大アンコールワット展

ビザの取得に行ったカンボジア大使館で大アンコールワット展のちらしを見つけました。12月18日まで横浜のそごう美術館で開催されていてその後、全国を回るようです。長い内戦で荒廃した、壊れ行くものが醸し出す悲壮美というのは、ことさら日本人の琴線に触れるようで、カンボジアが平和になるにつれ訪れる日本人観光客の数はうなぎ登りのようです。
特に外国を旅行するとき、観光地を巡った後は普通の人の普通の暮らしを眺めてみるのも楽しいです。カンボジア出身の妻は日本に来たとき、夫が自宅から阿佐ヶ谷まで20分以上の道のりを平気で歩くのに付き合わされて腰を抜かしました。カンボジアの人は目と鼻の先というくらいの、すぐそこまででも歩きません。自転車を改造して三輪車にし前部に座席を取り付けたシクロという乗り物をタクシーのように使います。でも、それでカンボジアの人を怠け者だと誤解しないでください。猛烈な暑さから身を守る生活の知恵なんですから。