昨日、石巻市鹿妻にある幼稚園へ炊き出しに。
石巻でも被害の大きい渡波地区のすぐそばです。
道を間違えて、渡波地区の近辺まで行き、これまで見てきた被災地の様子とはまったく違う景色に
息を飲みました。
想像を超える津波の破壊力。
これでも、ずいぶんと瓦礫などが片付けられているのかと思うと、
震災当初は・・・・想像もつきません。
(時間もあまりなかったのと、唖然としてしまったのとで写真は撮れなかったです。)
行った先は鹿妻の少し山側にある幼稚園で、市の指定避難所になっているわけではなく
園のご厚意で避難所として開放。
100名ほどの方々がいらっしゃいます。
園では入園式も予定されているとのこと。
それまで、ここにいらっしゃる100名の方々の移動先を見つけなければ・・とのことでした。
幼稚園なので、園庭では避難しているこどもたちが元気に遊んでいました。
大人の方々も園舎とは別にテントをはり、そこで集まって料理をしたりおしゃべりをしたり・・・
また、大きなかまども2つあり、男性の方々が火をおこして食事に使ったりお湯をわかしたりしているみたいです。
私たちがカレーの用意をしていると、
どこからともなく、なんと鶏が二羽・・・コケコケっと鳴いているような・・・。
そして、いつの間にか、すっかりさばかれていました^^;
なに作るのかなーと思っているとなんと、スープにするというではありませんか!
東南アジア系のカラカラと明るいお母さんが、カレー鍋の隣の大鍋で生姜やたけのこなどと一緒にさばれた鶏でダシをとり・・・
すんごいいい匂い!! 食欲をそそる香辛料の匂いも・・・!
カレーが出来上がるのと一緒に、スープも出来上がり。
「ご苦労さま!」と声をかけていただき、スープをご馳走になってしまいました。
美味しかった!!
なんだか申し訳ないやらなにやら・・・ありがとうございます。
園の先生や避難されている方に聞くと、ここは多くの方々の厚意で物資は十分ある、とのこと。
ただ、水がまだ給水車の頼っている状態のため、ごはんが炊けないんですね。
なので、カレーライスを食べていただいたあと、テントにいらしたお母さんに
「白いごはんがね、みんなうれしかったと思うよ。」と声をかけていただきました。
大盛りで!というおかわりも出たのは、そのためでしょうか。
一緒に動いている移動販売車のココペリ号http://plaza.rakuten.co.jp/kurobusや、クロールアップさんがさすが移動販売車、機材バッチリで、お水もたくさん運べるので、ほんとに良かった!と思いました。
市内にいる私たちは、お米は食べれてもパンがなかなか出回っていないので、「粉モノ」が恋しくなる頃。
この避難所には賞味期限ギリギリのパンがたくさんあり、
「食べきれないから、遠慮しないでいいから持って帰りなさい。」と
お土産までいただいてしまいました。
なんだか申し訳ないのですが、ありがたくいただいてきました。
避難所をまわっていると、食べ物のありがたさ(特に温かいごはん)、水のありがたさがよくわかります。
そして、以前お仕事させていただいた東北電力さんの「エコ&エネルギーワークショップhttp://plaza.rakuten.co.jp/ecoene2006/diary/200706140000/」の中で何度もでてきた、「もったいない、の気持ち」という言葉が思い出されます。
考えているだけでなく、動いてみて実際に経験することで実感することがたくさんあります。
そして、避難所にいる方々の笑顔やかけていただく言葉、お話をしてくれる時の言葉や表情に、こちらが教わることがとても多いです。
IQではなく、EQの部分でたくさん教わってきています。
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