本日は桜満開の佐久にいって
県の検査技師会の微生物研究班の勉強会にお邪魔してきました。
各病院からの症例検討3題。
佐久総合病院腎臓内科の村上先生の講演「カンジダ血症の臨床」でした。
症例1は肺炎球菌の全身感染の症例
入院時の髄液、喀痰、尿塗抹でGPDCで、検査室では形態的に肺炎球菌とわかっており、
検査室の力量を発揮しがいのあるケースでした。
しかし、尿中抗原が検査されていなかったり、髄膜炎の初期治療や抗菌薬の投与量に問題があったり、検査室からの情報がうまく活かし切れていなかったのが残念です。
検査室の情報→臨床、ここの情報翻訳の重要性を痛感しています。
症例2は肺ノカルジア
ノカルジアは菌種によって振る舞いや使える抗菌薬が違うので、しっかり同定してほしいと思います。このケースは脳膿瘍が起こりやすいことをコメントしたり、しっかり菌名を同定しており、検査室での対応が模範的でした。
症例3は症例検討ではないですが、血液培養の状況
自施設でも2セット採血は増えていますが、まだ状況は悲惨なので、あまり偉そうなこうとは言えませんが、なかなか血培2セットはどこの施設も苦労されているようです。
前いた病院ではボトル2セットを一つの袋につめて払い出しをして、2セットが当たり前である空気を作り成功しました。(賛否意見はあると思いますが)、ナースが採血してくれる病院ではシステムさえしっかり組めば、簡単に2セット率を上げることができます。ドクターが採血する場合は地道に説明あるのみです。
村上先生のカンジダの講演は非常に感動しました。
腎臓内科医でありながら、カンジダへのマニアぶりと愚直なまでに感染症診療の原則に立ち返る姿勢はすばらしいと思います。
佐久総合の先生とお話を聞くと病気だけ治しているのではなく、退院後の支援も含めて患者さんのことをよく考えていらっしゃって、患者さんへの愛を感じます。自分や自分の施設に足りないところを気付かされます。
カンジダ血症対策チームの活躍もすばらしい。
カンジダ血症対策チームとは血培でカンジダが生えた際に診断・治療に介入する横断的チームです。そんなに多くはないけれど適切な対応をとらないと患者さんの予後に直結するカンジダ血症に遭遇した時に相談できるチームがあるといいですね。
今後も続けていただきたいです。
それにしても東北信の人たちは頑張っていますね。
中南信をテリトリーとする私としても負けていられない。
県の検査技師会の微生物研究班の勉強会にお邪魔してきました。
各病院からの症例検討3題。
佐久総合病院腎臓内科の村上先生の講演「カンジダ血症の臨床」でした。
症例1は肺炎球菌の全身感染の症例
入院時の髄液、喀痰、尿塗抹でGPDCで、検査室では形態的に肺炎球菌とわかっており、
検査室の力量を発揮しがいのあるケースでした。
しかし、尿中抗原が検査されていなかったり、髄膜炎の初期治療や抗菌薬の投与量に問題があったり、検査室からの情報がうまく活かし切れていなかったのが残念です。
検査室の情報→臨床、ここの情報翻訳の重要性を痛感しています。
症例2は肺ノカルジア
ノカルジアは菌種によって振る舞いや使える抗菌薬が違うので、しっかり同定してほしいと思います。このケースは脳膿瘍が起こりやすいことをコメントしたり、しっかり菌名を同定しており、検査室での対応が模範的でした。
症例3は症例検討ではないですが、血液培養の状況
自施設でも2セット採血は増えていますが、まだ状況は悲惨なので、あまり偉そうなこうとは言えませんが、なかなか血培2セットはどこの施設も苦労されているようです。
前いた病院ではボトル2セットを一つの袋につめて払い出しをして、2セットが当たり前である空気を作り成功しました。(賛否意見はあると思いますが)、ナースが採血してくれる病院ではシステムさえしっかり組めば、簡単に2セット率を上げることができます。ドクターが採血する場合は地道に説明あるのみです。
村上先生のカンジダの講演は非常に感動しました。
腎臓内科医でありながら、カンジダへのマニアぶりと愚直なまでに感染症診療の原則に立ち返る姿勢はすばらしいと思います。
佐久総合の先生とお話を聞くと病気だけ治しているのではなく、退院後の支援も含めて患者さんのことをよく考えていらっしゃって、患者さんへの愛を感じます。自分や自分の施設に足りないところを気付かされます。
カンジダ血症対策チームの活躍もすばらしい。
カンジダ血症対策チームとは血培でカンジダが生えた際に診断・治療に介入する横断的チームです。そんなに多くはないけれど適切な対応をとらないと患者さんの予後に直結するカンジダ血症に遭遇した時に相談できるチームがあるといいですね。
今後も続けていただきたいです。
それにしても東北信の人たちは頑張っていますね。
中南信をテリトリーとする私としても負けていられない。