タジン鍋がやってきた

2011年05月11日 | 日記
思いがけず我が家にやってきた。

帰国して身の回りが一段落すると、今度はいかに快適に暮らすかに焦点が合ってくる。6年前にこの家を出るときには家電製品と一緒に、古い収納グッズやカラーボックスなども処分した。帰国後随分荷物は減っているので収納庫はガラガラだが、それでも今のうちに収納をきちんとして今後に備えておきたい。そこで毎日ネットや通販カタログで、あれこれ細かい物を探している。

中でもキッチンは随分様変わりした。これは今回買った大型のスチームオーブンを設置するにあたり、レンジラックを買ったためだ。とっておいたと思っていたキッチンのゴミ箱もどうやら処分していたようなので、2段式の、それでいてそこそこ容量のあるゴミ箱を探す。これがなかなか見つからないのだが、先日やっと見つけて注文した。次は食品ストックや細々した物を入れておく収納棚が欲しくなる。限られたスペースにおしゃれで、使い勝手の良い安価な物を置くためにこれもカタログやネットを探しまくる。しかしこのスペースがどうにも中途半端なようでなかなか気に入った物が見つからなかった。

先日久々に都内で友人とランチからディナーと一緒に出かけることになった。行き先は以前はこの友人とちょくちょく会っていた銀座だ。毎年帰国の際に出かけてはいたが、やはり暫くぶりの銀座はあちこち様変わりしている。以前はプランタンが御用達だったが、いまではもうプランタンでは年齢が合わなくなってしまった(笑)。最近のお気に入りは数寄屋橋の阪急モザイクで、雑貨から衣類から、なにかしら気に入った物が見つかることが多い。今回も特に目当てはないものの、とりあえずモザイクに向かう。

モザイクにある雑貨屋「私の部屋」は来れば必ずチェックするが、買うことはあまりない。しかし今回店に入ってすぐにキッチンワゴンに目が行った。シルバーのバスケットタイプのワゴンで天板は大理石、大きさも小降りで丁度良さそうだ。更にこのGW中は送料無料とのこと、値段も比較的お手頃だったので早速レジで宅配の手配を依頼した。手続きをしながらレジの方と世間話をして、最後に「ではこちらをどうぞ~」と差し出されたのは三角くじのボックスだ。GWの5月3日から5日までの3日間、一定額以上の買い物をすると1回引けるらしい。ふと見るとレジ横には景品が展示されており、小さな小瓶に入った「湯上がりサイダー」が美味しそうだなぁ、これが当たらないかな~と1枚くじを引いた。

開けてみると「お料理なんとかセット」と書かれている。何等賞、じゃないからおまけの賞だな~と思いレジに差し出すと、彼女は「おめでとうございます!1等です!」と言うではないか。え?1等??とぽかんとしていると、「タジン鍋です!お持ち帰りになりますか?」と、可愛らしい鍋を指さした。セラミックと陶器製の直径21センチと小降りのタジン鍋ではあるが、それなりに重い。しかしこの日は夕食はそれぞれのダンナと合流することになっていたので、持って帰ることにした。

タジン鍋は前から知っていたが、蒸し器はあるし蒸籠もあるし、うちには不要と思っていた。しかし折角貰ったので…と、早速鍋に付いていたレシピで中華風蒸し豆腐を作ったところ、美味しい上に手間がかからない!という事に気が付いた。タジン鍋がどうして日本で流行るのかさっぱり分からなかったが、こういうことか…!とものすごく納得。鍋部分がセラミックなので焼くことも出来るし、焼き目をつけてそのあと蓋をして蒸し煮、というのも簡単だ。さらにこの21センチという大きさがなんとも丁度良い。勿論本来の煮込みなどに使うには小さすぎるが、我が家にはダッチオーブンがあるので用途によって使い分ければいい。何より夕食の副菜には丁度良いサイズだ。

今日までにタジン鍋できんぴらゴボウやカボチャの蒸し煮など作ってみたが、すっかりはまってしまった。頂き物なので色は選べなかったが、深いパープルはシックで上品だ。焦げ付かせてしまっても重曹を入れて煮立てれば簡単にキレイになるし、大皿より小さいので洗いかごにも入ってしまう。遂にタジン鍋のレシピ本まで買い込んでしまった(笑)。折角なのでこの思いがけないプレゼント、使い倒そうと思っている。


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