のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

赤とんぼ

2006-05-28 | 『よいこのうた』
赤とんぼは、今夜のコンサートで,歌おうと思っています。
10年前は、赤とんぼを歌うなんて考えられなかった。
童謡とかは、すこしかっこよくない、と思っていたから。
いまでは、オペラでも,ジャズでも,シャンソンでも,アニメでも、これだーっと思ったものは、声で表現してみたいと思っている。

うちには、みよちゃんというおばあちゃんがいる。
いまでは、声も出せなくて,ご飯もチューブで栄養をあげていて、寝たまま。
お母さんがつきっきりで24時間いっしょにいる。
おばあちゃんが、まだ、病床で話せたころ、もう2年以上も前だけど、
容子ちゃん、わたし、歌を聞きに行きたい、と言ってくれて、
聴きにこなくても、いま歌ってあげるよ、と言って、歌を聴いてもらったりしました。
もう、つじつまのあわない話をするようになってからも、テレビの歌声が聞こえたりすると、
容子ちゃんの歌かしら?、と気にしてくれているようでした。
元気なころ、この、赤とんぼが好きで、おばあちゃんはこの歌詞そのまんまのような子供時代だったよ、と言っていました。
特に3番の歌詞の,お姉さんがお嫁に行った後の寂しさは共感できる、と言っていました。
いまは、話し掛けても,何も反応できないので、こちらの声が聞こえているかもわからないけど、神奈川に来たときは,赤とんぼを聴いてもらいます。
でも、みよちゃんが生きているから,このようなことが出来るわけで、みよちゃんがいてくれる間はずっと、聴いてもらおうと思っています。



赤とんぼ

三木露風 作詞
山田耕筰 作曲

夕焼、小焼のあかとんぼ
負われて見たのは
いつの日か

山の畑の桑の実を
小籠に摘んだは
まぼろしか

十五で姐やは嫁に行き
お里のたよりも
絶えはてた

夕やけ小やけの赤とんぼ
とまっているよ
竿の先



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中世西洋音楽の歴史。

2006-05-28 | 『音楽のはなし』
はい、日曜の1時間目は、中世西洋音楽の歴史はどんなものか、探検したいと思います。


古代はマスターしたので、なんだかちょっとだけ、成長した気がしますね。


中世西洋音楽は、6世紀頃から15世紀の間の音楽を指します。


中世西洋音楽では、作曲者不詳anonymousのものが多いが、次のような作曲家がよく知られている。
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン
レオニヌス、マショー
ダンスタブル(1453年死没)
ルネサンス音楽の開拓者デュファイ(1474年死没)



単旋律の音楽では、グレゴリオ聖歌をはじめとするキリスト教の聖歌や、トルバドゥールやトルヴェールに代表される世俗音楽がある。



多声音楽は、9世紀にスイスで始まったと言われ、12世紀以降、ゴシック期のフランスを中心に発展する。

サンマルシャル楽派
アルス・アンティクア(13世紀フランスの多声音楽)
アルス・ノーヴァ(14世紀フランス音楽)
トレチェント音楽(14世紀イタリア音楽)
アルス・スブティリオル(14世紀フランスの歌曲様式)、の様式が用いられた。




中世音楽:

アンブロジウス聖歌
グレゴリオ聖歌
モザラベ聖歌
ソールズベリー聖歌
トルバドゥール、トルヴェール、ミンネゼンガー
典礼劇(ダニエル劇など)
カルミナ・ブラーナ(ゴリヤードの唄)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン
レオニヌス(ノートルダム楽派、ゴシック音楽)
ペロティヌス(ノートルダム楽派、ゴシック音楽)
ギョーム・ド・マショー(アルス・ノーヴァ)
モンペリエ写本
フランチェスコ・ランディーニ(トレチェント)
シャンティ写本(アルス・スブティリオル)
カンティガ:アルフォンソ10世(1221-1284)編集による聖母マリア讃歌
モンセラートの朱い本
カリクストゥス写本
ラス・ウエルガス写本



中世で使用された弦楽器

レベック(弓奏リュート。)
フィドル(ヴァイオリン属)リュート
ギターン(小型リュート)
シトル(中世ギター)
プサルテリウム(ツィター属)
ダルシマー (またはドルチェ・メロス。打奏ツィター)
リラ(竪琴)
クルース(またはクロッタ。弓奏のリラ属)
中世ハープ
ハーディガーディ



中世で使用された管楽器

クルムホルン(オーボエ属)
シャルマイ(オーボエ属) (日本にはチャルメラという名で伝わる)
リコーダー(縦笛。フルート属)
ファイフ(横笛。フルート属)
ゲムスホルン(閉管式の指孔のある角笛。フルート属)
ツィンク(指孔のある角笛。ホルン属) (角笛から木管のコルネットが生まれた)
サックバット(トロンボーン)
トロンバ(中世ナチュラルトランペット)
中世ミュゼット(バグパイプ属)
オルガン (固定式オルガン)
オルガネット(手持ちオルガン)



中世で使用された打楽器

タンブラン(中世プロヴァンス太鼓)
タンバリン



次回は,本日出てきた,グレゴリオ聖歌がどんなものか、知りたいと思います。
お疲れさまでした!

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フルートの生まれ。

2006-05-27 | 『音楽のはなし』
フルートの生まれに迫ります。

リードを使わないで管に息を吹き付けて発音する楽器としては、その最も古いものとしては、4万年前もの。
熊の足の骨で作られた「笛」がスロヴェニアの洞窟で発見されている。

また、数千年前の骨で作られた笛は各地から出土している。
これらは、宗教的な儀式に用いられていたと考えられている。

世界各地で用いられていた原始的な笛は、縦笛かオカリナのような形状の石笛が多かった。
ギリシャ神話の牧神、パンが吹いたとされるのも縦笛である。

現在のフルートにつながる横に吹く方式の笛が、いつ、どこで最初に使われたかははっきりとしない。
一説には、紀元前後、インドに発祥したといわれており、これが中国に伝わり、日本や、シルクロードを通ってヨーロッパに伝えられていったと考えられている。

笛の歴史は西洋より、東洋の方がずっと長い。



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古代西洋音楽ー初期キリスト教の音楽。

2006-05-25 | 『音楽のはなし』
さてさて、きのうは思いがけず、古代ローマ時代に出足をくじかれた。
気を取り直して進みましょう。

は?

初期キリスト教の音楽も不明・・・!?

なるほど、不明ながら、解明しようと、あがいてきたらしい。
現存する最古のキリスト教の聖歌とされるものは、紀元280年のもので、オクシリンコス・パピルスに含まれていた「三位一体の聖歌」、別名「オクシリンコスの賛歌」。
これは、ギリシャ記譜法で書かれているらしい。

3~5世紀になると、アルメニア、シリア、エジプト、エチオピア、ビザンツ帝国で、地方色の強い賛歌ができた。

これらは、東方教会聖歌として、いまでも歌われている。
でも、1500年以上のアラブやトルコの支配の影響で変化してきた、と、考えられていて、みんなで歌っているうちに、歌いやすい音に変わったと思われる。
そんなのあり?


3世紀末には、贅沢をやめて、荒野の貧困生活で修行する信仰を実践しようと、修道院運動が盛んになった。
その祈祷のときに、全詩篇を順番に朗唱する、「詩篇連唱」の習慣ができた。

6世紀ころには、かつて荒野で歌われた詩篇唱も、聖堂の中で、だんだんと甘いメロディーになっていき、詩篇唱ブームが起きる。

初期キリスト教の集会では、晩餐のときにも音楽が親しまれた。

4世紀には聖職者の職務としてカントルという独唱歌手の地位が確立した。

初期にはローマ帝国の優れた情報網で、典礼方式や聖歌がある程度統一されていたが、帝国の崩壊後、伝達のシステムが寸断され、特に、西方教会という西ローマの地域では、独立した様式の地方典礼へと変わっていった。

西方教会では、南フランスのガリアでは、ガリア聖歌、スペインでは、モザラベ聖歌が知られている。

北イタリアのミラノでは、4世紀にミラノ大司教を務めた、聖アンブロジウスの名をとった、アンブロジウス聖歌、ローマには、ローマ聖歌といった、地方聖歌が成立した。

地方聖歌は、ローマカトリック教会が力を持つと、グレゴリオ聖歌として統一される。
そうなんだ!ふむふむ。




これで、古代は完了です。
次回からは、中世に移ります。
初期キリスト教の音楽は、想像以上に地味でしたね。
あまり、もりあがりませんでした。
中世に期待しましょう。



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古代西洋音楽ー古代ローマ時代。

2006-05-24 | 『音楽のはなし』
はい、では、古代ローマ時代の音楽について、講義始めます。







え??



古代ローマでは楽譜が残っておらず、実態不明である・・・。






講義、終わります。
次の、古代西洋音楽ーキリスト教の音楽、に備えて下さい。
十分、睡眠もとるように。
では。

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