オール電化は環境にいい？

昨日三条商工会議所で若者の環境をよくしようというグループ

TEAM TUBASA主催のセミナーに行き，数人いた講師の中に環境問題

についてさまざまな活動をされている田中優さんもいました。

写真は田中さんの最新刊で「環境教育の善意の落とし穴」です。

この本の中に「オール電化は環境にいい？」という一節があり、

原子力発電所の発電量は基本的に一定であり，電力需要の変化は実

際には火力発電所が稼働したり停止したりして調整を行っていて、

オール電化が増えれば増えるほど発電にともなう二酸化炭素の排出

量は増える仕組みになっているそうです。ところが電力会社の説明

ではオール電化にすれば二酸化炭素の排出量は減るということにな

っていて事実と矛盾しています。国や電力会社の宣伝にはこのよう

なまやかしがよくあり，与えられた情報を単純に鵜呑みにするので

はなく，他の情報源と照らし合わせてクロスチェックする必要があ

ります。科学者の中でも「御用学者」になりさがっている著名な先

生方がおられるので，有名だからといって信用するのは問題があり

ます。一つの考え方としてこの本はわかりやすい語り口で書かれて

いるので一度書店で手に取ってみて下さい。考えさせられる事が書

かれています。