![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/a0/6199cafe1b444172d9b65846e85872c9.jpg)
1月29日から公開されていますし、シアーシャ・ローナンが来日したので、ご存じの方が多いと思いますが、簡単にご紹介を。ネタバレは書きませんのでご安心ください。
「ラブリーボーン」(The Lovely Bones)
監督:ピーター・ジャクソン(「ロード・オブ・ザ・リング」三部作)
出演:シアーシャ・ローナン(「つぐない」)
スタンリー・トゥッチ(「ジュリー&ジュリア」)
マーク・ウォールバーグ(「ディパーテッド」)
レイチェル・ワイズ(「ナイロビの蜂」)
スーザン・サランドン(「デッドマン・ウォーキング」)
ストーリー: 14歳で殺されてしまったスーザンは、自分が死んでしまってから、バラバラになってしまった家族や愛する人たちを空の上から見守る。彼女を殺した犯人は今も近所で暮らしている。スーザンは自分の想いをみんなに伝えようとするが……。
日本公式サイト:www.lovelyB.jp
そしてまた簡単に感想を言いますと、「スッキリしない」。何がスッキリしなかったかというと、タイトルの「ラブリーボーン」に関係あります。これはご覧になれば分かるかと思いますが。原作を読んでいませんが、絶大な人気を誇る原作だそうで、エンディングが映画とは違うそうです。
この映画は、何かを深く描こうとして、いろいろ意味深なんだけれども、掘り下げることに失敗しているような印象を受けました。作り手側の善意と熱意は感じられるものの、自己満足に終わっているというような。私は試写会で映画を観て、とても気に入った場合はできるだけ公開後にも観に行くようにしており、それが無理であれば、DVDを買います。でも、この映画は試写会で充分だったかな、と思います。TVで放映されたら録画するかもしれませんが。
僭越ながら採点: 65点/100点
「つぐない」で13歳にしてオスカー・ノミネートを獲得した天才の呼び声も高いシアーシャ・ローナンちゃん。1994年ニューヨーク生まれの15歳。熱演です。ドラッグにもオトコ(or オンナ)にもパーティー三昧にも走らなければ、10年後には大人の映画でバリバリ主役を張っていられるかもしれません。今後5年ぐらいでずいぶんルックスも変わると思うので、主役向きか助演向きかは微妙なところだと思いますが。
この演技では、放送映画批評家賞主演女優賞と若手俳優賞にノミネートされ、若手俳優賞を受賞。その時の写真ですが、けっこう大人っぽいですね。
でも、私はこの映画はスタンリー・トゥッチの映画だと思いました。だから、シアーシャ嬢の「主演女優賞」候補はあまりふさわしいとは思えない。かといって、トゥッチが「主演男優賞」候補になるかというと、それも違うと思うので、この映画はアンサンブル・キャストの映画という感じです。
ということで私がすごいと思ったスタンリー・トゥッチ。この映画では、キモチ悪い殺人犯を演じています。「すごい」というのはこの映画に限定することではなく、トゥッチの演技の幅広さ。
「ジュリー&ジュリア」ではメリル・ストリープの優しい夫、「プラダを着た悪魔」ではアン・ハサウェイをサポートするオカマちゃん、TV「ER」では嫌味なER部長……。インディー映画からメジャー映画、TVまで、いろいろな作品に出演していますが、本人よりも役柄が印象に残るのは名優の証拠でしょうね。主演を張る俳優さんは、どの役を演じてもその人にしか見えないことがよくある(キアヌ・リーブスとか)と私は思います。それはそれで「スター」として必要なことであり、どんなに演技がうまくても、残念ながら、「華」のない人は主役向きではないということでしょう。私の偏見かもしれませんが、イギリス人俳優にはわりとそういうところがなく、それはほとんどが舞台出身者というのも関係しているのかもしれません。とはいえ、ヒュー・グラントのように、いつもヒュー・グラント、という俳優さんもいますが。
下は「プラダを着た悪魔」のときのトゥッチおじさん。
このスタンリー・トゥッチのような人の演技を観ると、「俳優」と「スター」の違いを感じたりします。前回そう痛感したのは、「クイーン」のヘレン・ミレンの演技を観たとき。あのときは、「これが俳優ってもんなんだなあ」と素人ながら感じ入りました。「やられた」と。何に「やられた」のかは自分でもよく説明できませんけれども。まあ、メリル様ぐらいになると、そういうところを超越していますが。
なんだか散漫になってしまいましたが、トゥッチおじさんも来週発表のアカデミー賞助演男優賞ノミネートが確実視されています。本人のキャラも面白そうなので、これからちょっとトゥッチ・ウォッチをしようかと思っています。
まるで別人でした!(笑)
「森ガール」ではない…。
それから、「プラダを着た悪魔」のあのおじさんだったとは!
全然気付きませんでした…
ジュリア&キャサリンが姉妹を演じた『アメリカン・スウィートハート』で初めて拝見してから、その後はほぼ毎年のようになぜか私と相性抜群のトゥッチおじさん(笑)
最近はメリルとの組み合わせが印象深いですが、『アメリカン~』の他にも『ターミナル』にも出演していたし,リメイク版の『Shall we ダンス?』でも竹中直人さんの役を演じていたりして、なんか自分の観る作品には大体出演しているんですよね~。
『ラブリーボーン』にも出演していたんですね。
主役キャラではないんだけど、毎回とってもおいしい役を演じる脇役さんで,インタビューを聞いてもご本人もとってもいい人キャラ+演技に対してとっても真面目に考える方なので私も好きな俳優さんのひとりです。
やっぱり映画はああいうホールよりも、普通の映画館のほうがいいですね。
お大事に!
細かく稼いでるぞ、トゥッチおじさん!
リメイク版の「Shall we ダンス?」、観てなかったのですが、竹中さんの役をやっているのなら、これは観なければ!
メリル様がプレゼンターをした功労賞のときもいい感じでしたね。
ほんと、これから要チェックです。
『Shall we ダンス?』も気付かなかった!!
映画の感想は同じものを抱きました。
原作は映画とはエンディングが違うのですね?
原作の結末を知りたいです(笑。
こちらでは「楓」を名乗っております。
原作のファンからはブーイングが出てるらしいです。
私も原作の最後だけ知りたい(笑)。