ド軍指揮官 史上初43―43達成の大谷翔平を称賛「インクレディブル!もうこれ以上最上級の言葉はない」
ドジャースの大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場。死球で出塁した2回に今季43個目の盗塁となる二盗を決めると、第5打席で2戦ぶりの一発とする今季43号。大リーグ史上初の43本塁打&43盗塁を達成した。大谷は4打数2安打1打点で2位ダイヤモンドバックスとの大一番で逃げ切り勝利に貢献。重要な4連戦初戦に先勝してゲーム差を5に広げた。
試合後、史上初の快挙を達成した大谷に対し、デーブ・ロバーツ監督は「インクレディブル!(信じられない」と称賛した。また「それ以外のことはわからない。もうこれ以上、見せびらかすような最上級の言葉はないんだ。彼は信じられない」と驚いた様子で話した。大谷は8月に15盗塁を決め、失敗ゼロ。指揮官が持つ「15―15」の球団記録に並んだことには「私の場合は3-2カウントで(自動で)走っているようなもんだがね」と笑った。
また、大谷が大きな故障なくプレーを続けていることには「彼は投げないからね。DHの役割を非常にうまくこなしているのはいいことだよ。彼がバッターボックスに立ち、毎晩4、5打席に立つことで、勝つチャンスが生まれる。だから、彼が毎晩出場できることは、間違いなく我々の助けになる」と感謝した。
9―5とリードが広がった8回2死走者なしで大谷が豪快な一発を放った。4番手右腕シーウォルドとの対戦。カウント0―2と追い込まれたが、3球続いた速球を32度の角度で高々と左方向へ打ち上げると、打球は380フィート(約115.8メートル)地点の左翼席最前列へ飛び込んだ。大谷は右手を高々と上げてダイヤモンドを一周すると、ベンチではナインの祝福を受けた。
ダイヤモンドバックスの本拠チェース・フィールドでは初本塁打。今月17日のカージナルス戦で本塁打を放って全30球団から本塁打を放っているが、球場別では日本選手最多の29球場制覇弾となった。23日のレイズ戦で1盗塁、サヨナラ満塁弾を放って史上6人目の40本塁打&40盗塁を決めており、43本塁打&43盗塁もまたも同日達成となった。
試合は打線が10安打で10得点を奪ったが、投手陣はカーショーが負傷降板した影響もあって8投手をつぎ込み、13安打を浴びて9失点した。スポーツサイト「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者は自身のXで「バンダは3試合連続で、5日間で4度目の登板となる。これはリリーフ投手として明らかに通常の限界を超えている」と登板過多を指摘した。また、地元メディア「SBネーション」エリク・スティーブン記者も自身のXで「バンダが3日連続で登板するのは今季3度目だ」とこちらもバンダの疲労を懸念した。
ナ・リーグ西地区の優勝を争う大一番とはいえ、10月のポストシーズンを含む先を見据えた起用も求められる。それだけに、今季3度目の3連投で今季43登板目となったバンダを含む救援陣の登板間隔の管理が重要となりそうだ。
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