絵に対する認識の違い

隠れオタクの人からすれば、贅沢なオハナシかもしれないが
私とMr.Ｋは同じマンガ好きでも絵の趣味が違う。

全然違う。

私は骨格とか質感とかバランスとか重視なんだが
Mr.Ｋは（私の考察によると…）雰囲気重視のようだ。
自分好みのキャラがトーンの重ね貼りして華やかに決めポーズ
してる、そういうのが『萌え』のようだ。

私が彼とのすれ違いを感じたのは、何気ない会話からだった。


私「浦澤○樹ってめっちゃ絵ぇ上手いなぁ～」（すみません、巨匠に向かって；）

Ｋ「えっ？？どこが上手いんっ！」


ちょうどモンスターを読んでいる最中だった。
ビックリした。
どこが上手いと聞かれるなんて思ってなかった。
どこがって、そんなん見たらわかるやん。
上手いやん！

暫く考えてたどり着いたのだけど、
Mr.Ｋの言う『上手い絵』というのは『丁寧な絵』なんだろうな。
綺麗な線とか、トーン処理とか。
私の言う『上手い絵』は『デッサンがしっかりしてるか』なんだと思う。
実際、マンガなんて娯楽なんだから好みの絵を好めば言い訳で
そいういう娯楽作品をみて
デッサンがどーのこーの言ってる時点でオタクっぽいよね。私。

Mr.Ｋはバスタードが大好きで、でもあの作者サンは連載が長続きしないので
痺れを切らして集めた単行本を売ってしまったそうだ。
でもまた読みたくなって集めなおし・・・やはり新刊が出ないので売ってしまった。
でもまた読みたくなって

・・・実に三回も集め直してバスタードの単行本を所有している。
絵がものすごく大好きで、私と知り合ってからは同人誌も購入した。

こんなにもMr.Ｋが愛してやまない作品なのに
私、あんまり食指が沸かない。
マンガみてても煌びやかで眩しくて全ページ、クライマックスに見えて
読みにくく感じる。


好みの違いとはこういう事か。
綺麗な絵だとは思うんだけど、な～んかタイプじゃないだよな～。
私は、適当に描いてるのに巧いって感じの絵柄が好き。
一生懸命さが前面に出ちゃってるとしらけてしまう。
さりげなく、実は巧い！ってカッコいいなぁ！！


・・・絵に対して語る時点で、おたくである。
私の方が重症？
でも、同じマンガを三回も集めるのも重症だよね？