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ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

和歌集比較

2023-12-11 | 『毎日のこと』
 今日の家庭教師は7時間5教科でした。
社会では、歴史資料と国語便覧をリンクさせて、より理解が得られるように工夫しました。

和歌集の比較を行い、それぞれの代表作を味わいながら、特徴の差を確認しました。



【万葉集】→『まこと』
7世紀。
全20巻。
4500首。
日本に現存する最古の和歌集。
口誦の歌謡から記載の叙情歌。
階層的に低い一般民衆の歌まで含んでいる。
清新・素朴。
枕詞、序詞、対句、反復などの表現技法。 幽玄・有心の美を重視。
本歌取り、体言止めなどの表現技法。
全二十巻であるが、首尾一貫した編集ではない。
何巻かずつ編集されてあったものを寄せ集めてひとつの歌集にしたと考えられている。
各巻は、年代順や部類別、国別などに配列されている。
万葉集の特殊表記は平安時代には読めなくなっていた→様々な訓読表記が存在する→江戸時代に研究が進み、内容が広く知られるようになった。

 

【古今和歌集】→『もののあはれ』
 10世紀。
全20巻。
1500首。
醍醐天皇の勅命によって、紀伴則・紀貫之・凡河内躬恒・壬生忠峯の4人の撰者が、1500首を集めて編集した歌集。
勅撰集第1号。
万葉集未掲載の古歌、当時の新歌。
短歌が多い。
七五調。
三句切れ。 
縁語、掛詞などの修辞的技巧。 
優美繊細、理知的な歌風。
組織的な構成。
巻第一から巻第六まで→四季の歌。
巻第十一から巻第十五まで→恋の歌。



【新古今和歌集】→『幽玄』『有心』『余情妖艶の体』
13世紀。
1205年。
約1980首。
全20巻。
後鳥羽上皇の勅令で藤原定家、藤原家隆らが撰した歌集。
幽玄・妖艶・象徴的な新古今調。
四季の推移順、恋の進行行程順になっている。
春,夏,秋,冬,賀,哀傷,離別,羇旅,恋,雑,神祇,釈教に分類される。
すべて短歌形式の歌。
長歌、旋頭歌などの雑体は含まない。
古代歌人と当時歌人の作が交互に並べられている。


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