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うどん食べ歩きブログ
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小松 お多福 ー 加賀藩お墨付きの名物うどん「小松うどん」との出会い。 ー

2024年05月26日 | 石川県(小松うどん)

2024年1月1日午後4時10分、多くの人々が正月を満喫している最中、能登半島で地震が発生しました。

この地震により、石川県や富山県で大きな被害が出ました。

特に石川県の奥能登エリアや最大震度7を観測した志賀町での被害は甚大で、復興までには相当な時間を要するものと思われます。

そんな中、貧乏で体力もない私に、些細なことでも復興のお手伝いができることはないかと思案したところ、思いついたのは、やはりうどんを食べ歩くことです。

石川県には「小松うどん」というご当地うどんがあり、それを世のうどん好きに知らしめる事で、多くのうどん好きが、石川県へ訪ねてくれる事を願い、今回私は石川県小松市へ向かいました。

今回は久しぶりにJR東海道本線「大阪」駅からの出発です。

午前6時30分発「敦賀」行の特急サンダーバード1号に乗車しました。

京都駅を過ぎて、しばらくすると、車窓から琵琶湖を一望できます。

やがて琵琶湖が見えなくなり、代わりに緑豊かな風景が広がりはじめた頃、敦賀駅に到着しました。

敦賀駅に到着したのは午前7時54分。

こちらの駅で北陸新幹線へ乗り換えます。

北陸新幹線への乗換駅なので、人で賑わっていると思っていましたが、さほど賑わいはなく、静かな駅です。

新幹線の出発時間まで、少し余裕があるため、新幹線の改札内にある待合室へ向かったのですが・・・。

その待合室は、私以外に誰も利用されておらず、貸し切り状態でした。

関西から石川県へ向かう観光客がどれほど少ないか、その現実を改めて痛感しました。

午前8時31分発、JR北陸新幹線つるぎ4号に乗車。

北陸新幹線を利用するのは今回で二度目です。

前回は金沢から富山へ向かうのに利用しました。

数年前、特急サンダーバード1本で、富山駅まで行けた頃が懐かしく思い出されます。

午前9時16分、JR北陸新幹線「小松」駅に到着しました。

ここからはレンタサイクルを利用します。


(上の画像は「こまつシェアレンタサイクル」さんの公式サイトより引用させていただきました。)

【公式】こまつシェアサイクル - 小松市の電動シェアサイクルサービス

画像を撮り忘れましたが、今回は「こまつシェアサイクル」さんの電動自転車を使用しました。

では出発!(^^♪

1軒目に訪れるお店「小松お多福」さんの開店まで時間に余裕があるので、少し寄り道します。

寄道したのは「木場潟(きばがた)公園」。

海跡湖を中心に、公園が広がっています。

下の画像、右側に見える白い建物は「こまつドーム」です。

公園からは、白山山系が一望出来ます。

いい風といい空気で心身ともにリフレッシュできたところで、お店へ向かいます。

小松駅から、こちらのお店までは約5km。

自転車なら25分程度で訪ねる事が出来ます。

開店の時間までまだ少しあるので、店内の待合室で待つことにしました。

眼の前に「小松うどん八箇条」「小松お多福の歩み」が掲示されていたので、拝見させていただきました。

↓↓「小松うどん八箇条」

↓↓「小松お多福の歩み」


小松お多福の歩み

明治三〇年 鉄道大阪より小松までの開通に伴い、加登長元祖和田長平氏、小松駅前に麺類専業店を開く。半年後金沢までの開通に及び現近江町に移転開設。

明治三七年 麺類の専業店としてのうどん屋ようやく開花。夜泣き車と共に全盛期を迎える。

明治四三年 加登長御三家(片町店)関戸二郎氏の夜泣き車に縁を結び、桐木平次郎氏により、お多福広小路総本店開業。

大正三年頃 うどん屋、店舗売りのみで生計が立てられる程に発展する。

昭和 五年 総本店より、小橋店開業。

昭和 七年 製麺業者現れる。安価にてうどん玉販売開始。

昭和十五年 小橋店より、博労町店、香林坊店、金屋町店開業。この後昭和六〇年頃までお多福各店よりの出店続く。うどんは米の代用食となり今日的量となる。

昭和二五年 食糧事情、戦前並みに戻る。石川県麺類商業協同組合(現石川県麺類食堂生活衛生同業組合)創設。

昭和三〇年頃 お多福会発足。

昭和三五年 小橋店より、鶴来店開業。

昭和四三年 マイカー時代始まる。

昭和四五年

十一月六日  鶴来店から暖簾分けされ、『お多福美川店』(石川郡美川町神幸町)として創業。

昭和四八年 第1次オイルショック、インフレにより物価上昇。

昭和五三年

四月七日 美川店より小松有明店(小松市有明町)として移転新築開店。

昭和五五年頃 マイカー時代の発達により、郊外店の増加。

昭和五八年

四月二七日 小松有明店より小松矢崎店(現住所)として移転新築開店。

昭和六一年 店名を『小松お多福」に改名。バブル景気始まる。

平成元年 そばの自家製粉、うどん・そばの自家製麺開始。

平成七年 そばの石臼使用による自家製粉開始。

平成二二年 お多福暖能一〇〇周年を迎える。

令和二年 小松お多福 創業五〇年を迎える


「小松うどん」の始まりは江戸時代に遡り、当時は「干饂飩(かんうどん)」と呼ばれていました。

あの松尾芭蕉も食したと言われています。

「小松うどん」を広く世間に知らしめたのは、明治30年に開業した「加登長(かどちょう)」というお店です。

現在、小松市内に「加登長」の名前を掲げたお店はありませんが、その総本店は金沢市にあります。

明治38年には「中佐」さんが開業し、その流れを汲むお店が現在も小松市内で営業しており、「小松うどん」は多くの人に親しまれるようになりました。

また「小松うどん」は「100年フード」として、文化庁から認定されています。

さあ!その「小松うどん」をいよいよ味わう事が出来ます!(^_^)v

午前11時、時間通りにお店が開店。

この日の一番の客として入店しました。

店内は古民家風の落ち着いた雰囲気で、本来の席数は54席ですが、新型コロナの影響で席を間引きしており、現在も座席数を減らして営業されています。

4人掛けだったと思われるテーブル席が壁面に配置されており、2人掛け用として利用されています。

私はその席に着きました。

テーブルの中央に円形の蓋が3つあり、そのひとつを開けてみました。

蓋の中にはガスコンロがあります。

鍋焼きうどん等を作る際に、このコンロが使われるのでしょう。

↓↓メニュー。

上のメニュー表から「カツ丼定食」を注文しようと思いましたが、ふと「お得なランチメニュー」を見ると「Aセット(カツ丼とミニうどん)」があることに気づき、そちらを注文しました。

「カツ丼定食」と同じような内容で170円もお得です。

これはありがたい!(^_^)v

いつもの私なら、連食する時は、うどんのメニューを単品で注文するのが常ですが、実はこちらのお店「カツ丼」が美味しいことでも知られています。

そこで今回は、「カツ丼」も頂くことにしました。

しばらく待って運ばれてきたのが↓↓こちら。

カツ丼にミニうどん、サラダに香の物、ボリューム感のあるセット内容です。

うどんは温と冷から選択出来ます。

私は冷(ぶっかけうどん)を選択しました。

まずはうどんから頂きます。

うどんには天かす、刻み海苔、ネギがトッピングされています。

大根おろしは抜きにしてもらいました。

麺は自家製麺。

氷見うどんや稲庭うどんのような細い麺です。

その麺をさっそくすすってみます。

細い麺はコシが強く、歯に当たった時の反発感がとても良い!

つるつるして喉越しも最高で、とても良い麺です!!(^^♪

出汁も旨い!!(^○^)

数種類の削り節から抽出された豊かな味わいが、心地よい満足感をもたらします。

昆布のやさしい風味が、その豊かな旨味を包み込み、口の中に広がる奥深さを引き立てます。

麺が細いため、出汁がしっかりと絡みます。

出汁の旨味と風味が、麺の表面全体に広がり、一口食べるたびに、麺が口の中で心地よく滑り、出汁の深みが全体を包み込みます。

「小松うどん」最高です!!(^_^)v

続いて「カツ丼」。

カツ丼の上には、たっぷりとした卵が覆いかぶさり、その量は圧倒的。

まるでカツが隠れてしまうほどです!(^○^)

食べてみますと、口の中に広がる卵のふわっとした感触が、とても心地良く、思わず笑みがこぼれました。(^^♪

カツはジューシーで、サクサクの食感が楽しいですね。

カツと卵、どちらも絶妙に絡み合って、口の中で溶け合うような味わいです。

カツ丼はシンプルながらも、この卵のフワフワさが特に印象的で、何度も食べたくなる一品です。

注文して正解でした!(^_^)v

「小松お多福」さんの「Aセット(カツ丼とミニうどん)」、大変満足させて頂きました!(^○^)

こちらのお店、超おすすめです。

1軒目にして、「小松うどん」の美味しさを知ることが出来たのは、私にとって大きな収穫でした。(^^)

そして、こちらのお店では「カツ丼」を食べるべきです。

 

小松お多福
〒923-0301 石川県小松市矢崎町ナ151

 

 

 



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