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佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

「近くにある、きみの声」

2023-07-25 13:09:03 | 日記

この気持ちは何
どこから湧いてくるの
どこから生まれるの

あたたかい
  そして苦しい

「想い」を「言葉」にして
私は少し
楽になった

少し・・・・・
  
  楽に・・・・・・

   なった・・・・・・・


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大切な言葉は いつも短くて 暮れゆく太宰治全集

2023-07-25 13:06:37 | 日記

 

あれは、わたしがまだ二十歳(はた
ち)の女の子だった頃。
初めてのキス、初めてのデート、
シャボン玉のようにふわふわ
飛んで、空中でぱちんと弾ける、

そんな片思いの恋をいくつか経
たあと、わたしはまるで巻き込
まれるように、苦しい恋に落ちた。

これは、手探りで進むしかない
真っ暗な闇の谷底に真っ逆さま
?に落ちてゆくような恋だった。

どしようもなかった。
好きで好きでたまらなくて、
四六時中会いたくて、いつも一緒
にいたいと追い求めた。

彼のそばにいない時の自分は、
まるで不完全な人間のような気
がしていた。息もできないくら
いに、身動きもできないくらい
に、焦がれていた。

こんなに好きなのに、こんなに
愛しているのに、こんなにも
不安なのは、なぜ

 


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ブラックで飲むのは私 二つ三つ 変わらないことある喫茶店

2023-07-25 13:02:40 | 日記

「すれ違った瞬間、好きになった」
思い出すたびに、胸の奥から湧
き出してくる情熱の息吹。
わたしの唇に、あのひとの温かな
唇が触れた、その刹那。

それは、わたしの中でもうひとり
のわたしが生まれ、わたしのもう
ひとつの人生が始まった瞬間だった。


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落ちてきた雨を見上げて そのままの形でふいに、唇が欲し

2023-07-25 11:33:41 | 日記

はらはらとこぼれ落ちてくるのは
あの年の記憶だけだ。

今はもう、痛みは感じない。そこ
にはひと粒の涙も、ひとかけらの
悲しみ宿っていない。あのひとの
記憶は愛よりも優しく、水よりも
透明な結晶となって、わたしの心
の海に沈んでいる。

この十二年のあいだに、わたしは
いくつかの恋をした。

ただ、どんなに深い幸せを感じ、
それに酔い痴れている時でも、
わたしの躰の中に一ヶ所だけ、
ぴたりと扉の閉じられた、小
部屋のような領域があった。

扉を無理矢理こじあけると、
そこには光も酸素もなく、
植物も動物も死に絶えた、
凍てついた土地がだけが
広がっている。

だからうっかりドアをあけた
人たちは、酸素と息苦しさに
身を縮め、わたしから去って
いく。離婚の本当の原因は、
もしかしたらわたしの方に
あったのかもしれない。

こんな言い方が許されるな
らば、わたしは誰かに躰を
赦(ゆる)しても、心を救
したことはなかった。

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優しさと同じくらいの孤独がある。

2023-07-25 11:31:59 | 日記

ぱさぱさに乾いていてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにするな
そもそもが ひよわな志にすぎな
かった

ダメなことの一切を
時代のせいにするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れよ
ばかものよ

きょうこそ生まれかわれ


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窓ガラスを伝う雫は、夜の闇が流している。

2023-07-25 11:30:30 | 日記

幸せなことよりも、不幸
なことを見つけやすいの
はどうしてなのでしょう。

幸せの色はひと色でも、
不幸の色はたくさんある。

淋しさ、悲しさ、悔しさ、
弱さ・・・・
涙でさっぱり洗い流され
た心には、

ふたたび歩いていくため
のエネルギーが満ちあ
ふれているはずです」


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「運命の人こんばんは  Ⅱ」

2023-07-25 11:28:20 | 日記

根こそぎ自分をどこかに持って
いかれるような、心許ない感覚。
心許ないのに、
それは限りなく純粋で、石のように
確かだった。

樹里ちゃん、教えて。
これって、恋なの?
わたしはこれから、どこへ
向かって、走っていけばいい?

次の瞬間、天井からまっすぐに、
答えが降ってきた。
「ナナちゃん、思ってるだけじゃ
だめだよ。想いは行為に変えて、
示さなければ、相手に伝わらない。

伝わらない想いは、生きてる
想いじゃない。そんな想いを後生
大事に抱えていたって、結局
ミイラになってしまうだけだよ」


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