Voyage MPD スターターキットを使ってみよう

VOYAGE-MPDを少し手軽に使える方法の紹介

やっと再生にこぎ着けた

2011-05-13 17:34:56 | 日記
いよいよ、再生です。

ALIXパソコンとハードディスクをUSBケーブルで、
ALIXパソコンとND-S1をUSBケーブルで、
ND-S1とDACを光ケーブルか同軸ケーブルで、つながっているのを確認します。

GMPCを起動します。
おそらく、IPアドレスを聞いてきますので、先ほどPuTTYで見つけた、「192.168.xx.zz」をインプットしてください。「port」が「6600」になっていることを確認します。さらにPassword欄に「voyage」を入力、enterします。
これで、「Play Queue」をクリックすると上掲のような画面が出てきます
曲名をダブルクリックすると、再生が始まります。

もし、WINDOWSでのPCオーディオ再生でいろいろのソフトを試したり、パソコンのレジストリーをいじくりまわした経験のある方なら、恐ろしくシンプルかつ低コストな仕掛けから、かなりいい音が出るのに驚かれるのではないでしょうか。高い解像度と低域の力強さはなかなかのものです。GMPCのリモコンのような使い勝手の良さはいわゆるPCオーディオの面倒臭さに比較すると、ほとんど感動的です。「音が良くて使い勝手が良い」、いわゆるネットワークプレーヤーを自作したようなもののような気がします。

なお、うまく行かなかった場合、以下のことをやるとうまくいくことがあります(かなり乱暴な方法なので言うまでもなく自己責任ですが、筆者はこれまで1ヶ月ほどはうまく行っています)。

ND-S1につながっているUSBケーブルを抜いて、再度差し込む。
ALIXの電源を1度切って、再度オンする。

また、PuTTYを再度立ち上げて、
root@voyage:~# の後のチカチカしているところに以下の文字をコピーして貼り付ける。#と最初のブランクは不要ですが、LINUXの世界ではこういう風に書くのが習慣みたいです。

# /etc/init.d/mpd restart
# mpc update
# mpc listall
# mpc listall | mpc add

ハードディスクを外し、再度接続した場合は、GMPCを開いて、一番上の欄の「server」をクリック、「update database」をクリックしてください。

なお、一旦動き出したら、ALIXおよびハードディスクの電源はつけっぱなしのほうがいいようです。電源を切ると元に戻すのに結構手間がかかります。ALIXの電力消費はごくわずか、ハードディスクはスイッチをたびたび切ると、壊れやすくなるそうですし。

(続く)

なお、本ブログはVOYAGE STOREの了解・承認等は一切取っていません。また、思い込み等による誤り等もあるかも知れません。

PuTTYの使い方

2011-05-12 15:43:38 | 日記
すべての機器を接続、電源オンの次は、PuTTYを使います。ちょっと変則的なことをやります。(VOYAGE ALIX キットの説明書では、この部分はまず「シリアルコンソール」を使えと言っていますが、ここではそれを使わないでやってみます、筆者はこれでもうまく行きました)。

PuTTYを開くと、「PuTTY Configration」が出てきます。ホスト名(またはIPアドレス)(N)にALIXのIPアドレスを入れなければならない(これがないとALIXの中に入れないし、GMPCによる操作もできません、つまりALIXは動かせません)のですが、これはルーターが勝手に決めて、かつどこにも明示されません。

そこで先ほど調べた手元のパソコンのIPアドレスを参考にします。それが、192.168.xx.yyだったとすると、ALIXのアドレスは、192.168.xx.までは同じ、yyのところが2~9の数字になったもののはずです。2~9の数字を順に入れ替え、そのつど「開く」をクリックします(原始的!)。正解に当たると、PuTTYの黒い画面が出てきます。
画面の「login as:」の後に、「root」と入れ、enterします。
「192.168.xx.zz’s password:」と聞いてきますので、「voyage」でenterします。
VOYAGEのロゴとかいろいろ出てきたら、とりあえず成功です(写真)。「192.168.xx.zz」を忘れないようにしましょう。

この方法でうまく行かないときは、「シリアルコンソール」を使うことになるのですが、それは後ほど。

(続く)

なお、本ブログはVOYAGE STOREの了解・承認等は一切取っていません。また、思い込み等による誤り等もあるかも知れません。

事前準備

2011-05-11 05:56:58 | 日記
設定を始めますが、その前に必要なことがあります。
まず、ALIX以外のパソコン(現在お使いのWINDOWSパソコンとします、古いのでも可。MACでもよいのですが、それは後回し)を用意し、それに2つのソフトをインストールしておきます。

1つ目が、PuTTyです。これはLANケーブル経由でALIXパソコンに入り込んで、ログインを行うためのソフトウェアで、ALIXの設定などを変えるものです。インターネット上にありますので、インストールしておきます。
http://osksn2.hep.sci.osaka-u.ac.jp/~naga/miscellaneous/winssh/winsshb3.html#Anchor-1079

PuTTyをインストールしたら、PuTTyがALIXに入り込めるための作業があります。
手元のWINDOWSパソコンで「スタートーすべてのプログラムーアクセサリーーコマンドプロンプト」と進むと、コマンドプロンプトの真っ黒な窓が開きます。たぶん、C:Users\xxx>がチカチカしているので、その後に 「ipconfig 」とインプットします。なにやらたくさんの文字が出てきますので、その中の「IPv4 アドレス」欄の「192.168.xx.yy」をメモしておきます。これが手元パソコンのIPアドレスというものです。


2つ目はgmpcです。これはVOYAGE ALIXパソコンを動かすためのリモコンみたいなものです。これもインターネットで探してインストールしておきます。
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_musicpd/downloads/gmpc/0.20.0-beta3/gmpc-0.19.100-win32.exe/

また、現在お使いのパソコンとルーター(無線LANの親機でよい)を結ぶLANケーブル、ルーターとALIXパソコンを結ぶLANケーブルを用意します。ケーブルの品質は特に気にすることはありません(リモコンのケーブルみたいなものですから)。それらのケーブルを、お手持ちのパソコン、ALIXパソコン、ルーターのそれぞれのLAN端子に差し込んでおきます。

また、ALIXパソコンの電源を用意します。秋月電気通商でDC 12VのACアダプタで内径2.1mmでセンタープラスのもの。私は1.5Aを使っていますが、4Aを使っている人もいるようです。
電源は音質に大きく影響しますが、いずれ取り替えることにして、とりあえずこの辺で行くことにします。
http://akizukidenshi.com/catalog/c/c12v/

ここで、外付けのUSBハードディスクも用意します。外部電源付のものなら何でもいいのです。wavかflacの音楽ファイルを保存しておきます。

また、ALIXからのUSB出力は一般のDACでは受けられないので、ALIXからのUSB信号を受け取りDACに渡すための、ONKYOのND-S1を用意しておいてください(これもいずれ、より音質のよいものに取り替えるので、ヤフーオークションで中古品を入手すればいいと思います)。

では、接続します。
ALIXパソコンとルーターをLANケーブルで、
手元のパソコンとルーターをLANケーブルで、
それぞれ、つなぎ各機器に電源をいれます。

気をつけなければいけないのは、ALIXパソコンに電源を接続する時、ALIXにプラグを差し込んだ後にコンセントを入れるようにすることです。逆にすると、放電が起きて機器に悪い影響があるそうです。

なお、本ブログはVOYAGE STOREの了解・承認等は一切取っていません。また、思い込み等による誤り等もあるかも知れません。

VOYAGE ALIX キットを発注、入手、組み立てる

2011-05-10 17:25:01 | 日記
まず、発注します。発注先は、http://store.voyage.hk/、香港の会社です。
注文する品物は、Voyage MPD Starter Kit (Voyage MPD + ALIX3D2 + 4GB CF) 。値段は、本体が130ドル、送料16ドル、合計146ドル。

内容は、ALIX3D2というパソコンおよびVoyage MPDをインストールした4GB のCFです。5月上旬に発注すると、6月中ごろの発送になるそうです。日本風に言うと書き留め郵便で送られてきますので、インターネットで荷物のあり場所を確認できます。発送から3日ぐらいで到着します。

支払いはPAYPALのみなので、もしPAYPALの口座を持っていなかったら、新しく作る必要があります(https://cms.paypal.com/jp/cgi-bin/marketingweb?cmd=_render-content&content_ID=marketing_jp/OnlineShopping を見てください)。

では、組み立てです。箱を開けると、4GB CFがはめ込まれた基盤とアルミケースとケースの前後のアルミのふた、説明書(たぶん英語)が出てきます。英語としてもそんなにややこしいことを書いてあるわけではないので、大雑把に、勘で組み立て可能でしょう。

基盤の9ピンコネクターの6角ネジをはずし(写真)、アルミのふたにはめ込み、あらためて、ネジを締め固定します。ふたを固定した基盤をアルミ箱に差込み、ネジ4本で固定します。反対側のふたもネジ止めします。これで組み立ては終わりです。(この程度なら、組み立てて販売してもいいようなものですが、バラで送ってくるのは何か意味があるのでしょう)。

(続く)

なお、本ブログはVOYAGE STOREの了解・承認等は一切取っていません。また、思い込み等による誤り等もあるかも知れません。


VOYAGE-MPD ALIX キットとは

2011-05-10 09:14:07 | 日記
まず、VOYAGE-MPD ALIX キットとは何か、から説明します(説明の順序がおかしいような気がしますが、細かいことは気にしないでください)。

VOYAGE-MPD ALIX キットは、超小型・超軽量パソコン(ALIX)に、LINUXの一種であるVOYAGEというオペレーティングシステム(OS)が組み込まれています。

ALIXはドイツの会社の製品で、本来は無線LANの部品用に開発されたもののようです。大きさは、縦16センチ、横12センチ、高さ3センチ程度、重さ400グラム程度でアルミ製の箱の中に収まっています。電子部品が多数乗った基盤1枚がその本体です。このタイプのパソコンのことを、シングルボード・コンピュータとも言うそうです(写真参照)。

一般のパソコンでは内蔵ハードディスク上にあるオペレーティングシステム(OS)は、その基盤上にあるコンパクトフラッシュ(CF)の中にあります(ハードディスクは使われていません)。

オペレーティングシステム(OS)であるVOYAGEは、LINUXの一種であるDEBIANを簡略化したもので、産業用機器などに組み込んで使うのが本来の目的のようです。このVOYAGEにMPD(MUSIC PLAYER DEAMON)という音楽再生専門ソフトを組み合わせて作ったのがVOYAGE-MPDです。このOSが、外部から取り込んだ音源(WAVファイルなど)を処理して、USB信号として出力します。WINDOWSやMACのOSに比べ、VOYAGEのサイズがきわめて小さい(250MB程度、WINDOWSは30GBくらい)のでCFで十分でハードディスクが不要、それで振動源がなく、消費電力が少なくてすみ電源由来のノイズが少ない、これが、VOYAGE-MPDの音のよさの理由のひとつのようです。

取り扱えるファイルはWAV,FLAC,AIFF,MP3で、USBオーディオクラス2.0対応、つまり192kHzも可能です。

VOYAGE-MPD ALIX は、ディスプレー、キーボード、マウスを直接接続することはなく、操作するためにはLANケーブルで接続した別のパソコンをリモコンのように使って行います(LAN端子が付いています)。音源をLANケーブルやUSBケーブル(USB端子も付いています)経由で取り込み、信号の出力はUSB端子を通じて行います。

電力消費量はディスプレー、ハードディスクが無く部品数が少ないため、ごくわずか、数ワット程度のようで発熱はほとんどありません。販売元ではAC18VのACアダプターを推奨していますが、日本のユーザーの中には9Vの充電式バッテリーを使ったりしている人もいます。それでも、半日以上連続使用が可能なようです。

(続く)

なお、本ブログはVOYAGE STOREの了解・承認等は一切取っていません。また、思い込み等による誤り等もあるかも知れません。