■入部正太朗、2位表彰台!
『ツール・ド・おきなわ2015 男子チャンピオンロードレースUCI1.2』
日時:2015年11月8日(日)
6:45 スタート(名護21世紀の森体育館前)~ゴール(名護21世紀の森体育館前)210㎞
出場:入部正太朗・木村圭祐・秋丸湧哉・横山航太・小山貴大
2015年国内ロードレースシーズンを締めくくるツール・ド・おきなわが、11月8日、盛大に開催された。
今年で27回目を迎えるツール・ド・おきなわは、沖縄本島北部のやんばる地区の一般道を封鎖し、プロからアマチュアまで10以上ものレースが同時に行われる。サイクリングも合わせると、総勢4,600人が参加した国内屈指の自転車イベントである。
その最高峰であるUCI公認国際レース、男子チャンピオンロードレースには国内外19チームから92選手が出場。シマノレーシングからは、5人の選手が参戦。昨年同大会3位の入部正太朗、1週間前のおおいたサイクルロードレースで3位に入っている木村圭佑を中心に優勝を目指した。
コースは、名護市をスタート・ゴールとする210kmの長丁場。中盤から始まる有名な照首山・普久川ダムの上りをはじめ、やんばる地区の山岳地帯を駆けめぐる厳しいコースだ。
スタート直後、吉岡直哉(那須ブラーゼン)、大村寛(レモネードベルマーレ)、レイナウ・ルイス(チーム・ローゼ)の3人のアタックが決まると、集団は容認。みるみるタイム差が広がっていく。
シマノレーシングも若手選手を序盤の逃げに送り込みたかったがうまくいかず、集団内で後半の争いに備えた。3人の逃げは、1度目の照首山・山岳賞の手前で最大2分20秒までリードを広げた。
しかし、ここからメイン集団もペースを挙げ、沖縄本島最北部を回って2度目の山岳賞の上りに入ると約6分差まで差を縮める。
そしてこの130km地点の2度目の山岳賞手前で、メイン集団から9人の選手がアタック。前を逃げる選手を捕まえ、新たな先頭集団を形成する。
日が高くなるにつれ、気温も上昇し、レースは激しさを増していく。先頭集団、メイン集団でもアタックが繰り返され、その都度、メンバーは入れ替わっていく。ラスト40kmを過ぎたところで、メイン集団から入部が飛び出し、20人余りの先頭集団に合流した。
その後もアタック合戦が繰り広げられる中、残り5km地点の上りで入部が鋭いアタックを見せる。ここにジェイソン・クリスティ(アバンティ)、ベンジャミン・プラデス(マトリックス・パワータグ)、ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)の3人が反応し、先頭は4人となる。
この4人は、取り残された集団がけん制するうちに少しずつリードを拡大。この中での小集団スプリント争いになるかと思われたが、ラスト1.5kmでクリスティが不意をついてアタックするとそのまま独走で逃げ切って、優勝をつかみとった。
入部は残る3人のスプリントを制し、昨年の順位をひとつ上回る2位表彰台を獲得。貴重なUCIポイントも手に入れた。
■入部正太朗
「最後、自分のタイミングでラスト5kmぐらいの坂で踏んだら、うまく抜け出すことができた。優勝できなかったが、出し切って2位なのでホッとしている。ここ最近調子も悪かったので、ようやくちょっと自信もついた。やっぱり1位ではないんで、そこは来年の目標として頑張りたい」
■ツール・ド・おきなわ2015 男子チャンピオンロードレースUCI2.1
1 ジェイソン・クリスティ(アバンティー)5:37:06.538
2 入部正太朗(シマノレーシング)+0:12
3 ベンジャミン・プラデス(マトリックス・パワータグ)+0:13
4 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)+0:16
5 井上和郎(ブリヂストンアンカー)+0:20
6 初山翔(ブリヂストンアンカー)+0:22
7 ホセ・トリビオ(マトリックス・パワータグ)+0:22
8 鈴木龍(那須ブラーゼン)+0:22
9 伊藤雅和(愛三工業レーシング)+0:22
10 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)+0:22
27 秋丸湧哉(シマノレーシング)+3:53
43 木村圭佑(シマノレーシング)+9:16
57 小山貴大(シマノレーシング)+18:52
71 横山航太(シマノレーシング)+25:27
■ツール・ド・おきなわ2015男子チャンピオンレース チームカー・インタビュー動画
https://youtu.be/Jdh02IMLFDE
■ツール・ド・おきなわ2015男子チャンピオンレース 表彰台・インタビュー動画
▲AM6:45 207㎞の長丁場へのスタートを待つ
▲優勝を狙いスタートラインに立った入部キャプテン
▲スタート直後に3名の逃げ集団が形成されてからは集団はスローペースに
▲木村圭佑は登り区間でも積極的に集団の前に出る
▲秋丸湧哉は入部キャプテンのためにアシストに徹する
▲残り100メートルで2位争いの先頭に出る入部正太朗
▲表彰式