のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

『声』という人の化身

2017-09-07 | 『音楽のはなし』


声のことを考えることが好きです。


声は本当に興味深いです。


声は特別な事情がない限り、全ての人に与えられ、使い方を教わらないうちに使い始めます。


一度、不思議なことがありました。


呼吸法が重要だ、ということで、十代の時に呼吸法を習いに行きました。

すると、かえってお腹、胸の自然な動かし方がわからなくなり、苦しくなりました。


そこで思いました。
赤ちゃんから誰にも習わず息をしているのに、その方が自然で苦しくなかったんだなあ、と。



声は声帯の形と厚み、身体の筋肉の使い方、その部位や使用の強度、全身的なバランス、身長や肉付きにも左右され、構成しているエレメンツが多岐に渡ります。


加えて、加齢によるホルモンの影響、精神的な健康具合、自分の声を捉える感覚の鋭さ、など、身体事情以外にも関与する事項があります。


声を専門的に使用する人でも、使用しない人でも、一生のあいだにいろいろな声の変化が生じているでしょう。


私は、最近、声は「その人、そのもの」を表しているように思います。


皆さんの声はどのような変化をたどっているでしょうか。




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