ゴンの釣り日記

五島列島東奔西走

新北風(みーにし)

2005年10月21日 21時43分04秒 | Weblog
 今朝目を覚ましたら、昨日までしつこく吹いていた北東の風がやっと弱まり西に回っていた。部屋の中は燃えているように真っ赤、外に目をやるとこの世の終わりのような真っ赤な朝焼けが広がっていたが、しばらくすると生きてて良かった!と思えるような朝日が昇ってきた。

 沖縄の方言で今頃吹く北風を新北風(みーにし)と呼ぶそうだ、五島にも盆北と呼ぶ風がある、お盆の頃吹き出す北東の風の事だ。暑かった夏もお盆が過ぎて盆北の風が吹き出すと過ごし易くなる、またその風は「あご(トビウオ)」を連れてくる。
おいらが子供の頃は盆北が吹き出すと毎朝登校前に港にカゴを持っていくように言われた、市場にカゴを並べて順番を取っておいて、後で母ちゃんがあごを買いにいくのだ。盆北が吹き出すと村中からあごを焼く良い匂いがしていたものだが、最近はその匂いを嗅ぐ事もなくなった。特にここ数年は不漁であごが高騰、おいら達が買えるような値段ではなくなってしまったからだ。毎年吹くはずの盆北もなかなか吹き出さない年が多くなってきている、風が来ないので9月末まで猛暑が続く年が多くなっているようだ。

 五島には独特(たぶん・・)な風の呼び名がある、「盆北」「あなぜ」「さが西」一年のある期間に吹く風の名前だが、海と風を眺めて暮らす五島人らしい言葉だと思うのだ。

全層沈め釣法(虎の穴編)

2005年10月20日 20時43分15秒 | 全層沈め釣法
何だかずーっとシケ続き、右手首は相変わらず調子悪いしで、全層沈め釣法(虎の穴編)昨日の続き~。

 うっかり五島予選をトップ通過してしまったおいら、表彰式終了後雑誌の取材を受けたりでようやく状況が飲み込めてきた。このままじゃ秋の決勝で大恥だよ!五島予選トップがこげん奴?そう思われたら・・・地元五島の釣師のプライドを一身に受け止めてしまった勘違い野郎のおいらは、撤収作業中のボス岩永の前に立ち「弟子にして下さい!」と頭を下げた。「おいっ!良かよ~」ボスはあっけなくそう言い放った。助けてくれよ~ボス!そんな心境だったと思う。

 さっそく次の週末からボスとの磯通いが始まった、最初に行ったのは奈留島の黒瀬灯台、何となくパッとしない釣況で途中からボスの後ろに座り見学を始めた。しばらくするとボスがアワセを入れた・・??見ていてアタリが判らなかった??「今アタリ出たんですか?」との問いかけに「おう!やっと判ったよ、見ちょけ~次は釣るけん」そう言うと仕掛けを手直しして再投入した、そして・・「おりゃ!」ほんとに釣っちゃったよ!しかもアタリ判らんかった、この人は凄い!何とかしてくれる!おいらはこの時今までの釣り方を捨てる決心をした。

 次の週は鯛ノ浦、蝙蝠鼻のハナレに行った。そこでマシーンのようにデカオナガを釣り上げるボスを見た・・完全なコールドゲーム、それも7回じゃなくて3回コールド、辛うじて完封を免れたような差だった、そしておいらはKAZU競技以外のウキを捨てた・・・ボスから「競技中は迷いがあってはならない、その為には絶対の自信がもてる釣法を持つ事、どんな状況でもその釣法で釣れるようにしなければならない」と言われたからだ。

 ボスは釣ってる時は自分からあ~せいこ~せい言わない人だ、こちらが気付いて質問するとそのつど答えてくれる。帰りの船や車の中でもずーっと反省会、そんな釣行が半年以上続いた。そしてそんな日々が一気に花開く日がやって来るのだが、その話はまた後日。

人生を変えた1匹

2005年10月19日 19時59分54秒 | 全層沈め釣法
 長い事人間やってると、ターニングポイントって奴が有るものですよね?今日はおいらの人生を変えた(狂わせた?)1匹について語ってみよう。

 そんな魚といえば、やっぱり2002年のキザクラカップ五島予選で釣れてしまったオナガでしょう。もともとキザクラカップの予選自体がボス岩永に「今度キザクラの大会があるけん出てくれんね!ちょっと空きのあっとさね~」と言われ、それが決勝トーナメントの予選会って事も知らないで、鵜沢さんが来るらしいからサインでももらえれば・・・位の冷かしで出た大会だったのだ。
 大会当日、ボス岩永に挨拶すると「お~!ペア居らんとやろ?先生と上がってよ!」と現TEAM Kz GTR会長のS院長を押し付けられた。渡船はその頃よく乗っていた重丸を引き当てシケ気味の奈留島西岸に向かった、おいら達が上がる事になったのは西葛島のビシャゴ鼻って足場最悪の磯、おいらはともかくS院長は大丈夫か?船長の顔を見ると「上がらんなら、他の人を上げるど~!ここは最近釣れてるど。」と脅し半分で瀬上がりさせられた。
 S院長は船着けに荷物を置いたまま「僕は動きたくないからここで釣る!」と言い出すし、そこは潮が上げてきたら危ないって言っても聞かないしでほっといて釣る事に。

 シケてサラシが広がり、時折波が上がるのでおいらの釣り座はS院長の右隣だけしか取れない。最初は右流れでキーパーを拾っていたが途中から左流れになってしまった、こうなるとS院長が邪魔でしょうがないがこればっかりはしょうがない、
左に有る高台にロッククライミングして自力瀬替りを決行、左流れの潮に諦め半分でエサを流し込んでいった。そして突然のアタリ!その頃から太シカケだったので難なく良型のオナガを取り込んで大会は終了。
 
 港に帰って検量すると何だか周りが騒がしい?そして表彰式で最後に名前を呼ばれたのは何でかおいらだったのだ。まさか鵜沢さんから優勝トロフィーにサインもらうなんて!そして衝撃の事実が明かされる・・・秋の決勝トーナメントの出場権獲得!トーナメントって何ですか?決勝って何ですか?おいらはまだ判っていなかった。

 そして初出場のトーナメントで気が付いたら決勝の佐尾鼻に立っていたのだ。あのオナガが釣れてなければ、きっとこうしてブログ作ったりしてないし、トーナメントを追いかけて九州~遠く韓国まで釣りに行くような生活はしていなかっただろう。あのオナガは良いオナガだったのか?結果はまだ出ていない。

ガン玉とハリス

2005年10月18日 22時21分58秒 | 全層沈め釣法
 なにげにシケ続きです、昨日のショックでまだ脱力してるし最近竿を持つ右手首が痛くてさ、そんな訳で「ガン玉とハリスについての心だ~」小沢正一風・・。

 おいらのシカケ、ウキはKAZU競技M00、道糸2.5号、ハリス2.5号~3号、夕マズメは5号位まではヘッチャラです、ハリはヤイバグレ、道糸とハリスはパワースイベルで結んでます、そしてスイベルの上にキザクラのクッションA型、これだけです。ガン玉はチヌ釣りかガンガンの本流を釣る時以外は使いません。

 なぜガン玉を使わないか?KAZU競技M00にバランサーを張る事で自由にタナを探れるからと、シカケが変な所で折れるとアタリが取りにくくなるからです。ガンガンの本流の場合はシカケの浮き上がりを抑える為に打ちますが、6号メインです。パーツケースには7,6,5号が入っていますが5号を使う事はめったにありません。

 次にハリスですが、いつも2.5か3号をメインで使っています。長さは1ヒロ~長くても1ヒロ半です。あんまり長いと張りを作りにくいので1ヒロ半までです、アタリが出ない時はアタリが出るまでジャンジャン切って短くしていきます。
ハリスの太さは・・食わない時は太くして、ワンチャンスを獲っちゃる!って性格が災いしてこんな太さです、周りの友人達は1.5~2号をメインに使っているようですが、太さはあんまり関係ないと思うんだな?ハリス落として食わなけりゃどこまで落としていくのか?それで取れるの?って思うんだ・・バラシた魚は釣ってないんだよな!太いハリス(獲れる太さ)で食わせる努力をした方がよっぽど前向きだとおもうんだけど・・・。

 ハリスを落としたら食ってきた!って聞くけど、そもそも魚はハリスを認識しているのか?見えててもそれが何か判っているのか?きっとハリスが太いとツケエが不自然な動きをしたり、沈下が早かったりして何となく嫌だな!位の本能がささやいているレベルじゃないのだろうか?ならばだ・・マキエと同調した自然な動きが演出できれば食うんじゃないかな?おいらはそう思うんだ。そして食わせた奴は絶対取る!そんなスタンスで釣りをしていこうって思う。
 
 でなんで写真がヤイバグレかって?本当はハリについても語りたかったんだけど、また今度って事で。

小串沖防再び

2005年10月16日 20時13分01秒 | 防波堤地磯上物
ポイント:中通島 小串沖防波堤
釣行時間:AM8:30~PM16:00
潮   :大潮 干潮PM13:18
タックル:シマノツインパワーSP T1.2 47/53,BBX Type1 3000D
使用ウキ:KAZU競技M00

 今週も行ってきました小串沖防、8時に会社の同僚順ちゃんと港で待ち合わせ、ミズイカ引きに行く順ちゃんに沖防に渡してもらった。丁度満潮時間で先週のポイントは水没しているので(写真左上)南側の先端(写真右上)で釣ることにした。

 早速マキエを入れてみるとじわっと当って来ている、内向きは台風でコケた防波堤の残骸が有るし、外向きは風マッポシなので釣り難いのを承知で当り潮を釣る事にした。当て潮の時はシカケが入りすぎるので、バランサーを軽めに調整しシカケを遠投し引き戻して張りを作る、マキエは仕掛けより沖に投入し緩んでくるラインを巻き取りながら釣っていると、2投目に「ゴン!」とアタリが来た!突込みをかわして無事タモ入れしてみると、いきなりの40cmクラスゲット。(写真左中)
そこから入れ食いが始まりクーラーがクロで埋まっていく、タナはどんどん浅くなり1ヒロ以下でアタッてくるようになった。チヌまで浅ダナで食ってくる始末だ(写真右中)
「こりゃ順ちゃんにクーラー持って来てもらわないといかんな~!」なんて考えていたらバチが当ったのかアタリがパッタリ取れなくなった。なんだかエサが瞬殺されているようだ、沖ではマキエにバチャバチャやってるし・・・アジだ~!。

 アジが居ては釣りにならない、丁度昼だし休憩し様子見する事にした、昼飯をゆっくり食べ終りマキエをソッと入れてみるとバシャバシャ~・・・まだ居る!ここで先週釣った内向きのポイントに瀬替りすることにして、バッカンだけ残して長い沖防を2往復、最後にマキエを沖向きの潮下にドカドカと投入しアジを沖向きに追いやった「着いて来るなよ!」と言い残して内向きのポイントに瀬替りした。

 風は朝より凪いでいるが相変わらず吹いている、取りあえずバランサーそのままで張りながら落とし込んでいく・・・アタリなし。次はラインを出してやや深ダナを探る・・・アタリ無し、エサは付いているのでバランサーを重くして張りながら落としてみるとチヌのようなアタリ方でラインが走った、竿でためると叩かない、レレレ!違うか?結構重い!浮かしてみると45cmUPのクロが浮いてきた。
 そこからまた浮いてくるクロとのバランサーカット勝負になり、浅ダナでの張り張り釣法でクロを追加、クーラーがパンクしそうなので40cmクラスだけキープして納竿となった。
 
 も~肩も手首も腰もボロボロです。

クジラに会った日

2005年10月15日 17時33分12秒 | Weblog
 つっちぃさんのブログにマンタを見た話がありました。そういえばおいらにもそんな事あったな?ってことで後追い企画「クジラに会った日」いってみよ~う。

 6,7年前の7月末の事、おいらは中五島の佐尾鼻東階段でクロを狙っていた。真夏の沖磯はエサ取りの大運動会開催中で、ツケエは瞬殺されキープ無しで夕方になった。元々夕マズメ狙いだったから気合が入るがなぜかツケエが残ってくる?足元は相変わらずエサ取りの絨毯なのになぜか沖ではエサが残るのだ。
 
 青物?サメ?色々考えながら釣っていた17時頃、シカケを回収しツケエを変えようとしていたら「ブシュッ!」とダンプの排気ブレーキに似た音がする・・???・・!!!目の前それも手が届きそうな所をクジラが潜っていっていた、体が固まった!体長は15m以上はあっただろう。光沢のある皮膚の残像を残し椛島方面に消えていった、金縛りから解けたおいらは竿を投げるように置き、灯台に駆け上がったがクジラはそれきり姿を現さなかった。

 エサが残る原因は判った、その原因は今泳ぎ去っていったし納竿まではまだ時間があるのでポイントを作り直そうと釣りを再開した。ところがやっぱりツケエを取られない、やっぱり駄目かな?と思い始めた30分後、目の前の海面が突然盛り上がった!さっきのクジラだろう、今度は椛島方面から帰ってきたのだ・・・スッゲ~!クジラはおいらの前に姿を見せた後は海面に浮かびあがる事無く去っていった。

 帰るか?納竿まではまだ1時間半、も~来ないだろう、なんとか一匹釣りたい!と釣りを再開したがやっぱりツケエ残りっぱなし、駄目だな帰ろうかと思い始めたやっぱり30分後・・・「ブシュッ!」・・また来た・・帰ってきた!佐尾鼻先端を掠めて椛島方面に消えていくクジラ。また灯台に駆け上がりクジラを見送ったあと携帯を取り出した「モシモシ、船長?帰る~

 いま思えばあのクジラはおいらを見にきたのではないだろうか?クジラが現れるのはキッチリおいらの目の前だけ、現れる前後では潜ったままなのだ。「釣れんけん帰れ~」とでも言いにきていたのか?忘れられない一日だった。

サイズ上がら~ん!

2005年10月14日 20時09分40秒 | エギング
ポイント:中通島 鯛の浦湾 阿瀬津防波堤
釣行時間:PM17:20~PM18:10
潮   :中潮 満潮PM18:00
使用エギ:アオリーQリアル マーブルオレンジ 3.5号

 昼過ぎまではナギだったが、段々北風が吹き出してきたので冷水をあきらめ阿瀬津の波止にブルーサンダー号を走らせる。ポイントに着いてみると予想通りの背風になっている、風に乗せてデェ~ィとキャストしてエギングスタート。
ここはかなり水深があるので、25カウント程フォールさせ大きくシャクリ上げてくるとジジィ~ッと1投目からイカが乗ってきた、サイズは小ぶりだがとりあえずキープして釣り再開。今日は調子良いぞ~!と思ったが後が続かない、途中合流した友人が同型のイカをゲット、おいらは暗くなる頃エギより小さい根性のあるチビイカが釣れたところで撤収~!サイズ上がらんな・・

 帰宅後晩飯食ってたら、福岡のハタ坊から電話が入った。彼は今日キザクラカップファイナルに出場していたのだ、なんと優勝したとの事・・・イカ釣ってる場合じゃないな!来年は予選を突破してファイナリストにならなくては・・練習あるのみじゃ。

釣れた・・・が?

2005年10月13日 20時34分07秒 | エギング
ポイント:中通島 奈摩湾 冷水護岸
釣行時間:PM17:10~PM18:20
潮   :若潮 満潮PM17:45
使用エギ:アオリーQリアル マーブルオレンジ3.5号

 久々にナギになりました!今日は満潮、ナギ、月と三拍子そろったので冷水護岸に直行しました。このポイントの足元は干潮時は干上がるほど浅い、そのままダラダラと深くなっている。

 いつものようにフルキャストしてフォールさせる、ここはフォール中にアタル事が多いのだが今日は無反応、底を取ると百発百中根ガカリするので早めにシャクリ上げてくる。まずは車から右側に移動しながらキャストを繰り返していると、テンションフォール中のラインがフッと緩んだ!アワセてみたがドラグも出ないようなチビイカ(写真右上)その後長い護岸を移動しながら2ハイのミズイカをゲットしたが、あまりに小さいので写真右下のイカを1パイだけキープして撤収~。

 帰り間際に携帯が鳴った、出てみると先日デカバン石鯛を釣った森下さんからだ、魚拓を専門業者に頼んだらしく添付する写真データが欲しいとの事だったので快諾したが、石鯛の検量結果を聞いてビックリなんと70.5cm、6.9キロだったそうな、デッケ~!

風よ止め~!

2005年10月12日 19時49分17秒 | エギング
 なんだかな~昨日よりましになったけど、今日もシケ~!でもめげずにエギングに行ってきました。

ポイント:中通島 奈摩湾 冷水防波堤
釣行時間:PM17:30~PM18:10
潮   :長潮 満潮PM17:02
使用エギ:アオリーQリアル マーブルオレンジ マーブルピンク 3.5号

 今日も北東風ブンブン、数あるポイントから何とかエギング出来そうな冷水の防波堤にブルーサンダー号を走らせる。今の時期なら写真下の護岸の方が高実績だがあいにくの向かい風、防波堤の方で釣ることにした。
防波堤の内向きは背風になるので、デェ~ィとキャストしてシャクリを入れるがかすりもしないぜ!いつに無く粘ってみたがアタリも拾えず撤収~

 ナギにならんとどうにもなら~ん