好死は悪活に如かず(こうしはあくかつにしかず)
好死不如悪活
『通俗編』
「好死」とは、立派な死に方、いさぎよい死に方。「悪活」とは、みじめな生き方、見苦しい生き方。そんな生き方でも、とにかく生き抜くほうが「好死」に優っているのだという。日本でいう「死んで花実が咲くものか」に近いニュアンスをもったことばである。
一般的に言って、我々日本人は壁にぶつかったりすると、本能的に死を選ぼうとする危機管理にもろい本質を持っているように思われてならない。その点、中国人の生き方ははるかに逞しい。どんな苦しみにも耐えて、生きていこうとする。
せっかく与えられた人生だ。死に急ぐことはないではないか。「悪活」でもいい。とにかく生きてさえいれば、いずれは花の咲く季節も来ようというものだ。
以上、「中国古典一日一言」より
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