当院でのM&Mの導入
当院では看護師主導でM&Mを定期的に行っています。そのやり方について今回は紹介しようと思います。
時間:17時15分~18時15分の1時間
対象:ICU看護師とICUローテート医師
Time Table
①M&Mのゴールと手順を医師より説明
ゴール:個人への懲罰ではなく、患者のアウトカムを良くするためのシステムをどう作り上げるか
②手順:何が起きたのか?なぜ起きたのか?どうすべきだったのか?今後どのようにすべきか?を検討しプロトコールの作成、改変を行います。
手順の中でなぜ起きたのかを検討する際に用いる方法として”Root Cause Analysis”を使用しています。この手法は明らかになっている問題を提示し、その問題がなぜ起こったのかを掘り下げていく方法です。最終的に掘り下げたところでその要因を、①個人の問題、②環境の問題、③システムの問題、④器具の問題、⑤コミュニケーションの問題、に分類しどうすればいいのか皆で考えていきます。
事前にどういったことを話し合うのかは担当看護師と話あい、「ものを主語」にその理由を掘り下げていきます。最終的にはプロトコールの作成や改訂につながるよう皆が納得するまで話し合います。
今月は自己抜管をテーマに計3回に分けて医師・看護師と話し合いました。M&Mでの話合いは口外できない事も含めてみなでディスカッションを行うため、ブログではご紹介出来ませんが、看護師一人一人が意見を良いやすい雰囲気作りを心がけています。医師である私も毎回気づかされることも多く、今後も続けていければと思います。