仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

仙台POSSEは、労働相談・生活相談をお受けしています。ボランティアも募集中です。お気軽にお問い合わせください。

福田町南1丁目仮設住宅へ行きました!

2011-11-29 23:41:50 | 活動報告(送迎支援)
先日、福田町南1丁目仮設住宅へ行きました!

POSSEでは福田町南仮設で送迎や縁台づくりなどの支援活動をおこなっています。
福田町南一丁目公園仮設住宅で送迎バスの運行を開始しました!
全戸配布予定!福田町での縁台づくり

福田町南仮設には共有スペースとして「みんなの家」という建物が建てられています。POSSEスタッフも「みんなの家」の落成式に参加していました。

仙台に仮設住宅「みんなの家」完成 被災者の共有スペースに
(河北新報)
仙台市宮城野区の福田町南1丁目公園仮設住宅の共有スペース「みんなの家」が25日完成し、関係者向けの内覧会が開かれた。26日には住民も参加して落成式を行う。
 建物は熊本県産スギなどを使った切り妻の木造平屋約40平方メートルで、せんだいメディアテーク(青葉区)を手掛けた建築家伊東豊雄さんが設計。縁側を兼ねた渡り廊下で仮設住宅の集会場と行き来できる。まきストーブが置ける土間付きで、畳敷きの小上がりも設けた。
 伊東さんがコミッショナーを務める熊本県の建設・文化事業「くまもとアートポリス」の一環で建設。伊東さんは「住民や熊本の方々の協力で良いものができた」と満足そうに話した。
 仮設住宅に住む無職瀬戸昭三さん(66)は「花壇の設置や内装に住民の意見を採り入れてくれた。素晴らしい建物を提供してもらった」と喜んでいた。
 内覧会に合わせ、若林区のサンフェスタでは伊東さんら建築家5人でつくる「帰心の会」によるトークセッションも開かれた。伊東さんは約220人の参加者を前に「現代建築を手掛けてきたので、切り妻の家作りには悩んだ。縁側などを望む住民の声を直接聞き、みんなで造ろうという気持ちになれた」と打ち明けた。


これが「みんなの家」の写真です


「みんなの家」は、住民間の交流の場として、集会所とは別に設けられており、この日は仮設の外部から被災者同士が話し合いをするのに使われていました。

「みんなの家」の周りは下のように彩られています。


クリスマスツリーを見ると、一年の終わりを感じてしまいます。

今回の年末年始、仮設住宅で「ひとり」で過ごされる方はどれくらいいるのでしょうか。

家族団欒で過ごす年末年始こそ、「ひとり」で仮設に住まわれている方々に目を向けていかなければなりません。


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仙台POSSEでは、この度の東日本大震災における被災者支援・復興支援ボランティアを募集しています。ボランティアに参加したいという方は、下記までお問い合わせください。

NPO法人POSSE仙台支部
所在地:宮城県仙台市青葉区一番町4-1-3 仙台市市民活動サポートセンター気付
TEL:022-266-7630
Email:sendai@npoposse.jp
HP:http://www.npoposse.jp/
BLOG:http://blog.goo.ne.jp/sendai-posse
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仮設住宅で寒さ対策の工事が始まっています。

2011-11-18 01:52:05 | 活動報告(送迎支援)
今日は扇町一丁目(仙台市宮城野区)の仮設住宅に、送迎バス運行へ行きました。

すると、





プレハブ仮設の外壁に断熱材を取り付ける工事が行なわれていました!

すでに、仙台市は寒さが厳しくなっております。
11月16日 最高気温10.0℃ 最低気温2.5℃
11月17日 最低気温12.1℃ 最低気温2.2℃
下記URLを参照
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/past/4/3410/detail.html?c=2011&m=11&d=16
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/past/4/3410/detail.html?c=2011&m=11&d=17

仙台市の仮設住宅では寒さ対策が遅れています。
住民は厳しい生活を強いられており、私たち仙台POSSEでも以前から問題視していました。
http://blog.goo.ne.jp/sendai-posse/e/20c2f5822bcc885391404f5bab80e03d

先月末にあすと長町(仙台市太白区)の仮設住宅に行った際にも同様の工事が進められていました。仮設の寒さ対策が急ピッチで進められているようです。

年を明けると一段と寒さが厳しくなります。それまでに終わるといいのですが。


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福田町南一丁目公園仮設住宅で送迎バスの運行を開始しました!

2011-10-19 08:58:53 | 活動報告(送迎支援)

 POSSEでは、9月20日(火)から仙台市宮城野区の福田町南一丁目公園の仮設住宅で、無料送迎バスの運行を開始しました。送迎事業は8月から宮城野区の扇町一丁目公園で開始しており、福田町南一丁目仮設住宅は、送迎事業を行う2ヶ所目の仮設住宅となります。運行初日は、台風接近に伴う大雨でしたが、2名の方に利用していただけました。
 福田町南一丁目公園では、ワゴンカーを用いて週に1回、一日5回(9時半、10時半、11時半、13時半、14時半)の運行を当面行います。住民の方がバスの利用方法をイメージしてもらいやすいように、仮設住宅の集会所を出発して近くのスーパーや病院、JRの最寄り駅を循環する基本ルートを組んでいます。時刻表と基本ルートを記したチラシを戸別訪問をして配布し、住民の方に送迎事業を周知しました。
 私たちの送迎事業は、単に公共バスの機能を代替するものではありません。
 第一に、運行に柔軟性を持たせていることに特徴があります。
 一般の公共バスは、固定ルートに沿って定刻に停留所を通るような運行ですが、私たちの送迎はそのような硬直的なものではありません。確かに、基本ルートを設定してはいますが、そのルートに縛られることなく、柔軟に対応します。たとえば、ご友人のお宅に立ち寄ってから買い物に行きたいという方、郊外の大型スーパーやアウトレットモールに出かけたい方の要望にお応えしています。乗り合いタクシーのようなイメージで、乗車時に住民の方のニーズを聞いて臨機応変に運行します。
 第二の特徴は、送迎を軸に、関連した支援も行うことです。
 利用者の方を目的地まで送迎するだけでなく、付随したお手伝いも行います。たとえば、スーパーで買い物の補助をしたり、ホームセンターで一緒に商品を選んだりといったことから、購入した家具を組み立てたり、役所の手続きに付き添ったりということもしています。送迎のみに限定することなく、利用者とコミュニケーションをとりながら、必要とされている支援を行っていきます。
 このように、複雑化した運行や、送迎以外の要望にも柔軟に対応できるからこそ、NPOとして送迎事業に取り組む意義があると考えています。
 POSSEが送迎事業を通して成し遂げたいことは、三つあります。
 第一に、移動が困難な方やその家族の生活を直接に支援することです。
 現在送迎を行っているのは、不便なところに立地している仮設住宅です。徒歩圏内に買い物をするところがなかったり、最寄りの駅やバス停が離れていたりという状況です。高齢者だとスーパーへ歩いて行くだけで一苦労で、若い方でも車がないと重いものを買って帰ることができません。また、定期的な通院を必要とする方で、震災後かかりつけ病院が遠くなり、家族の送迎やタクシーに頼っているという方もいます。送迎バスの運行により、こうした移動が困難な方やそのご家族の負担を少しでも軽減することが狙いです。
 第二に、被災者間のコミュニケーションを推進することです。
 阪神大震災では、仮設住宅での孤独死が大きな社会問題となりました。孤独死したのは、もともと地域に上手く溶け込めなかった人や、貧困であった人たちだとも言われています。孤独死を防止し、コミュニティをいかに維持するかは、仮設住宅の暮らしを考える上で重要な問題です。確かに、仙台市の仮設住宅の多くはコミュニティ単位での入居を条件としたために、地域の顔なじみ同士で入居しているケースが多いです。しかし、従来のコミュニティが強固であっても、合間に外部から入居してきた単身高齢者も一定数存在しています。そうした方は、周囲に知り合いがいない環境の中、孤立しがちです。また、そもそも扇町一丁目公園のように石巻など遠方からバラバラに人が集まっている仮設もあります。普段部屋にこもりがちな方にとって、私たちスタッフと話して気分転換したり、他の住民とのコミュニケーションをとったりするきっかけになることを目指しています。
 第三に、住民との信頼関係を醸成し、より深い生活上の問題に対しても支援していくことです。POSSEでは、被災者の抱える生活上の問題を制度的に支援していくこと、制度的不備があればその問題を可視化させ、制度自体を変えていくことに取り組んでいきます。そのために、定期的に顔を合わせる中で、本当に困ったことが発生したときにも気軽に相談してもらえるような関係性を築きたいと考えています。他の仮設では、引っ越しを通して知り合った住民の方から、実は無保険状態である、実は生活保護を打ち切られてしまったという相談を受けています。しかし、相談者が深刻な話をいきなり打ち明けて下さることはありません。スタッフが何回も仮設に足を運ぶ中で、ようやく少しだけ漏らして下さいます。本当に困っている人ほど、自らを責め、声を挙げることができません。また、相当な信頼関係のある相手でないと声を挙げることも難しいです。こうしたことから、被災者の生活にかかわる深い部分まで支援を行うには、長期的な信頼関係を構築することが不可欠です。被災者が生活上抱えている問題に対して、こういう支援枠組みや制度を使えるという情報提供や手続きの支援を行えるような関係性を構築していきたいです。
  
以上が、送迎事業の特徴と主旨ですが、今回運行を開始した福田町南一丁目公園仮設住宅は、自治会と恊働しながら事業を進めているのが特徴的です。
 扇町一丁目公園では財団法人パーソナルサポートセンターとの恊働で送迎を進めています。パーソナルサポートセンターは、仙台市から委託を受け仮設住宅で孤独死防止の見回り事業を行っている団体です。「絆支援員」と呼ばれる支援員を仙台市内のいくつかの仮設住宅に派遣し、毎日戸別訪問を行っています。扇町一丁目公園は、被災前の居住地がばらばらの住民が集まっていることもあり、7月頃から絆支援員が常駐しています。ここでは、絆支援員の方に送迎の予約を受け付けてもらうなど、協力関係を築けています。
 一方、福田町南一丁目公園は、沿岸部の集落に住んでいた方が集まっている仮設住宅で既存のコミュニティの結束が強いです。自治会も既に発足しています。しかし、自治会からは、コミュニティ外部から入ってきた住民について把握できていないので、送迎を通して分かったことがあれば教えてほしいとの要望をいただいています。福田町では、ほぼ全戸分の縁台を作成したこともあり、住民の方から一定の信頼を得ることができています。縁台を作成後に、戸別訪問でバスの利用ニーズを伺ったところ、利用したいという声や送迎に対する好意的な反応をたくさんいただきました。今後も自治会や住民との良好な関係を活かして、さらに生活上の深い問題にアプローチしていきたいです。具体的には、自治会と定期協議の場を設けることも考えています。
 
 POSSEでは、目の前にいる一人の被災者に向き合い、そこで必要な支援は何なのかを見極めながら、送迎の枠に限定せず、生活上の問題に対しても対応していきます。


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仮設住宅の見回り報告1 仮設住宅の住環境の劣悪さ

2011-08-18 22:56:39 | 活動報告(送迎支援)

 仙台POSSEでは、仙台市内の仮設住宅の各戸を宮城野区を中心にして訪問し、何か困っていることはないか、POSSEで出来ることはないか聞きとりを行っています。8月15日現在で、私たちが行った見回りの件数は60件を超えています。
 住民の方たちの意見で最も多いのは、住環境に関する不満です。これは仮設住宅への入居が開始された6月当初から問題視されていたことですが、一向に改善される見込みがないのが現状です。以下、私たちが見聞きした住環境の問題を挙げていきたいと思います。

 一つは玄関と遣り戸口に雨どいがなく、家の中に雨水が入り込んでしまうことです。出入りするときに人も濡れてしまうし、外に靴やものを出したままにしておくことができません(かといって室内に靴箱などを置くスペースすら十分に確保できません)。雨が降れば玄関も遣り戸も閉めなくてはならないため、換気が困難になります。

 また遣り戸口と地面との段差が大きく(約50センチメートル)、足の悪い人はそこからなかなか外に出られません。洗濯物を干すにも不便であり、もしも地震が来てとっさに遣り戸口から外に出ようとした時に、けがをする方も出てくるのではないかと考えられます。
 足場に関して言えば、風呂場の段差も足の悪い人には酷であると聞きました。風呂場の入口に設けられている段差は幅が狭いため足を踏み外す人も出ているという話もありました。浴槽に関しても、深く作られているため入るのが怖く、シャワーで済ませるようにしているという人も見受けられました。玄関の段差も、足の悪い方には相当不便なものとなっています。スロープがつけられ、玄関と地面の段差がないようにしてある棟が仮設住宅の中に設けられているところも多いのですが、足の悪い家族を抱えているにもかかわらず「通常の」(段差のある)仮設に入居を決められた方もいます。

 仮設住宅によっては、遣り戸口がなく、あまり大きくない窓しか設けられていないところもあります。日があまり差し込まず、風通しも良くありません。加えて窓と玄関を結ぶ直線を壁が遮るようにして作られていたり、そもそも窓が玄関と直線で結ぶことのできない位置に作られていたりします。それゆえ夜寝苦しく、あまり寝られていない方も多いようです。エアコンを使うにしても、仮設住宅では光熱費が自己負担となるので、節約のためと使用を控える家庭が多く、夏には熱中症の危険が伴います。また外からの声が聞こえにくく、誰が入ってきたかすら分からないこともあるため、防犯上の心配をしている方もいました。一戸に数部屋設けられているところで、一部屋にしかエアコンが着いておらず困っている家庭も見受けられました。

 窓に網戸がついていない仮設住宅もあり、ホームセンターかどこかで網戸を買おうにもサイズが一般的なものではないため、特注する必要があるとの声もありました。玄関にも網戸が欲しいという意見はどの仮設住宅でも多く聞きました。窓や戸を開けているとハエやアリなどの虫が入り込んでくると苦情を述べていた方が多かったのですが、それは網戸が備え付けられていないからなのです。締め切れば湿気と熱気で到底室内では過ごせないと感じます。しかし光熱費が自己負担であることによって、クーラーをつけるよりは虫の方を我慢しよう、ということになるのです。また風呂にもトイレにも窓がなく、閉塞感があって使うのが嫌だとの意見もありました。

 そして、仮設住宅が建てられている土地の地面は、大抵が砂利を敷き詰めたものとなっています。若い人であっても大変歩きづらく、実際に転んで捻挫してしまった高齢の方にも会いました。この方はこの怪我がきっかけで家に引きこもりがちになってしまった、と近所の方がおっしゃっていました。
 
 暑さ対策についても、屋根が平坦であるため熱が拡散されず室内にこもってしまうとか、棟と棟が近接しているため風通しが悪いなどの問題があります。断熱材が十分に使用されているのかなど、暑さ・寒さ対策が十全に取られているのか疑問が残ります。

 以上、仮設住宅の問題点を挙げれば切りがありません。震災後に着手され、短期間で建設された仮設住宅が、元住んでいた住居よりも優良であることがあったとすれば、元々住んでいたところの住環境の劣悪さを問う方が健全でしょう(津波で被災した地域は広大な土地を持った農家であった方が多いため、広い家に住んでいた人が多いのです。そして揺れで移住を余儀なくされた方でも、仮設住宅の狭さ・不便さには閉口している方がほとんどです)。
 避難所生活から、出来るだけ早急に移住先を確保する必要性はあったと思いますが、国や自治体が基準を設けて一定水準以上の住環境を整備することは可能だったのではないでしょうか。例えば窓ではなく、遣り戸口を設けた方が良い(風通しや利便性という点でも、孤独死の防止という点でも)ことは阪神淡路大震災の際に明らかにされていたことです。一定の建築基準はあるにしろ、各業者がバラバラの設計で建設を進めた結果、各仮設でその劣悪さにも「差」が出てきてしまっているのです。
 仮設への入居当初から住民の方からの不満は出ていたことですが、行政が雨どいや縁台を作るなど住環境の改善に着手する動きはありません。少しずつ、住民が自主的に雨どいや縁台を作ったり買ったりする動きは出ていますし、POSSEでも縁台作りを行っているところです。しかし住環境の改善は、本当ならば行政が全仮設住宅に対してとるべき措置ではないでしょうか。被災者なのだから「このくらい我慢しろ」という水準なのか、それとも、被災者であっても人間らしく生活を送ることができる水準であるのか、仮設住宅の設備や行政の支援の「質」が問われています。まさに今この社会が人間らしさをどの程度保障するのかが問われており、そして、その度合いがこの社会の健全さの指標となるのです。

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仙台POSSEでは、この度の東日本大震災における被災者支援・復興支援ボランティアを募集しています。ボランティアに参加したいという方は、下記までお問い合わせください。

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扇町1丁目仮設住宅で送迎車の運行を開始しています!

2011-08-14 17:06:08 | 活動報告(送迎支援)

 仙台POSSEでは、買い物や通院が不便な仮設住宅に住む方の送迎を行っています。
 既に扇町1丁目仮設住宅では、運行時刻表を住民の方たちに周知し、ワゴンカーでの送迎を行っています(今後はマイクロバスでの運行を予定しています)。停留所は、近くの駅、スーパー、郵便局、病院となっています。
 また、私たちはただ単に決められた時間通り、機械的に運行するのではなく、個別ニーズに合わせた送迎を目指しています。例えば、14時~と、15時~の便は行く先・時間を決めずに、乗り合いタクシーのように、依頼者の方の要望に沿って運行することにしています。そうすることで、運行時刻表にない場所であっても直接目的地まで送り届け、依頼者の方が望む時間に迎えに行くことが可能となります。
 さらに、送迎だけでなく、買い物や通院、また役所関係の手続きをスタッフ数名でお手伝いしています。POSSEで支援させていただいても、荷物が重くて一人で運ぶのは難しいだとか、手続きが煩雑で困っているなどの声が多いと感じます。ご家族の支援があれば可能であるようなことも、高齢かつ単身で入居されている方や、高齢の方だけで入居されている世帯ではなかなか困難になってきます。その困難さを少しでも解決するために、POSSEでは以上のような取り組みをしているのです。
 また、比較的若い年代のご家族を持つ方でも、「面倒をかけるのは忍びないから、週に1回通院しなければならないところを、月に1回で我慢している」と言う方にも何名かお会いしました。加えて、不便であることには変わりがないにもかかわらず、「仮設住宅を提供して貰えるのだから、贅沢は言えません」と遠慮する声も多く聞きます。今後のPOSSEの課題は、住民の方々が不満や不安を声に出すのをためらうことのないような信頼関係を築くこと、そして信頼に足るように事業を押し進めていくことだと考えています。

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