ダイキャスト情報室

鋳造品の品質を決めるのは、方案と排気かな。。。。

蜻蛉日記

2023-07-15 | 日記

  長い時間が掛かったけれど、「かげろうの日記」を読み終えた。今年の3月上旬から7月中旬まで、良く投げ出さないで読み終えたものだ。神宮徴古館所蔵本を写本に忠実に復刻した日本古典文学会のもの(1977年のもの)です。復刻本は上中下の3冊本で、多少、書写の段階での誤りもある。参考に「在九州・国文資料影印叢書(非売品)も手に入れて見比べながらの読破。

参考書は、新潮日本古典集成(昭和57年発行)、現代語訳は室生犀星版(岩波文庫)自分のノートは6冊になった。

写本の文字も間違いが気になったが、在九州本も同じような記載なので、それぞれが書き写した元の本に誤りがあったものと考えられる。中身については、昭和時代の私小説の原型はここにあったかと思える内容で、2番目の妻の悲哀を書き続けているが、こちらから見ると、夫である藤原兼家は気遣いも細やかで冗談も言い、決して一方的な男とも思えないところがあった。また自分の一人息子に対して、十代後半になっても「小さき人」とかやや過剰な愛情を注ぐ部分がある。とはいえ文章も上手くて、最後まで時間がかかったが読了。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿