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当たり前の顔して幸福になる

節約、運用などについて書きます。

ぼくが消えないうちに (ポプラせかいの文学)

2017-01-02 14:43:43 | 
子どもの3割が見えない友達「イマジナリーフレンド」を持っているという記事や金原瑞人の帯が気になって読んでみました。


ラジャーは、少女アマンダが想像してつくり出した親友だ。
ふたりはいつも一緒に、楽しい時間をすごしていた。
しかしある日突然、アマンダがいなくなり、ラジャーはひとりぼっちになってしまう。
アマンダに忘れられると、ラジャーはこの世から消えてしまうというのに。
さらに、子どもたちの想像力を盗む、不気味な男もあらわれて・・・。
大切な友だちを探すため、ラジャーの旅がはじまった・・・・・・!
子ども時代の不安や喜びをスリリングな展開で描く、イギリス発のファンタジー。人気画家、エミリー・グラヴェットの挿絵入り。


(『わたしは真悟』における「こどもと大人」のような)センチメンタルな内容かと思っていたら、活劇要素が強かったです。
子どもの想像力を題材に大人も読める作品になっていると思います。

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みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議/図書館で借りるのにちょうどいい

2016-12-26 18:25:41 | 
図書館の新刊にあったので借りました。


みうらじゅんと宮藤官九郎が、「男と女のあいだに友情は成立するのか?」「なぜ戦争はなくならないのか?」「なぜ男はハゲを恐れるのか?」といった、世界中の誰もが疑問に思いながらも曖昧なまま放置されてきた"難題"について、人類を代表して語り合います。


サブカル界の二大巨頭の一人、みうらじゅんと多方面で活躍する宮藤官九郎が人生のお題について回答を出しています。
普通なら成立しない内容ですが、この二人であれば成立するところがすごいところです。

バカバカしさの中にある真理みたいなものを感じることもあれば、バカバカしい発想に感心したりと楽しく読めました。
図書館で借りるのにちょうどよかったです。
さらなる進化に期待したいです。

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土俵一途に 心に残る名力士たち/ 杉山邦博

2016-11-08 09:26:11 | 
著者は、元NHKアナウンサーで、相撲中継で観戦しているのをよく見かけます。


誰よりも相撲を見続け、誰よりも相撲を愛する男が、後世に伝え遺したい名力士・名勝負を、独自の視点で語る。


相撲報道は60年以上ということなので、「歴代最強横綱はだれ」という章に最も関心がありました。
相撲報道の第一人者、杉山さんがどう評価しているのかは参考になりましたが、観たことのない力士はやはり評価しようがないというか、同時代で観てないと伝わってこないというのはあります。
北の湖、千代の富士、貴乃花のエピソードであれば、時代背景含めて肌感覚で分かりますから。
あとは、「部屋一門よもやま話」、「伝統文化の継承」はウンチク、豆知識含めてなるほどと思いながら読めました。

踏み込みは甘めですが、相撲を愛する気持ちは伝わりますので、専門家の言葉として評価に値すると思います。




オレ、力士になる/須藤 靖貴

2016-10-25 20:48:37 | 
ラジオで紹介されていたので読んでみました。


少年の眼を通して相撲の世界を爽やかに描いた青春小説。


少年の眼を通してだけあって、ホントに平易な文章でした。
分かりやすといえば分かりやすいですが、物足りないといえば物足りない。
ただ、相撲は誰にでも出場の機会が与えられ、強ければ番付も上がるという言葉には新鮮味がありました。

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夜は終わらない/星野智幸

2016-10-18 15:04:05 | 
次々男を惑わし、財産を巻き上げ、証拠を残さず葬り去るのが日常の玲緒奈
「ね?私が夢中になれるようなお話をしてよ」死の直前、男に語らせる。

読み進めていくと、「俺俺」であったり、最新作「呪文」につながるテーマが浮かび上がってきます。
人間が物語を必要としていること、物語から疎外されるとどうなるか、そんなことを思いながら読みました。
自己と他者との入替可能性など現代っぽいテーマだと思います。
連続殺人事件の解釈としては面白いし、納得感がありました。

今後の作品が楽しみです。