反対意見多く 「1時間に短縮」で調整
東京証券取引所は24日、検討を進めてきた取引時間の昼休み撤廃を見送る方向で調整に入った。代わりに昼休みは、現在の午前11時~午後0時半を30分間程度短縮する案が有力だ。11月上旬に開く諮問機関の市場運営委員会で提案し、年内をメドに最終的な結論を出す方針だ。早ければ2011年度にも実施する。
東証は、昼休み撤廃などで取引時間を拡大し、サラリーマンなどが投資しやすい環境を整えて市場を活性化することを狙っていた。
だが、7月下旬~9月上旬の意見募集では、「投資できる機会を増やしてほしい」といった昼休みの撤廃に賛成の意見は少数にとどまった。逆に、反対意見は個人、法人ともに約7割を占めた。特に証券界は、新たに人員を配置する負担が大きいと主張した。
東証の取引時間は午前と午後を合わせて4時間半で、海外の主要取引所と比べ短い。現在1時間半の昼休みは、企業と比べても長い。このため、午前の取引(午前9時~11時)を午前11時半まで延長し、昼休みは1時間とする案が有力だ。
(2010年10月25日
読売新聞)
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