M.O.S.な日々

なんとなくな日

古民家の思い出

2018-02-26 21:38:23 | 戯言
父方の実家は古民家でした.
古民家の母屋には祖父母が住んでいて, 自分は隣の離れで過ごしていたので実際に生活はしたことはありませんが, 親戚が集まるときに何度かと寝泊りして生活したことはあります. 小学校の途中で新しい家に移って, 中学生くらいの頃には取り壊されてしまったので, もうありません. .

一回り下になる従妹が"古民家生活に憧れてるのヽ(‘ ∇‘ )ノ "とウキウキ気分で話かけてきたので, その時話した4~10歳くらいまでの古民家生活の思い出話です.

古民家で良かったと思うことは, 夏が涼しいということです.
寝苦しい熊本の夜も比較的快適に過ごすことが出来ました. 数えるほどですが蚊帳を出してもらえた時はワクワクヽ(^◇^*)/でした♪
昼間も風が通って過ごしやすくて昼寝が楽しみでした.

良かったことは以上です. あとは愚痴になります. .


一番印象に残っているのはトイレ!
当然トイレはボットン便所(汲み取り式便所)で玄関の向かいにある倉庫に隣接していました. 何も無いときなとても深い穴が開いていて, 幼稚園児の自分としては「落ちるんじゃないか」という恐怖と, 逆に一杯になってきたときの圧迫感がこの上なく苦痛で・・・・しかも, 夜は暗いし怖い!(近くにお墓があること自体が恐怖ではありましたが;)バキュームカーが通ると凄く臭くて, 学校帰りにバキュームカーと見かけると出来る限り道を変えて風下にならないようにしたり, どうしても横切らないといけないときには息を止めて早歩きで通り過ぎてました(走ると息が切れてしまって長い距離をやり過ごせないので. . )
% 従妹はボットン便所を仮設トイレの足でペダルを踏むと蓋が開いて水が流れるものだと思っていた(全く間違いという訳ではないと思うけど)ので, 丁寧に訂正しておきました.

第二にやっぱり虫やネズミは出ますよね♪
ボットン便所なので当然コバエは多く, 大きな(幼稚園児からしてみれば本当に巨大な)ハエもよく居たし, 目の前は畑& 田んぼなのでアリや蛾, 夏場はカエルの大合唱で五月蠅い位で, , 蚊も多くて一匹でもいると安眠妨害この上なく・・・・蜘蛛も当然いましたが, "蜘蛛は他の虫を食べてくれるから殺したらダメだ"と言われてお風呂場に住み着いてたり. ある時は屋根裏から蛇の抜け殻が出てきました. あとは, , ゴキブリとネズミも・・・・もういいです. はい. . . .

そして家の中は薄暗くてちょっと不気味でした. 奥にある大きな仏壇はお化け屋敷さながらの恐怖感があり, 屋根裏(? と間違うような狭い2 階の部屋は昼間は隠れ家的な感じの楽しさもありまはしましたが, 一人では絶対に入りたくない部屋ナンバー2でした. (もちろんナンバー1 はトイレです. ) 冬は寒くて, 暖房も効かないし, 床は冷たいし, , トイレは外でさらに寒いし, , もうね;

お風呂は広かったですけど, タイル張りで冬はとても冷たくて寒かったです. 天日(太陽熱温水器)は冬の天気が悪い日はぬるま湯しか出てこなくて, 一番温まりたい時にしんどかった思い出です.

あとは雨漏りもしてました. 子供心に洗面器に溜まる水が面白くて無心で眺めてました.


この話を従妹にしましたが, "夢を壊すなーー!!"と怒られました. "(/へ\*)"))
つらつらと書きだしましたが, あんまりいい思い出はありません. 実際に6歳までの生活のメインは市内の別の家に住んでいて, 水洗トイレ(和式)で家の中にトイレがあってエアコンもあり, 虫も出てこない, 部屋も明るいというところに住んでいたので, たまに泊まりに行く古い家を比べるとマイナスイメージしか抱けないのは当然かもしれません. でもやっぱり日々の生活をするのであれば現在の家がとても快適で, 自分自身はもう一度古民家で生活しようとは思いません.

今ある住宅を引っ越して古民家に住むということであれば, フォームをして今の生活に近づけるたとしてもやっぱり別な世界での生活だと思って割り切りが必要だと思います. 非日常を求めてたまに宿泊したりする分にはいいと思いますが, 毎日, 一年中となると今の住宅と比べて色々と大変なことが多いので. .

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ほんの10 年生まれが違っただけで生活がガラッと変わったと思います. 5歳年下の従弟はお墓にある井戸でバケツを使って水をくみ上げてたことをしらないし. ボットン便所も使ったことがありません. 古い家もほとんど取り壊されてしまって, 新しい家が沢山立っています. 田んぼもビニールハウスが多くなってきて, 冬の恒例行事だったどんどや(どんど焼き)も出来なくなったみたいです. 自分が普通だと思っていたこともどんどん変わってきて, 時間は流れてるということをしみじみ感じます(おまえ何歳だよw って話)