米大リーグのワールドシリーズ(WS)は30日、ニューヨークで第5戦が行われ、ドジャース(ナ・リーグ)がヤンキース(ア・リーグ)を下し、4年ぶり8度目の制覇を果たした。ドジャースの4年ぶりの頂点に、米メディアも相次いで速報。また、大谷翔平、山本由伸の両選手が所属するドジャースの優勝が日本国内でも大きく取り上げられていることに対し、一部の米メディアからは「自国の選手への強い誇りがある」といった指摘もあった。
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米大リーグ機構(MLB)の公式サイトは、一時5点差のリードを許しながらも相手のミスに乗じて同点に追いつき、逆転勝利を収めたチームに「スーパースターが勢ぞろいし、歴史的意義も大きかったWSで、ドジャースはより基礎がしっかりしたチームであることを証明した」と戦いぶりを称賛した。
また、ドジャースの地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は「ドジャースは、長い間追い求めてきた黄金時代を証明した」と報じた。
一方、スポーツ専門局のESPN(電子版)は、日本国内で新聞号外が配布されたことに注目。「かつては良い投手しかいないとしか考えられなかったこの国にとっては大きな出来事」とした上で「今では、自国の選手たちが最高の選手の一人であるという事実に、強い誇りがある」と指摘した。
大谷翔平が目の当たりにした最強軍団ドジャースの強さの秘密
11/1(金) 5:30配信
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スポーツ報知
喜ぶドジャースナインら(ロイター)
◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(30日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)
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ドジャースは直近12年で11度の地区優勝、12年連続のポストシーズン進出で、4年ぶりに頂点に立った。近年では紛れもない最強軍団だ。
大谷は強さの理由を「自分の仕事をプロフェッショナルにこなしていく選手が集まっている」と明かす。個々が自立して調整、練習をしていくが、ポストシーズン(PS)前には全選手がそろって相手チームの試合を見ながら食事会を開催。PS中も夕食会を実施して結束を高めた。大谷が「(新たに)入ってきた選手、代わりに出た選手がカバーする試合が多かった」と話したように、補強は的確で、マイナーから昇格する若手も力を発揮した。
チームを陰ながら支えていたのはチームに帯同するウォーカーメンタルコーチだ。毎日深夜1時までは選手が連絡を取ることができるルールがあるが、スター選手から若手までさまざまな相談を受けて助言を送る。「プロセスを立て、日々やり続けることが成功するための方法。全球団が『WSで優勝』と目標に設定するが、優勝するのは1チームだけ。目標に突き進めば成功するというのは違う」と説く。日々全力を尽くして積み重ねるのが、ドジャースのメンタリティーだ。
大谷も屋外でのフリー打撃を開幕後は一度も行わないなど、ルーチンを確立。先を見すぎない地道な取り組みを続けてきた。ロバーツ監督も乾杯のあいさつでは「自分たち、家族のために犠牲を払って献身してくれた。野球はチームメートとの思い出だ。この思い出は永遠に残る」と感謝した。一人一人が与えられた仕事をこなし続けた結果の先にあったのが、頂点だった。
報知新聞社