昨日9月30日付の読売新聞に「気なる!」というコーナーがあり、
「低周波音 体への影響は」というタイトルで今ブームになって
いる「風力発電」と空気中の熱を利用して湯を沸かす省エネタイ
プの「家庭用給湯機」
(記事のまま書きました。まわりくどい書き方をしていますが、
ようは流行のヒートポンプ式電気給湯機「エコキュート」のこと
です)
これら環境に優しいはずの機器から「低周波音」が出ていて、
体の不調を訴える人が相次ぎ,環境省が調査に乗り出すと記事に
ありました。
記事の内容については関心のある方は調べてみていただくとして
「低周波音」とは何かというと,人間の耳では聞こえない低い周
波数(1~80ないし100ヘルツ)の「音」です。
最近みつけて読んでいる本にこれがあります。
この本を読んでいたので,読売の記事もすぐに理解できました。
風力発電の大きな風車からは何km離れていても人によっては
低周波音による体の不調(不定愁訴といわれる頭痛、不眠、
イライラ、動悸,胸の圧迫,息切れ,めまい、吐き気、耳鳴り
…等々)を訴えることがあり、同じ家に住んでいても気になら
ない人もいて,これまであまり注目されませんでした。
「エコキュート」は電力会社と家電メーカーが今積極的に展開
している給湯機です。この記事でも大口スポンサーに気を使って
か先に書いたようにまわりくどい書き方をしていましたが、
それでも環境省が動き出すということで、書かざるをえなかった
んだろうなと推測します。
鳩山首相はCO2削減25%を国連で宣言してしまったので、その
ための対策として「エコキュート」や「風力発電」にかなり
期待しているはずですが,現実にはこのような健康被害が出て
います。
過去の公害病の訴訟と国の原因認定にはとてつもない時間と
労力がかかっていて,最終的に国が原因を認めるまでは問題に
なっている製品や販売活動をやめさせることはできません。
企業は儲けられるうちにせっせと販売と設置に励むでしょう。
「低周波音」は敏感な人とそうでない人がいることも事実です。
敏感な人がいくら訴えても感じることができない人からは理解
してもらえにくい性格があり,以前話題になった「化学物質
過敏症」に似たところもあるかもしれませんが、この問題は
原因と発生源の因果関係を早急に解明しないと日本中に「風力
発電」の風車と「エコキュート」がどんどん設置され,さらに被
害者が増える可能性があります。
政権が民主党に変わり,こういった問題にもフットワーク軽く
対応していただきたいものです。