イタリア旅行記017 ローマはかなり恐いところ社長の日誌 / 2006-09-30 16:06:28
朝から恐い目にあってビビりつつもテルミニ駅へ到着。地下鉄に乗るのですが、自動販売機で切符を買うために鞄から財布を取り出すのもビクビクします。
なんとか地下鉄に乗り、チルコ・マッシモ駅で下車。本日最初の目的地、カラカラ浴場まで10分ほど歩きます。「カラカラ浴場通り」はまだ午前中だからか人通りが少なく、まわりは広場になっているので木が鬱蒼としてます。天気がよく気持ちがいい。 しばらく歩いていると、向こうから歩いてきた男の人に英語で道を尋ねられました。地図を広げながら「すみません、テルミニ駅はどちらですか。助けてほしい」と言ってくるので、「地下鉄に乗らないと駄目だよ。駅はあっち」と教えていました。 するとどこからか別の男二人組がやってきて、道を聞いてきた男と我々の計3人に対し、警察手帳のようなものを見せ職務質問のようなことをしてきた。まずは道を聞いてきた方の男を調べはじめる。パスポートや、ポケットの中に入っている所持品を点検しだした。警察風二人組のうち一人が、男が持っていたポケットティッシュの匂いを嗅いだりしている。もう一人がこっちを向いて「コカインの取り引きが多いから」とかなんとか言ってくる。男の財布の中にはUSドルが入っていた。 うちらには関係ないや、面倒なことに巻き込まれるのは御免だ、と思ってその場を立ち去ろうとすると、「No! 動くな!」と怒鳴って開放しようとしない。そして今度は我々にパスポートを出せと言ってきた。 警察風とはいっても制服を着ているわけではなく、警察手帳っぽいものを一瞬見せられただけなのでまったく信用できない。というか、偽物にちがいないと疑っていた。しかし下手に逆らうと何をされるかわからないという恐怖感があったのでしぶしぶ従いパスポートを渡した。財布も要求されたので、すごく嫌だったけどやむなく渡す。やつらはパスポートや財布の中身をジロジロとこねくりまわしたが、特に何を取るわけでもなく返した。 ということでまたしても嫌な目にあってしまった。被害がなかったのが不幸中の幸い。現金を少ししか持っていなかったのであきらめられたのかも。 後になって考えると、たぶん道を聞いてきた男もグルだったんだろう。まずターゲットの語学力を確かめるのだ。ペラペラだったら警察に電話するといった反撃に出られる可能性があるし、逆に全然だと脅しが効かないから、そこそこであることを確認するのではないだろうか。財布の中身がUSドルだったのもわざとらしい気がする。ユーロを持っていないと不便だろ。 こんなときはどうするのがいいんでしょうね。誰かアドバイスがあれば教えてください。 写真はあいかわらずベネチアの街角。ベネチアはこんな風に道路と運河が混然としているので下を見ずに歩いていたら運河に落ちてしまいそう。 |
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