眩しい光のなかから

2018-07-30 06:36:42 | 日記
茜色の朝焼け雲 ひとつ千切
れて 
ほころんだ空に夢が紡がれる

ほっぺたの紅を溶かしながら
きみは眠っているとても気持
よさそう

眩しい光のなかからのぞきこん
でいるのは
それはぼくじゃないよ
それはただの風さ

ぼくはきみの胸のなかに顔を
うづめて
朝の物音に耳を澄ましている

薄紫の湯気が揺れるコーヒー・
ポットに つびやき声がかすかに
かすかに

きみの髪がゆっくりと翻
ったら ぼくはリンゴの匂いで
いっぱいさ

眩しい光のなかからのぞきこん
でいるのは
それはぼくじゃないよ

それはただの風さ

風あかりできみはお化粧しそう
ぼくもついでにアクビをひとつ
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