恒産なければ因って恒心なし
無恒産、因無恒心
『孟子』
「恒産」とは、生活を支えるに足るだけの安定した収入、資産。「恒心」とは、どんなに困っても悪に走らない心。不動心と言ってよいかもしれない。
『孟子』のこのくだりを紹介すると、つぎのようになっている。
「恒産なくして恒心あるは、ただ士のみよくすとなす。民のごときは則ち恒産なければ因って恒心なし」
恒産などなくても恒心を待ち続けるのが理想である。だがそれは志操堅固な人物(士)にして初めて可能なことだ。一般の人々にそれを期待してもムリである。だから一般の人々に対しては、何をおいてもまず生活の安定をはかってやらなければならない。それが為政者のつとめであると『孟子』は主張した。
たしかに、恒産なくして恒心を持ち続けるのは、むずかしい。恒心を持ち続けるためには、その前提として、しっかりした生活設計が必要になるということだ。
以上、「中国古典一日一言」より
昨日はよく降りました。
接骨院以外、外出予定がなかったのは幸いでした。
これから外出の方、足元にお気をつけてお出かけください。
今日も一日がんばりましょう。
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