道はだれのもの?札幌21

道路環境をそれぞれの視点から見て歩き、危険や問題点を感じたら、 生活者の立場から声を出して行きませんか。

昔の自転車(2)

2014年01月20日 | 記事

昔の街並みの写真から、自転車の様子がわかるものをピックアップしました。
札幌の状況が中心で、『札幌市の昭和』『札幌 街並み今・昔』
『旭川 街並み今・昔』『函館 街並み今・昔』より。


P.1



1ページ目のアーチ橋は昔の豊平橋です。
昔は旭橋と並んで有名な橋でしたが、
今は何の変哲もない橋になってしまいました。
冬でも全く関係なく自転車に乗り、子供まで乗せていますね。

1ページ目の一番下は、場所はわからないのですが、
路面電車が走り、電停の近くにたくさんの自転車があります。
サイクルアンドライドといったところでしょうか。
鉄道よりはバスに近い感覚なので、サイクルアンドバスライドに
ならって、サイクルアンドトラムライドが良いでしょうか。



 P.2


2ページ目の上2枚も冬の写真です。(函館(左)と旭川(右))
特に右側は自転車が車両であることが当たり前のような感じです。
この頃は自転車も市民権を持っていたのではないでしょうか?

2ページ目の真ん中は琴似駅です。昭和47年頃です。
この頃は、クルマが小さく、道路を有効に使えていました。
今は、クルマが大きく、1車線分も贅沢にとるので、片側1車線だけです。
さらに路肩が広く、違法駐車であふれています。
昔のように白線も何もないと、心理的に違法駐車しにくく、
車線に縛られず有効に道路を使えて良かったように思います。
クルマがひしめきあって怖い感じもしますが、この方が速度を
落とすので、今のドライバーなら安全になるはずです。

2ページ目の下は中央警察署。昭和32年の頃です。
(二段階?)右折をしている自転車がいます。
直進、左折する自転車もいます。歩道に駐輪しています。
これだけ交通量が少ないと、自転車は走りやすくてよいですね。
こういう状況なら車道が当然という感じもします。
この後、急速にクルマが普及していき、昭和40年代、50年代の
法改正により自転車は歩道に移行していくことになります。

(T.F)