山に登る人間としては複雑な心境です。
富士山に登る予定はないので関係ありませんが。
そういう問題じゃないか。
ネットでも色々な意見が散見がされます。
提訴した遺族を批判したり、そもそも登山は自己責任だから救助なんか行かなくていい、という意見まで。
こういう事件事故が起こると必ず出る自己責任論。
イラクやアフガニスタンで日本人が過激派の人質になった時とか、関西の某キャスターがヨットで太平洋横断中転覆した時も、危険を承知で出かけたのだから税金を使って救出する必用なし、という意見が多くありました。
登山で言えば確かに危険な面もありますが、そのリスクは様々です。
近郊の低山のハイキングでも、まともな装備も持たず登れば遭難のリスクはあります。
3000m級の山でも整備された登山道を経験豊富な人が登るなら、非常に安全です。
どちらが安全か危険かなんて一概にはいえません。
どんなに安全な登山道をベテランが登っていても落石などの事故は防ぎようがありませんし。
普通に生活していてもリスクはたくさんあります。
極端な例ですが、車に乗るという事は危険と隣合わせ。
毎年5000人近くが事故死していますし、負傷者は1万人単位。
こんなに危険でリスクの高い物を承知で運転しているのですから、たとえ事故にあってもそれは自己責任でしょ、とは誰も言いません。
冒険家だろうが海外でのNPO活動だろうが犯罪者だろうが、自国民が命の危険にさらされていたら救出に全力を出す。これがまともな国家だと思います。
我々としては充分な準備と適切な判断力で危険を最大限に小さくする努力は当然ですが。
取りあえず山岳保険は通年で入っておこう。
それにしてもあの環境で救助に失敗したからと言って提訴するのはやっぱ違うと思う。
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