天空聖龍3巻

　買ってきました、『天空聖龍』3巻(山口美由紀)。楽しみにしてたんですよ、この新刊。一部は立ち読んでたのですが。
　以下、感想とコメント。そんなにネタバレはないとは思いますが。
　最近、こんなに〈先が気になる〉漫画って少なくなって来たんですよねえ。謎ネタの振り方が巧いというか、伏線が見事というか。そしてきっと、山口さんなのできれいに風呂敷を畳んでくれるという期待もあります。話作りは未だ進化し続けているような。
　最初は気になっていたネーミングも馴染んできました。世界観にもこちらが入って行けてますし。過去のファンタジー作品に比べると残酷さや厳しさが目立ちますが、個人的にはその冷たさが好きです。展開はこちらが予想しているよりもゆっくりめかな? ということは巻数、そこそこ行くかもしれないですね。良質でよくまとまっていれば良し。
　内容に触れると、やっとこさカナンとラムカの「自分では知らない過去」の話がぽつぽつ出てきました。カナンの方は〈封じられて〉いるようですが。そして謎の人物サニン登場(これは本誌でもっと分かりやすく出てきてますね)。ううむ、現時点では謎が多すぎるんでこれ以上のコメントは難しいなあ。
　しかし、こうして単行本を眺めてみると、絵のクオリティが落ちない人だなあとつくづく感じます。絵柄は好みもあるのであれですが(私はとても好き)、画面構成や線の質、表現力はかなりあるのでは。ベテランにありがちな劣化(白っぽい画面、大ゴマ、パソコン素材の多用、アシに頼りっきりの作画etc.)はないなと思います。そしてカラーは絶品!……う～ん、読み終わったばかりなのに次の巻が待ちきれないぞっと。

　そして実は、前にコメントしてた『大奥』(よしながふみ)、その単行本も買っちゃったのでした。これもすご～く(＜B＞タグを使っちゃうくらいw)面白かったので、後日また感想書きますね。