社長が来る時の話

社長が来た。

ネット上で、
自分の会社のことをどこまで言っていいのか、
最近その判断に迷っている。

もう終えたことだからいいと思うのだけど、
僕が働く店舗に社長が来た。
もちろん、滅多にないことだ。

事前にわかっていたから、
そのための売り場なおしで
ここのところ、ちょっとばかし忙しかった。


「社長が来るから」という理由で、
いつも以上に頑張って売り場を良くしたわけだ。


こういう時にありがちな意見が
「社長が来るから頑張る、というのはおかしい。
普段のありのままを見せるべきだ。」
というもの。
実際に研修で一緒になった同期が言っていた。

現状の僕の力では、
こういう人とこういうことを語り合うことができない。


正論だ。
だけど、その発言は社会人として恥ずかしいかもしれない。
僕はそう思う。

まず第一に、その人は
ありのままを見せるべきだと思うから頑張らないんじゃない。
頑張りたくないから正論を振りかざそうとしているだけだ。

「頑張りたくない」という目的が先にあるはずなんだ。
それに気づかないまま、
ふんぞりかえって正論を言うのは少し、恥ずかしいことだ。


それに、
「ありのままを見に来る」のだとしたら
わざわざ来ることを予告したりしない。
相応の準備をしておけ、ということだ。



だけど、僕のこの意見は聞き入れてもらえないだろう。
相手が正論である以上、理解を得ることは難しい。

それを上回る説得力のある言葉、あるいはコミュニケーション方法が
今の僕にはわからない。


明日の座右の銘は
「侃侃諤諤」