shinuma de cinema (映画ネタバレの部屋)

こちらは、shinuma de cinema の映画のネタバレができるお部屋です。
大好きな映画を語りましょう~♪

○『2004・私の映画ベスト20』

2005-01-19 | ●映画の感想
『2004・私の映画ベスト20』

(1)ハウルの動く城
(2)ソウ/SAW
(3)ドッグヴィル
(4)ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
(5)ニューオーリンズ・トライアル
(6)シービスケット
(7)ゼブラーマン
(8)グッバイ、レーニン!
(9)シティ・オブ・ゴッド
(10)ヴィレッジ
(11)アメリカン・スプレンダー
(12)スイミン・プール
(13)パピヨンの贈りもの
(14)オーシャン・オブ・ファイヤー
(15)インファナル・アフェア 無間序曲
(16)恋愛適齢期
(17)スパイダーマン2
(18)下妻物語
(19)スパニッシュアパートメント
(20)みなさんさようなら


●詳しい説明
(1)ハウルの動く城
癒されました、こんなにハマッタ映画は久しぶり
(2)ソウ/SAW
ラストの衝撃はスゴカッタ。こんなに驚いた映画は久しぶり
(3)ドッグヴィル
気分が悪くなりました。こんなにいやな気分になった映画は久しぶり
(1)(2)(3)を選んで・・
ハウルはまだしも、(2)(3)を選ぶrikaさんって・・
思われる人もいるかもですが、選んで1時間ぐらいして
私も気が付いたんですが、
人間の奥底に踏み込んだような映画でした。
ハウルは、人間の心や愛や家族の大事さを
ソウ、人間の命を大事にしないものへの復讐を
ドッグヴィル、人間の汚さ醜さを・・
気持ちいいにしても、気持ち悪いにしても
それが印象が深かったようです。

(4)ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
フロトの頑張りに心をうたれ、ゴラムが哀れでした。
(5)ニューオーリンズ・トライアル
話の展開のスピード感とか、切り込み方がめずらしく面白かったです。
(6)シービスケット
とにかく気分が爽やかになって映画でした。
(7)ゼブラーマン
信じればかなう、勇気が出る映画でした。
(8)グッバイ、レーニン!
時代は動いている、心暖まる映画でした。
(9)シティ・オブ・ゴッド
衝撃の街、明るい太陽のもとで明るく人が殺されていた。
(10)ヴィレッジ
この人の独特な映画センスが好きです。
(11)アメリカン・スプレンダー
おしゃれっぽい、とてもシニカルな映画でした。
(12)スイミン・プール
なんとも言えない雰囲気がありました。
(13)パピヨンの贈りもの
やさしいのに、シニカルな感じが好き
(14)オーシャン・オブ・ファイヤー
馬と人間の心の交流がよかった。
(15)インファナル・アフェア 無間序曲
ゴットファーザーを見ているかのようなドラマチックさが好き
(16)恋愛適齢期
大人の恋愛、いいな~
(17)スパイダーマン2
とにかく笑えて、ヒーローが健気だった
(18)下妻物語
とぼけた感じが好き
(19)スパニッシュアパートメント
空気がいいです、スパイシーな青春って感じでした。
(20)みなさんさようなら
なんか冷静に死を受け止めている感じが印象的

○きみに読む物語

2005-01-16 | ●映画の感想
きみに読む物語

老人ホームでひとりで暮す初老の女性(ジーナ・ローランズ)そして彼女のもとへ定期的に尋ねてくる初老の男性(ジェームズ・ガーナー)彼は、女性が気分のいい時を見計らい物語りを読みきかせていた、アメリカ南部での小さな街のきらめくような恋の物語りを・・

良家の子女であるアリー(レイチェル・マクアダムス)は、ひと夏を過ごす為にノース・カロライナにやって来る、そして、その街の青年ノア(ライアン・ゴズリング)から強烈に愛を告白されやがて恋に落ちる、裕福な家庭で育った娘であるアリーと、地位も名誉もない材木工場で働く青年ノアのあわい初恋だった。

アメリカでベストセラーになった小説が原作のようです。
正直話しはそんなに珍しい話しではありません、若い2人と、年老いた2人を対比させて物語りをラストにつなげていきます。脚本がいいのか演出がいいのか・・。かなりきましたーー感動します。もう私は鼻水だしながら泣きまくりました。もうゼイゼイです。映像もいいです。水鳥をうまく使いきれいで透明感のある映像をとっています。
とくにジーナ・ローランズとジェームズ・ガーナーの演技は絶品でした。なかなかいい1本でした。

ライアン・ゴズリング去年公開された「16歳の合衆国」の主役の青年を演じていた人です。
監督のニック・カサヴェテスは脚本「ブロウ」、監督「ジョンQ-最後の決断-」を手掛けています。


●ここからネタバレです。
私は、この映画はやっぱり若い2人の役者さんより、年老いた2人の方がうまかったとは思います。
痴ほうで何もわからなくなった妻を最後まで愛する旦那さん・・。若いノアが30年後40年後(?)を考えてくれ・・とアリーに言っている場面がありますが、ノア、アンタ有言実行だねエライ!と思いました。
物語りを聞かせて一瞬だけ正気に戻るけどすぐに正気を失ってしまう妻、何もわからなくなる前にせめて一緒に死にたといいベットで2人が手を繋いで朝になったら天国へ・・ラストは見えたけどもう見事に制作者の意中にハマリ涙ダーダーでした。

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○ボーン・スプレマシー

2005-01-14 | 濃い★ボーン・スプレマシー
ボーン・スプレマシー

「ボーン・アイデンティティー」の続編
単独でも見れると思うけど、前作を見るとより
楽しめるかもしれません。スプレマシーとは
(至高・すぐれていることの意味があるようです)
前作ボーン・アイデンティティーではCIAのトップ・エージェント
のジェイソン・ボーンが記憶喪失の為連絡を立ち、それが原因で追われる
ものとなり「トレッドストーン」と言うCIAが作った恐ろしい計画
の一部だった自分を知り、最後には逃亡する話しでした。

ボーン・スプレマシーは前作から2年後の話しです。愛する
マリー(フランカ・ポテンテ)とともにボーン(マット・デイモン)
はインドで隠れ住んでいましたが、記憶のすべてはもどらずに
悪夢や、幻覚に悩まされていました。突然の追って、そして
マリーは敵の手で殺されてしまいます。そのころCIAでは
組織内の不祥事の調査にあたっていたが。ある重要な手がかり
は消され、その取引にかかわった者が殺されました。
その現場にはなぜかボーンの指紋が・・
追われるものだった、ボーンが今度は事件の真相を解く為に
追うものに変わります。

前作よりかなり面白かったです。前作は全編主人公である
ボーンが自分が誰だかわからないで、苦悩するシーンが多かったんですが
今回は小気味いいほど自分の力を発揮して、相手の先手先手に
まわります。数秒の間に計算して動くさまは殆どは殺人マシーン
って感じです。でもその心は繊細でやさしい男。マリーに溢れるばかりの
愛情を持っていました。その差がスゴクこの映画では活かされて
います。マリーの死でどんなに心を傷めているか、相手をどんなに
憎んでいるかそれが映画を見ているとわかってきます。今回は彼の
記憶に閉じ込めていた過去も浮上してきて、それが現在の事件と絡んで
きます。アメリカらしいアクション映画です。オススメです。

主演はマット・デイモンは「オーシャンズ11」、
「リプリー」とかに出ている人です。
マリー役のフランカ・ポテンテは、「ラン・ローラ・ラン」
のオレンジの髪で走り回ってた人です。ドイツ映画ですが
なかなか面白いのでどうぞーー。
監督さんはポール・グリーングラスです。


●ここからネタバレです。
マリーが死ぬ時に、水の中で必死で車からマリーをだし何度も
何度ももう死んでいるのに口付けで酸素を上げようとする場面
はなみだもんでした、マリーのうなじをやさしく触れる手が
彼女への愛情を感じました。そしてもうダメだとしってもう一度
口付けして、その体がゆっくりと沈んでいく場面はうまいな~
と思ってしましました。マリーの出番は少ないんですが写真
を焼くところとか、水の場面とか見ていると十分こちらに
感情がつたわってきました。そしてマシーンのような正確な
無駄の行動なのに、マリーが悲しむからと人を殺せなかったり
最後のロシアの場面の「愛するものをなくするとその意味を
知りたくなる」うんぬんのセリフもかなりきました。
よくできた映画でした。

ただ、すぐ前に「オーシャンズ12」を見ていたので
泥棒の見習いの『僕タン』がたった二、三日
で成長(映画を見たのが2.3日前だった。)
してしまったので少し映画とは関係ないところで
笑えてきました・・。


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○オーシャンズ12

2005-01-12 | ●映画の感想
「オーシャンズ11」の第二段「オーシャンズ12」
アカデミー監督はスティーヴン・ソダーバーグ。
とにかくこんな豪華な出演人はなかなか見れないだろうな
と思える映画、出演はジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット
ジュリア・ロバーツ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、マット・デイモン
ヴァンサン・カッセル、アンディ・ガルシア他多数。その上あっと驚く人の
カメオ出演ありーーー。この豪華メンバーは監督の人望か、はたまた
ジョージ・クルーニーの人脈かーーー。

3年前にカジノを襲い、見事大金をせしめた11人達だったが
突然あらわれたベネディクト(アンディ・ガルシア)は、命が
惜しければ、「1億6,000万ドルに利子をつけて返済しなければ命はない」
とせまってきた。困りはてたオシャンズのめんめんアメリカでは
顔が知られているので無理ってことでヨーロッパくんだりまで
仕事に出かけるが・・

うーーースゴイ複雑です。かなり(こじつけぽいけど)複雑なトリックの
多い映画を見たことない人はおいてかれるかも。
少し予習をした方がいいかも知れません。
人が多いからその顔を把握するのも大変なのにその上この複雑な
ストーリー見にいく人は頑張って下さい~。(^^;)

ジョークがアメリカンジョークのせいなのか私には殆どわかりませんでした。
ただおしゃれな映画です。撮り方とか「フル・フロンタル」の雰囲気かぶりますーー。
おしゃれさと大人のムードがありそこが魅力的、音楽もカッコイイ
スパイシーな感じの映画かな~?それと内輪ノリしている感じとかあります。
とくに「黄金の卵を盗み出す時なんてアホアホアホ・・ついでにカメオ
の大俳優もアホ・・まあ私はこれだけでも楽しかったーー。
映画の好きな方はこの映画の作りはスゴク喜ぶような気もします。
私も面白かったです、正直★4つけるかどうか悩みました。
ただこの映画、見る人を選ぶな~と思って★の数を少し減らしました。

あとブラピのコピーが「罪なほどチャーミング」ってありますが
う~~~~んカッコイイ、おしゃれーー洋服の着こなしとか最高
とくに私は白いコートとサングラスが好きでした。「トロイ」より
オシャレなカッコよさを感じました。短い髪似合うな~。
あと、ヴァンサン・カッセルがいつも寡黙な役や、男くさい役
をやるんですが(今気にいってます)今回はただの
キザなアホでした、少し悲しい・・。
ストーリーはさておいてもお祭り映画を見たい~~
と言う人にオススメです。


●ここからネタバレです。
とにかくオバカですね~、スティーヴン・ソダーバーグ でこういうバカな
映画も好きですねーー。トリックもかなりこじつけぽいですよね。
前半は説明てきな場面が多くってちょっと退屈しましたが
後半は面白かったーー、ストーカーブラピも見れたし(笑)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じた警察官を好きで、でも
警察官だから影から見ているしかなくって、携帯は盗まれるし
捕まえられるし散々なのにそれでも好きです。(まあこれも計画の
一部だったかもだけど)でも最後はやっと彼女を手に入れてにんまり
なかなかステキなストーカーでした。ハハハ

あと小さいエピソードも好き、ジョージ・クルーニー は年を気にして
みんなに聞きまわったり、マット・デイモンは見習いからプロになろうと
打合せに出るけどーーわけわからなくって黙秘状態だし。

極め付けは、やっぱり「黄金の卵」ジュリア・ローバツが
ジュリア・ロバーツの振りをするなんて誰がこんなこと考えたんだろ~
その上ブルース・ウィリスまでからんでくるしーーこんなバカな映画は
なかなか見れない(>▽<)

ラストのFBIの車の、おかあちゃんとマット・デイモンの会話と
ジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニー 喧嘩も面白かった
で最後のどんでんがえしもよかったなーーき貴重な1本でした。


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○マッスルモンク

2005-01-10 | ●映画の感想
愛知でたった1週間モーニングだけと言う「マッスルモンク」
を見てきました。
2004年の香港電影金像奨、各部門でノミネートされ
作品・脚本・主演男優賞を受賞したらしいです。
大事な人の死をきっかけに、人の業(その人が過去にやっていた悪い行い)
が見え、その人が過去を何をしてきて、現世(現実の世界)
でその過去の行いが原因で死ぬのがわかるーー。
因果の非常さを悟って武僧をやめて俗世おりてきてしまいます。
そしてたどりついた職業がストリッパー(^^;)
どんなに大笑いできるふざけた映画なんだろうと思いました。
ビックガイ(アンディ・ラウ)ののっけからの肉襦袢(にくじゅばん)をつけた
ようなストリップシーンにはその肉襦袢ゆえに大笑いしました
死期が迫る者である捜査官セシリア(セシリア・チャン)との出会い、セシリアは
前世の業はスゴイ重い業を背負っていて、死は目前のセシリア(セシリア・チャン)
をビックガイは守ろうとします。たんなるB級ヒーローものかと思いましたがぜんぜん違い
最後には人間の生き方とか、死とかの仏法感にたどりつきます。
この映画は過去の行いが悪いから現世が悪くなってるんだよと言うだけではく
今現在の行いが未来につづいているんだってことを言ってます。
この映画B級ですが映画に流れている考えはA級です。
仏教感を持っている日本人こういった心を忘れないで欲しいです。
オフザケ、アンディ・ラウを楽しめるので、なかなか貴重な1本でもあります。
監督ジョニー・トゥ 、ワイ・カーファイですが、ワイ・カーファイはこの頃
日本にも入ってきている(香港から)映画「ターンレフト ターンライト」なども
作っています。

●ここからネタバレです。
とてもショックを感じたのは、セシリアの運命です。
映画の中で彼女は語ります。
「私は運がいいと」子供のころも幸せだったし、トントン
拍子にいままできて悪いことはなかったと。
それをビックガイが聞いて本当のことを話します。
君の前世は、日本人の兵隊で何人も何人も人を殺していると
その業の為に君は死ななければならないと・・
ビックガイは何度もセシリアを助けますが、結局
彼女の運命を変えることはできませんでした。

それでも前向きに最後まで生きた、セシリアですが
結局自分のやってきた業をつぐなわせられます
木に目を見開いて吊るされたセシリアの顔が
断末魔の叫びみたいな顔でした。かなり悲しかったです。

ビックガイは一度は復讐を考えますが自分の中の(仏)
とあって考えを変えます。復讐は復讐しかうまないと
そして自分の心を寄せたものを2人も殺した男を
許します。これが仏教の慈悲の考えだと思います。
(これは窮境スゴイ考えだと思いますが、ブッシュとか
この映画を見て考えてもらいたいと思いました。)

雪を手にとろうとするセシリアと
雪の中を歩くビックガイの映像が重ねあって
ジーーンときました。
所々に心を打つ場面が出てきます。カブトムシと男の話
そしてセシリアが自分の死と向かいあいながら、
ビックガイの大切な人を殺した存在を憐れむ場面
そしてラストのビックガイが殺人をした男を慈悲の心で
抱擁する場面。

すばらしいな~とは思いますが、こんな境涯に
いきつけることができるんでしょうかーー
私には全く自信がありません。

それにしても、ラストの警察官がビックガイが高僧
のように扱おうする時に(そうとしか思えないおこないを
ビックガイがするから)タバコを拝借して吸う場面は大爆笑です。
この映画バイクの場面もそうですが、こういう
可笑しい場面もいっぱいありなかなかいいです。

○ハウルの動く城(疑問を解説・個人的見解)

2005-01-08 | 濃い★ハウルの動く城
【第二段】ネタバレ・ハウルの動く城

●ソフィーが眠ってる時若返る
あーーここで、最初にソフィーにかかっていた魔法は精神、心に左右される
ヒントがあったんだと気がつきました。無意識化で元にもどり
起きている時に作用するってことは精神的に影響を受ける魔法なんだと
すぐ気がついてもよかったなって・・・。


●ソフィーが持っていて、ハウルに渡された荒れ地の魔女からの手紙
『汝、流星をうんだらかんだら・・』の手紙です。
これが重要なヒントと伏線だったんだと後からわかりました。

「呪の手紙の内容は、「あなたは流れ星を拾ったもの(カルシファー)
不実で憎たらしい(愛しいってのも含んでいるような)
あなたの心臓は(心は)私のもの・・」てな感じだと思いましたが。
ここで、荒れ地の魔女は、ソフィーに呪いをかけ、そのかけた証拠を
ハウルに手紙を忍ばせることでわからせたわけです。
(荒れ地の魔女は、ハウルの城で2人が会うとは思っていなかった
でしょうがどこかで接触すると考えていたんだと思います。)
「あんたの連れていた(気にしていた)彼女に呪いかけたよーー
オホホホざまあみなさい~~」って感じだったんだと思います。

ここで色々なことがわかります。ハウルが流星を持っている
カルシファー(悪魔)のことの伏線
荒れ地の魔女がハウルに対する牽制の為にソフィーに呪いをかけた
こと、それにハウルが気がついているだろうこと、古い強力な魔法
をかけられたのはソフィーであり、手紙じゃないんですよね。
だから簡単に手紙の焼けこげは消せる、でもソフィーの呪いは解けない。
このあと、ハウルは急に食事をやめ2階へ上げっていってしまうのも
きまぐれな行為に最初見えますが、実はソフィーの変化は自分の
せいだと知り、荒れ地の魔女への恐怖(怒りもあったかも)で
食事も咽も通らなくなった・・って感じなのかなーーと考えました。
ゆえにここが解けるとかなり映画の重要なポイントになると思います。


●荒れ地の魔女はなぜそんなにハウルの心臓を欲しがるの?
1. 惚れているってことだと思います。
心臓をとられたら、心をとられるってことになるんだと思います。
ハウルは心臓をカルシファーに上げますが、契約をして自分が
目の届く範囲に心臓を置いています。
(カルシファー映画の中で、僕は暖炉から出れない
契約をしていると言ってます)
2.カルシファーは、小型ハウルの城を作る為に、ソフィーから髪を
貰い『食べます』そうすることでとたんに力を出し小型ハウルの城
を作ってしまいます。(この時に目と心臓をもらえればもっとスゴイぞ
といいます。)この流れから考えれることは、荒れ地の魔女は
がハウルの心臓を手に入れれば、大きな力を手にすることができると
思われます。(ハウルのような強力な魔法使いならそうとう価値があるかも)


●ハウルの容姿および性格について
ハウルは表面的に見ると最初容姿だけのかなりカッコつけてる
男に見えますがーー、実際かなり複雑なものがあるととらえました。

ハウルは自分が魔王化(悪魔化)するのを知っていました
実際、刻一刻近付いているのを感じていたと思います
心臓がない、心がない為何か空虚だったカラッポ感を感じていたとも
思いました・・自分に自信がない
自分で口で弱虫だと言ってますが、実際そうだったと思います。
(巨大な力を持っているのに心はからっぽというバランスのなさとか)
「美しくなけらば生きて行く意味がない・・とかなんとか」の発言も
そういう自分の自信のなさを表わしていると思います。
見かけを着飾るって行為も、前半は殆ど王子様のように着飾りまくりでしたが
後半ソフィーに認められ(化け物だって気にしない発言)
かなり見かけにこだわらなく格好がシンプルになってきます。


●カルシファーはなんでハウルと契約したの?
ソフィーがハウルの子供時代にタイムスリップした時に
沢山の流れ星を描きます。カルシファーはもともと流星なんですが
地面に落ちて、消え去る(人型になって消えていきます)
流星を美しくも悲しく映像が描いています。
カルシファーは、死ぬより契約して生き残りたかったんでしょ
多少自分には都合が悪い契約でも死ぬよりましと考えたと思われます。
(文句を言っているのは、時間がたって不利益な契約に我慢が
できなくなってきたってことでしょうか)
(ハウルはなんで契約したか、単純に可哀想だと思い、自分の魔力
が強くなるんならと、あまり後先考えずに契約したと考えるのが妥当かと・・。
子供ですからーー)


●ソフィーが動く城を何故壊したのか?
最初は、港町・キングスベリー・荒れ地(動く城)の中で(本体部分)は
荒れ地(動く城)にありました。(港町・キングスベリーは外見だけです。)
引っ越しの後、(本体部分)がソフィーの住んでいた街に移動します。
変わりに(花畑・荒れ地(動く城)は外見だけです。)
ソフィーはハウルが(本体部分・ソフィーの住んでいた街)を守る為に
戦っていたので、自分たちが荒れ地に出てソフィーの住んでいた街の中身を
カラッポにすことによって、ハウルが(本体部分・ソフィーの住んでいた街)
を守らなくてもよくします。カルシファーを外にだしいったんハウルの城を壊しますが
ハウルのことが心配なので、ハウルのもとに駆け付ける為にカルシファーに
髪を上げて、小型ハウルの城を作りハウルのもとに向かおうとしていたわけです。


●戦争の結末については
ここは単純に考えるのが正解なんだと思いました。
まあご都合主義と言えばそうですが、映画の殆どはご都合主義で
作られています。2人を幸せにする為にはこうするしか
なかったんですよねーー。きっと・・

カブ頭をわざわざ、相手国の王子様にして、
(だから王子様なんだと思いました。)
「戦争を終わらせます。」と言わせて、その映像を
ヒンがサリマン流して(水晶で見せて)、
「しょうがないわねじゃあ終わらせましょう。」
チャンチャンで終わったと思いました。
(相手の国の王子がはっきりやめる。と言ったんですから)
羽のついたハウルの城の下に飛んで行く戦闘機は、
あの平和そのもの音楽とか考えあわせると、
(映画の音楽は重要な表現手段ですから)
戦争をやめて引き上げて行く戦闘機ととりました。


●かかしのカブ
正体は王子様だったわけですが、謎の多い人物だと思います。
映画の映像で判断できることは、思い遣りがあり、
人を見る目もありそうだってことでしょう。
あとは、私はカブは魔法使いなんじゃないかと思いました。
1. ハウルが引っ越しだ・・と言った時に
「君は魔力が強すぎるからここにいて欲しい」
と言い。荒れ地に残します。(魔力とは、魔法の力?)
2.ラストの場面で自分の国に帰るのにあたって
棒に乗りぴょんぴょん帰って行く。
(普通の人間がぴょんぴょん棒をつかって
帰れるとは思えませんでした。)
魔法使いだったなら、ソフィーのややこしい魔法も見破り
ソフィーの本当の姿がわかっっていたかもしれません。


●サリマンのプチハウル
答えになっていませんが、単純にサルマンの趣味か
子供の魔法使いのスタイルかと思いました。
まあどんな想像をしてもこれは勝手だと思います。


●戦争の意味、どことどこが戦っていたかーー
この映画では戦争についてがかなり曖昧です、考えれることは
戦争がどことどこと戦っていようが意味がない、結果的に戦争は悪であり
人々を傷つける、この映画の中では恋人たちを引き離そうとする。
(現代の戦争ではどちらが善とも悪とも言えなくなっている)
ただ原作には戦争はなかったと聞きましたので、わざわざ入れたのは
もっと深い意味があるのかも知れません。

●ソフィーの夢の中
サリマンと戦ったあとに、ソフィーが戻り、その夜
鳥ハウルがベタベタと足跡を残し帰って来るシーンが
あります。この場面は夢なのか、現実なのかスゴクあいまいな
みせ方をしています。

○核心がもてる証拠(映像)がないので以下は私の思ったことです。
ソフィーは若いままの姿で階段をあがりハウルの部屋に向かいます。
部屋の中は昼間見たハウルの部屋ではなく洞くつのような
部屋でした。(まあゆめだからそうなんだと思ったんですが)
私は今回この場面を見てこれは、この場面はただのソフィーの
夢の中ではなく、ハウルの心の中だったのかも知れないと思うように
なりました。洞くつは二手にわかれていました。
もしソフィーがハウルの心から遠くにいれば、ハウルの声も聞けず
二つの洞くつのうちのハウルの方に行けなかったような気がしました。
ハウルのことを本当に思うようになったからソフィーは洞くつの
道を間違えることなくハウルのもとへたどりつけたんだと・・。
そして彼を思う言葉は、好きと言うそんな気持ちではあらわせずに
(まあ意識世界だからホンネが言えたのかもと)愛と言う言葉が
出てきたのではないかと、ハウルは叫びます。
「自分の呪いさえ解けないお前が私の呪をとけるわけがないとーー。」
(細かいニアンスは違うと思います)
でも本当はとても嬉しかったんだと思いましたーー。
そして次の日無理に明るく装い、自分が魔王化していなくなった
後でもソフィーやの家族が幸せになれるように段取りを考えた
のかな~と思いました。(やせがまんハウルのせいっぱいの気持ちかと)


●家族の表現
この映画を見るとところどころに、家庭や、家族、家
など暖かさ、やすらぎを表現する映像や言葉が多く出てきます。
私が戦争のシーンが多いのにこんなに安らぎを感じたのはそのせいかな・・
と思います。

○ソフィーと魔女とヒンが飛行機に乗ってハウルの城に
飛び込んだ後、次の日のお掃除をみんなでする場面
空いた穴から、マルクルたちに向かって「ごはんですよ」
と呼び掛けるシーンなんて、暖かい家庭そのもの・・
○後半の部分で、マルクルがソフィーに、ソフィーの母親が帰った
後「ぼくら家族だよね」と言う言葉、ハウルとどうやって
マルクルが出会ったかは知りませんが、まかり間違ってもハウルとは
家族なんて暖かい関係は保てないよなーー。ソフィーが
現れたことによってバラバラのハウルの城の住民は家族になったんだなーー
(きっとマルクルは寂しかったのかもな~)
○ラストのシーンの、飛ぶ羽のついた「ハウルの城」をよく見ると。
暖かい家庭そのものなんですよね・・・
若い夫婦がベランダで愛をかわし、そして庭には子供が犬と戯れ
おばあちゃんがその庭に座り孫を見つめるーー
これこそ家族って感じなんです。

こうやって見ると今回の重要な映画キーワードのひとつは「家族」なんだな・・て思いました
現代の家族は家族であっても心のつながってない家族が多くなっているような気がします
この映画のガラクタのような家族には暖かさがあります、心のつながりが見えます
家族ってなんだろうと、血のつながりなのかそれとも心のつながりなのか・・
そんなメッセージを感じることができました。

(原作は読んでいません、映画から感じとれる考えです。)


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○ハウルの動く城(あらすじ・個人的見解)

2005-01-08 | 濃い★ハウルの動く城
【第一段】ネタバレ・ハウルの動く城

ハウルは、幼いころから魔法使いの弟子として
サルマンのもとで修行していたようです。
(サルマンがソフィーにハウルのことを語る時にわかります)
そして夏のある日に、流れ星と遭遇します。大地に消えていく
流れ星の中のひとつを、ハウルが手で受けとめます
ハウルはその流れ星(悪魔)と契約をします。
自分の心臓を与えるかわりに強大な魔力をハウルに
与えると・・それがハウルとカルシファーとの出会いです。
(これは、カルシファーの話し、ソフィーの見たハウルの子どもの時の映像
そして、サルマンの話しから想像できます。)
サルマンは自分の後継者とも思っていた、ハウルが自分の
欲望のみ生きることを止めようとしたが、サルマンの手を離れ
ハウルは、動く城(カルシファー)とともに自分の思うまま
楽しむ自由な生活に入ります。
ただ、ハウルはカルシファーと契約した時に現れた少女(過去に現れたソフィー)
の面影は忘れることができなかったようです。
(過去でのハウルとソフィーとの出会いの時に、「未来で待っててね・・」
と叫ぶソフィーにあきらかにハウルは気がついています。問い返すように
「え・・」って声が聞こえます。)

彼はただれた生活を送っていたようです。
(かなりのプレイボーイで、遊び回っていたように見受けれます。
最初の帽子屋のシーンで心臓を取られた少女の話し
心臓を取るとは心を奪うってことになると思われます。)
その時に、荒れ地の魔女とも出会い、危険な彼女
に自ら近付き、その恐ろしさにおののいて逃げました。
(その不実なハウルを荒れ地の魔女はさがして、自分の物にしようと
心臓、心を手に入れようとしているようです。)

ハウルはやっと少女(ソフィー)をみつけます。
(この時にみつけたのか、それとも前から見守っていたのかはわかりません)
そして兵士から助け、空中散歩になりますーー。
荒れ地の魔女はその様子を自分の部下から聞き、ソフィーのもとに嫌がらせにいきます。
そしてハウルへの牽制もかねて彼女を老婆に変えてしまいます。

ソフィーは長女で、父親が残した帽子屋をかたくなに守ろうとしていました。
母親や妹は華やかで美しい姿、みんなの人気者、
(原作では継母のようです、映画では説明はありません)
私は美しくもなく帽子ぐらいしかできないグズな女の子。
(妹の会話、ハウルとの会話でわかります。私はグズだから・・
私は綺麗じゃないから・・私は掃除ぐらいしかできないから・・)
18才の若さで心はもう老婆のようでした。荒れ地の魔女の魔法は
心を姿にうつす魔法だったように思えます。(原作は違うようです
が映画はこう解釈するしかないと思われます。ハウルが「君は綺麗だって」
と花畑で語った瞬間に姿は少女から老婆に戻ります、これもソフィー
の自信のなさでしょう、そしてハウルを思う時に若返ります)

夢もなくただ毎日を義務で暮していたソフィーはハウルに
出会うことによって希望と夢と愛を取り戻します。
そしてハウルは、自分の心(心臓)を取り戻すことになります。

映画の中で、ソフィーが老婆になってからとたんに、パワフルになったのは
コンプレックスから解放されたからと考えました。人間、年齢が近かったり
比べれる存在だから(妹と母)気になるわけで90才の老婆になってしまったら
比べようがなく開きなおったと取りました。
あとは映画の中でくりかえし、おばあちゃんソフィーが語っていますが、
「年をとると・・驚かなくなる」とか他・・年を取ったことであらたな人生を
あゆむ力を得たって意味ではないかと思います。文字通り「生きる楽しさ」
老の楽しさを表現しているのではないかと・・・

ソフィーは偶然から、ハウルの城に入ることになります。
ハウルはとぼけていましたが、カルシファーが「ややこしい魔法」
とソフィーを見破ったようにハウルもソフィーの魔法も一目で見破って
いたと思われます。(ハウルは、カブ頭の「ややこしい」魔法も見破れました)
ソフィーが眠っている時じっとハウルがソフィーの顔を眺めるシーン
がありますが、寝ていて若返っていても、別に驚いていません。
<荒れ地の魔女の手紙の伏線については『疑問を解説』の方に載せてあります>

ソフィーはだんだんに自分の中にハウルへの愛をそだて、マルクルや
荒地の魔女、カルシファー、カブ頭と言う家族を手に入れます。
ハウルは逃げてばかりいた自分をやめ、ソフィーを守ろうとします。

ソフィーが突然、ハウルに「愛している」と言うシーンは
1回目びっくりして正直、えっーーと思いましたが
よくよく映画を見直すと、あれは夢の中の話しです。
(夢の中だからこそ、ソフィーが若いまま、ハウルの部屋の中の
内装もかなり本当の部屋とは違います。)
(それに、ソフィーは花畑にハウルと初めて行った時に
「前にも来たことがあるような気がする」・・と語っています。
未来(ハウルに取っては過去)でそこで出会うわけですが、
2人の間には目に見えない絆があったのかも知れませんその為、
愛と言う言葉が語られたとも思えました)

最後に、ハウルの過去にもどり、ハウルとの出会いを知ったソフィーは
変わりはてて傷ついたハウルを見つけ、キスをして、
ハウルは私を待っててくれたのね・・私グズだから気付くのが遅れて
ごめんなさいって言う言葉をハウルにかけます
(ここで過去からハウルがソフィーを待っていた(探していた)ことがわかります。)
そしソフィーの愛の力で、無事に、ハウルに心臓を返して、
カルシファーを自由を手にしますが
ともに家族だと認めた仲間だったので、最後はみんなで暮します。

何度も見て・・、ここは原作にある魔法の力を持つソフィーだから
カルシファーに水をかけても、ハウルもカルシファーも死ななかったではなく、
「愛の力」だと映画の中ではいいたかったのではないかなあ~
と思いました。

原作からの考えでそのまま行くと・・。
荒れ地の魔女を助ける為にカルシファーに水をかけたソフィーですが
ソフィーは普通の人ではない力をもっていたため心臓ハウルに返し
カルシファーも助かりました。
(カルシファーが「自分に水をかけても僕やハウルが
死ななかったのはソフィーだからだ(なんらかの力をもっている)」
と言ってます。)

無事に、ハウルに心臓を返して、カルシファーを自由を手にしますが
ともに家族だと認めた仲間だったので、最後はみんなで暮します。

ソフィーにかかった魔法は、彼女が自身が精神的に成長した時に
解けるものだったんだと解釈しました。その為髪が星色に染まっている
時点で、呪は解けていると考えました。(髪が星色に染まった・・
を深読みする意外はどこにもヒントになることはこの映画では描いていませんので
ストーリーの進行によって考えれる結論です。)

ハウルと、ソフィーは似たもの同士だったような気がします。
ハウルは、ソフィーが老婆にされようが気にもしないように
ソフィーは、ハウルが化け物の姿であっても心がわりすることも
ありません、かえって、互いに互いを助けよう守ろうとしています。

この映画での重要なキーワードは、ハウルが心(心臓)を取り戻すって
ことにあるように思います。そして心をとりもどし、愛と家族を
みつけ物語りは終わります。

もうひとつのキーワード家族については『疑問を解説』に書いてあります。
ハウルが魅力的なキャラだったのも認めますがーー
(他のキャラとかもいいですがーー)
ストーリーもこうやって考えて行くと面白いんですけどねーー。

(原作は読んでいません、映画から感じとれる考えです。)


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