温泉旅行記その4 伊豆の温泉編

2012年12月29日 | 帰国後の生活
海沿いの道から細い路地を入り、口コミで読んだ通り車一台がやっと通れる細い坂道を抜けるとこの日の宿「伊豆大川温泉 いさり火」に到着しました。この道が分かりづらいと聞いていたので暗くなる前に着きたいと思っていましたが、ぎりぎり暗くなる前の到着です。通されたガラス張りのロビーからは眼下に海が見えました。それにしてもこのロビーのいごこちが良いこと!入れ替えたという木の椅子やテーブルがとてもステキです。ここでお茶とお菓子を頂きつつチェックイン、ロビーのすぐ傍の部屋が私たちの予約した部屋でした。

「いさり火」は全12室の宿で、全ての部屋に露天風呂がついています。ダンナは部屋には全く興味が無く、またお風呂も大浴場専門なので、今回は一番お手頃価格の8畳の部屋(他は10畳以上で一部屋だけ8畳)に決めました。その分リーズナブルですが二人なので全く問題はありません。更にここはロビーラウンジで無線でのネット回線が使えるのですが、ラウンジは隣なので部屋でネットが楽しめるのです。PC持参の私たちにはとてもありがたいです(笑)。また海を望む縁側の外は伊豆石作りの露天風呂と洗い場で、シャワーもあります。ですがここで体を洗うにはちょっと寒い季節なので、夜浸かることにしてまずは大浴場へ向かいました。

日曜の夜で宿泊客も少なく、部屋に露天があるので大浴場は空いています。今回も貸し切り(笑)。ここも源泉掛け流しの、ほんのり硫黄の香りのする茶色く濁ったお湯でした。暫く暖まってから露天風呂へ。これも口コミでチェック済み、長い通路を歩くのでバスタオルを巻いて向かいました。海は暗くて見えませんが、屋根のない露天風呂からは満天の星がよく見えます。あまりに開放的で落ち着かないくらいでした。

部屋でゆっくりしていると夕食が運ばれてきました。ここは朝晩全て部屋食なのです。まずは海鮮を使った前菜です。牡蠣のグラタンが個人的には嬉しいですね。
あんきもを使った物もあり、季節を感じさせてくれます。次はメインとも言えるお造り、小ぶりですは伊勢エビがどーんと一人1匹ずつありました。サザエや金目鯛もお刺身で登場です。そして伊豆と言えばこれ、山葵は勿論生山葵がついてきます。薫り高いおろしたての山葵は本当に美味しいです。

そして海老芋の含め煮に鰆の西京焼きと続きます。酢の物は火取平貝、揚げ物は蟹の爪のと海鮮盛りだくさんです。ここでお肉のメインがでてきました。ふじのくにポークのしゃぶしゃぶです。ふじのくにポークは静岡県のブランド豚で、流通量があまり多くないようです。脂身はさっくり、赤身部分は柔らかく、とても美味しいお肉でした。海鮮ばかりと思っていたのですがこれは嬉しい誤算です。

最後にごはんとお漬け物、赤だしが出て終了です。デザートはこちらも地元産のみかん。みかんか~と思って食べたらこれがとても甘くてびっくりでした。こちらのお宿はwebサイトにも「高級旅館ではありませんが…」と謳っています。確かにもの凄く豪華なご飯ではないのですが、どれも素材の味がする、シンプルですが出汁の利いた美味しいご飯でした。

部屋でネットをしながらだらだら過ごします。この日は衆議院選挙の投票日だったので(私たちは事前に不在者投票を済ませました)テレビは選挙一色です。開票速報を眺めつつ布団に寝転がってネットをし、夜中にダンナは大浴場へ行きました。私は折角なので、と部屋のお風呂を堪能。縁側を開けるともうお風呂とは便利な物です。こちらももちろん源泉掛け流し、真っ暗で海は見えませんがリラックスしてのんびり浸かりました。

朝起きると曇り空、雨がぱらついています。ここはチェックアウトが12時というのんびり型の宿なので、朝食は部屋で8時半と遅めにして貰いました。ダンナは朝食の前に朝風呂です。朝ごはんは前日のリクエストで選んだひものがメイン。私は定番の鯵、ダンナはカマスにしました。サラダに山菜の煮物、ちりめん山椒やお漬け物にイカそうめんとシンプルですがどれも美味しいです。そして夕べの伊勢エビは土鍋にたっぷりの味噌汁として再登場しました。これがめちゃうまです。

朝食の後は大浴場へ一風呂浴びに行きました。相変わらず貸し切り状態、この日は少し肌寒いのでしっかり内湯で暖まりました。のんびり支度をしてもまだ11時です。正午チェックアウト、のんびりできてなかなか良いですね。せっかくなので隣のラウンジでPC持参でのんびりすることにしました。あれこれ椅子を座り比べ、一番気に入った海の見える椅子で雨模様の海を眺めつつネット、何だか贅沢な気分です。

宿を出るととりあえず珈琲が飲みたいね、と言うことでネットで調べた人気のパン屋に行くことにしました。伊豆高原の別荘地の細い路地を入った奥に「ル・フィヤージュ」はありました。店からはひっきりなしにお客さんが出入りし、駐車場もかなり埋まっています。店内に入るとこれがどのパンもめちゃ美味しそう!既にお昼の時間だったので、私はアップルパイ、ダンナはクロワッサンと珈琲でカフェコーナーで食べることにしました。更に目に止まった2斤サイズのトースト用食パンを購入。帰りに私の実家に寄ることになっているので半分はお土産に丁度良いです。パンはどちらも美味しく頂きました。

この時点で正午を回っており、雨はかなり強く降っていました。でもこのまま帰るのも勿体ないし、と言うことで、昨夜食べて美味しかった生の山葵を買いに行こう!と、天城へドライブすることにしました。天城のループ橋はまだ通ったことがなかったので丁度良いです。「天城越え」という道の駅があるようなので、そこを目的地に設定して伊豆高原を出発しました。

伊豆高原から海沿いを南下し、河津桜で有名な河津から内陸に入ります。海から一気に山!川沿いをどんどん山に入ると、間もなく天城のループ橋が見えてきます。これがめちゃくちゃ怖い!もうジェットコースターなんて目じゃありません。足下がスーッとしてきます(笑)。これで一気に高度が上がり、トンネルを越えるとさっきまでは少し陽がさしていたのが突然深い霧となりました。ちらちらと山葵畑も目に入ると間もなく目的地の道の駅です。

天気は小雨、駐車場は閑散としています。わさびソフトクリームが有名なようですが流石にこの寒さでは手が出ません。お目当ての生山葵はいろいろ売っていたので、小降りのお徳用3本入りを購入。これで自宅でも美味しくお刺身が食べられそうです。ですが思ったより早く到着してしまいました。でももう行くところもないので、ここから伊東に出て海沿いを通り、県央の私の実家に向かうことにします。

あれこれマップを検討し、ルートを決めて出発しました。でも曲がるはずの道が細すぎて曲がり損ね、Uターンして無事曲がることが出来ました。この道がとても細くてくねくねと山の中へと向かっています。確かに天城から伊東に出るには峠を越えなければ行けません。舗装はしてありますが山の中、小雨の中を対向車も無くひたすら上っていきます。街頭もなく夜はここ通りたくないなぁ(笑)。

延々と山の中を抜けてやっと伊東の海が見えてきました。干物が買いたい!というダンナですが、いざ探すとなるとなかなか入れそうな店がありません。伊東から海沿いを熱海へ、結局小田原近くで干物屋を発見、いくつか買うことが出来ました。でもあくまで干物屋なので珈琲などで休憩することは出来ません。ダンナは天城から数時間休憩無しですが大丈夫だというので一路小田原厚木道路へ入り、大磯のSAでやっと珈琲休憩が出来ました。この麺類や丼物を売っているSAのフードコートの珈琲がものすごくまともでびっくり(笑)。美味しかったです。

夕方実家に到着、夕ご飯をごちそうになってから帰宅しました。2泊3日のふぇいとの旅行もこれで終了です。ふぇいも初めての海や山への旅行を楽しんでくれたでしょうか。私たちはふぇいとの旅行、とても楽しかったです。








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