私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

恋愛ごっこ

2011年12月01日 09時29分23秒 | Weblog
単なるバカの勘違いという可能性も加味して、バイト先の職場にこんな女性がいる。

よく挨拶をしてくれる。

それも笑顔で向こうから。

部署が違うので名前は知らない。

毎日会うわけじゃない。

たまに見かける程度。

廊下ですれ違う人が他の部署の知らない人なら、別に挨拶をしないことが多い。

少なくとも自分の場合はそう。

だから、そんな風に向こうから笑顔で挨拶をされると困る。

好きになる。

ひょっとしたら俺に気があるのか的な発想になる。

彼女は誰に対してもそうしているのかもしれない。

一度朝の社員バスの中で隣同士に座ったことがある。

私が座ってる隣に彼女が座ってきた。

車内はそこそこ混雑していた。

でも私は前の方に座っていたので、私より後ろに空いている席があるかどうかがわからなかった。

もし後ろに空いている席があるのに私の隣を選んで座ったのなら、これまた勘違いしてしまう。

妄想することはたやすい。

彼女は私に気があるとして頭の中で遊ぶことはできる。

そんなことをしていると胸が苦しくなることがある。

ある日、勤務を終えて帰ろうとバスに乗り込むとそこに彼女の姿が合った。

同じ部署の人だろうと思われる女性ら数人とお喋りをしている。

彼女らから離れた後ろの方に座ってその光景を見ていて思った。

こんな私に笑顔で挨拶するくらいだから、彼女はきっと社交的で人とすぐ仲良くなれる。

彼女には友達がいる。

私には友達がいない。

私はただ私という狭い範囲の中で生きているだけの退屈な男だ。

そのことが引っかかってまともに向き合えない。

こんな想いを昔もしたことがある。