攻殻機動隊アニメーション版の新作
"Solid State Society"を観た。
9月頭にレイトショーが開かれることも知っていたけれど、やはりそこまでの元気はなく、11/29のDVDメディア発売日に入手。んで、例によって、QUALIA 015, BVM-2012, T210で比較鑑賞。結果はQ015とBVMが拮抗し、T210では若干の粗さを観ることができた。BS連載時代の作品と大きく異なるのは、3D/セルのコラボレーション技術が異様に向上していること、オーディオ面でも5.1chをベースにしていること、かな。画質、表現力は明らかにBS時代を上回っているけれど、さすがに劇場版を意識してでの制作ではなかったようで、撮影時にはおそらくメディア(MPEG-2)ベースの作業だったのだろう。んま、T210で破綻をきたさないアニメーションは(ウチの環境では)、いまだに
"Innocence"ということになる。
ストーリはベースとなる原作コミックスに描かれたシナリオ(といっても、
"Solid State Society"は完全アニメーション オリジナル)、アニメーション オリジナルと色々ひねってあり、なかなか楽しめる。特にコミックス原作者 士郎正宗氏をして「"2"とタイトルにはあっても、続編ではない」と明言している『攻殻機動隊2』作品をうまく取り込んでいるのはファンには嬉しい気配りだと思う。連載再開を望むファンも多いらしいけれど、時代が原作にやっと追いついたことをアニメーション作品を観て感じているから、できれば神山健治氏には「劇場版」作品をじっくり手がけて欲しい気がする。より、彼のエンターテインメント指向を深く突っ込んだ作品を、いつか観られることを期待してやまない。
待ち人、少し落ち着いたのかな?!