私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

「永遠の仔」 天童荒太

2010年12月21日 15時00分19秒 | 読書感想
天童荒太の「永遠の仔」を読みました。

2000年度の「このミス」の1位になった作品ですが、ミステリーとしては弱いと感じました。

人物成長物語的な小説としてとらえた方がいいでしょう。

そういった物語は往々にしてストーリーの展開が遅く、人物描写に力を入れており、やたらに長いといった作品になりがちです。

せめてミステリー性の部分で強いものがあればよかったと思います。



児童虐待などの家庭的な問題から児童養護施設で育った3人の主人公が、弁護士、警察官、看護婦となって再会し、それぞれが過去のトラウマに悩まされ、苦しみながら、徐々に助け合いながら生きていこうとする、現代の日本の親子関係の暗部をモチーフにした作品である。

(Wikipediaより抜粋)