Analogプリメインアンプはあるのですが、PCデータの利用も考え、ONKYOの「A-5VL(S)」Digitalプリメインアンプの導入を行いました。これからしばらくエイジングに励まないと、音の柔らかみが出ない。
■デザイン
フェイスパネルからダイヤルの一つにまでアルミをふんだんにあしらった高級感あふれるデザインです。入出力端子にも高精度金のメッキ削り出し処理がされており高品質を予感させるに十分な仕上がりだと思います。
■音質
全域に渡って音の立ち上がりは鋭く、各音の粒立ちの良さが印象的です。弦楽器やソプラノは多少薄味とも感じられるかもしれませんが、音自体は大変にクリアで瑞々(みずみず)しく、デジタル系の楽曲やポップスには抜群の相性を見せると思います。
■パワー
薄型の筐体からは想像もつかないほどの出力で、ちょっと古いですがONKYO D-77XⅡを余裕で鳴らし切れている印象です。このクラスのアナログアンプではなかなか及ばない領域ではないでしょうか。中堅クラスのSPさえ十分に駆動できる力強さを感じさせます。
■入出力端子
光と同軸のデジタル入力を2系統持ち合わせているのが購入の決め手になりました。内蔵DACの性能も良く、当環境では全く過不足はありません。24bit/96kHzまでのPCM信号に対応との事で、当面は十分主力DACとして使えると思います。PCのサウンドボード(ONKYO SE-90PCI)からデジタルOUTを行い、iTunes再生のデジタルMusicを聴いても最高です。その内CD再生は必要ないかもしれません。
■サイズ
幅や奥行きに対して、薄く(80mm)、重い(10.2kg)筐体ですが、シャーシの剛性感が大変良いのが好印象でした。1.6mmものフラットシャーシパネルを使っているようで、持ち上げたり移動させる際にもガッシリした安定感を感じさせます。
【ONKYO製品案内から】
高精度DACを搭載し、デジタル接続にも対応するニュースタンダードモデル本格的なオーディオ機器で音楽を聴くと、たとえば歌っているアーティストの唇の動きや表情、楽器を弾く演奏者の強弱がいきいきと再現され、実際に演奏会場で感じるような興奮を覚えます。オンキヨーはこのような心に響くサウンドを再生するために、計測器でさえ検知できない小さなノイズの影響まで排除する高度な設計手法やテクノロジーを追求しています。A-5VLは、ピュアオーディオの世界を、より多くのオーディオファンに楽しんでいただくために開発した単品プリメインアンプです。フラッグシップアンプで開発された「VL Digital」技術を搭載し、スピーカーを意のままにドライブするハイレベルな駆動力を実現し、感動を決定づける小さな音楽情報まで正確に表現するピュアな再生能力を高めました。上質なサウンドを楽しんでいただけるフラッグシップ直系のピュアシステムです。