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サンゴロウ商会業務日誌

ナンチャッテ会社サンゴロウ商会の活動の様子
8月24日(日)の続き。

10年前にパリに来たのは昼の仕事の出張としてだったのだが、それが初めての海外出張だった。そのころの私はまだ全然海外旅行に慣れていなかった。

海外旅行に行くときは事前に外貨を準備しておきましょう。現金は最低限にしてあとはトラベラーズチェックで持っておきましょう。と、ガイドブックに書いてあったので、素直に従い、国内の銀行でフラン(当時はまだユーロではなかった)の現金とトラベラーズチェックを入手していた。

しかし実際には主な支払いはクレジットカードでやったし、そもそもそんなにお金を使わずおとなしくしていたので、結局トラベラーズチェックはまるまる手元に残ってしまった。公用語が英語じゃない国で、こっちも英語さえろくに話せないのに、トラベラーズチェックの現金化などという未経験でややこしそうな事をするのを恐れて敬遠していた、というのもある。

また、現金を日本円に戻すということもやらなかった。空港の両替所で出来たと思うんだけど、フランスからくたくたになって帰ってきて、とてもそんな事に頭が回らなかったのだろう。

そんなわけで、フランス・フランの現金とトラベラーズチェックが箪笥の肥やしとなったまま、時代はユーロへと移り変わって久しくなってしまった。

今回またフランスに来ることになって、その箪笥の肥やしを引っ張り出してみた。滞在中に暇があればユーロへの換金を試してみようと思った。会長が調べてくれたところによると、フランス国立銀行なら今でもフランをユーロに変えてくれるそうだ。

フランス国立銀行はパリの中心部にあったので、散策の途中でちょっと行ってみる。

とても大きな建物だ。しかし、いわゆる銀行の窓口っぽいものが見つからない。建物の周りをぐるっと一周してみたが、いかめしい感じのエントランスがあるだけで、ちょっと入っていける雰囲気ではまったくない。

もしかしてフランス国立銀行って日本でいえば日本銀行みたいなもので、一般相手の窓口なんて無いのではないか?我々はあたかも日銀本店にお金をおろしに行くような間抜けなことをしようとしているのではないか?という想像が頭をよぎる。結局、フランス現地でのフラン換金はあきらめた。

あぁあ、ちょっとは美味しい食事が出来るくらいのお金を手に入れられるはずだったのに



ここからは後日談。

トラベラーズチェックの場合、フランス国立銀行ではなく、トラベラーズチェックの発行会社に頼むのが正解。私のはアメリカン・エキスプレスのものだったので、アメリカン・エキスプレスに電話してみた。

すると、なんと、その電話だけでいともあっさりと換金できてしまった!購入時期や場所などを聞かれるので答え、また身分証明書(免許証かパスポートなど)の番号を伝え、そして現金化したお金(日本円)を振り込んでもらう銀行の口座番号などを伝えたら、それで終わり。こんなに簡単なんて、素晴らしいぞアメリカン・エキスプレス

残るは現金だが、フランス国立銀行の説明ページを読むと、書留で送れと書いてある。そこで先日、試しに送ってみました。フランの紙幣と、「ユーロに換金して欲しいです」と英語で書いた紙を、ふつうの封筒に入れて、郵便局で「書留で」とお願いするだけ。

郵便局の窓口の人に「手紙以外になにか入っているか」と聞かれ「現金が入っている」と言ったら、なにやらすごく一生懸命にマニュアルかなにかを調べたり別の職員に相談したりしていたのだが、マニュアルにはコインを送ってはいけないと書いてあるだけで紙幣を送ってはいけないという記載は無いそうで、きっと良いのだろうということで受け付けてくれた。その人も初めての経験だったそうだ。

さて、はたして私のフランはユーロになって戻ってくるでしょうか?戻ってきたらこの記事にコメントを残します。いつまでたってもコメントが無かったら、この方法ではだめなんだと思ってください
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8月24日(日)の続き。

朝食のことを書き忘れていた。この日は、この旅の定番になったPAULではなく、同じくモンパルナス駅構内にあるColumbusというシアトル系っぽいコーヒーショップで食べたのだが、店内にスズメが入ってきて、テーブルの上の食べこぼしのパンをついばんでいた。トレーの中まで入ってくるので手でシッシッと追い払っても全然逃げない。パリではスズメも逞しい。

昼食はLa Grille Montorgueilという店。旅も終盤で食傷気味だし、今晩はディナーショウなので、前菜だけで済ませる。会長はガスパチョ、社長は…、何だったかな。

夜まで時間があったので街中をブラブラ。Hotel Ritzの前を通りかかった。

このホテルに関して、社長は10年前に来たときにとても思い出深い出来事がある。もちろんこんな超高級ホテルに宿泊したわけではない。パリには昼の仕事で国際会議に出席するために出張で来ていた。あるとき、ちょっと日本人同士でつるんで食事でもしましょうということになって、その集合場所として、有名でわかりやすいHotel Ritzのロビーを選んだ。

で、時間通りにそのHotel Ritzに行き、中に入ろうとしたところ、エントランスのところでドアマンに行く手を阻まれてしまった。「お前みたいなやつはこのホテルには入れられねぇ」みたいな感じなのだ。中で待ち合わせをしているので入れて欲しいと、つたない英語で訴えてみたものの、聞き入れてもらえない

途方にくれていたところ、待ち合わせをしていた人のうちの一人がやって来た。その人は某超有名国立大学の教授である。しかし彼とてこのホテルの宿泊客ではないので、やはり入り口で止められるんだろうなと思っていたのだが、なんとドアマンは彼をすんなりと通してしまった。そして彼の後ろに着いていた私も今度は入れてもらえた。何だよ!人を見た目で判断しやがって!でもまぁ正しい判断かもなぁorz

ちなみにその後、Hotel Ritzのロビーで飲み物を頼んだが、それはもう高かったですよ。大学教授がタバコを頼んだら、店員さんが立派な箱にいろんな種類の葉巻が並んだのを持ってきて「どれになさいますか」だって。普通の紙巻タバコは無かった。やっぱり我々のような庶民が行くところじゃないということがよくわかりました。

さてさて、そんなHotel Ritzの前を通って感傷にひたりつつ、オペラ座へ行って内部を見学。ここも豪華な作りで、こんなところでオペラを見るのも庶民には厳しいなぁと思ったのでした。

8月24日(日)のアルバムはこちら。キティちゃんの写真は、一流ブティックが建ち並ぶサントノレ通りにあったサンリオの店のショウウィンドウです。鳩がとまってる銅像はパレ・ロワイヤルにて。そしてこれがHotel Ritz前。
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8月24日(日)

朝イチはオルセー美術館へ。駅舎を再利用した建物。中から見ると1階以外はアーチ状の屋根しか見えないのだが、壁面の裏側にへばりつくように部屋が作ってある。そんな、とって付けたような場所に、超有名な絵画が飾ってあるのが面白い。

次に向かったのはノートルダム大聖堂。日曜日なのでミサをやっていました。

ところで、海外旅行に行くと財布に小銭がたまって困る。使い慣れてないからとっさに細かく払えないし、それにややこしい払い方(たとえば7.21ユーロのところ10.50ユーロ払うとか)をすると嫌われるとかいう話を聞くので、余計にたまる。財布を薄くすることに情熱を燃やす社長にとってはストレスだ。

今回、いいことを思いついた。教会で寄付するのだ。教会にはたいてい募金箱が置いてあるので、そこに小銭を入れてしまえばよい。旅行に行ったらたいていは教会を見ることになるので(アジアならお寺)、その機会はたくさんあるだろう。財布はスマートになるし寄付は出来るし一石二鳥だ。(べつにキリスト教徒じゃないんだけど

続いてオランジュリー美術館。ここは実はオルセー美術館とセーヌ川をはさんですぐ近くなので、間にノートルダム見学をしているのは効率が悪いんだけど、あんまり絵ばっかり見ていても疲れてしまうのでまぁいいさ

オランジュリーの目玉はなんといってもモネの睡蓮。それもそのはず、この美術館はモネの睡蓮のために作られたのだそうだ。「睡蓮」は1枚の絵じゃなくて、いろんな睡蓮が何枚も書かれている。この美術館では、モネの睡蓮だけを集めた部屋が作られている。

社長は10年前にも来たことがあって、そのときはたしか睡蓮の部屋へ行くために階段を下りていったような気がしていたのだが、今回来てみたら睡蓮の部屋が上でその他の絵の部屋が下だった。そうかぁ、睡蓮は上だったかぁ、10年前のことだし間違った記憶でもしゃぁないなぁ。と思っていたら実はつい最近改築されて上下が入れ替わったのだった!ちょっとミステリィのトリックみたい。

ところで美術館といえば、売店にいろんな絵画をプリントした土産物とかが売っているのを買うのが楽しい。会長は朝に行ったオルセー美術館の売店でルノワールのピアノに寄る少女のマグネットを購入。

ところが、ここオランジュリー美術館にもピアノに寄る少女が展示されているじゃないですか。でもよく見ると、オルセーのとは微妙に違う。オランジュリーのほうは習作なんですかね。背景とかあんまり描き込まれてないし。

そうなると俄然気になるのが、オランジュリーの売店で売っている「ピアノに寄る少女」のマグネットが、オルセーで買ったマグネットとは違ってオランジュリーで展示されているものがプリントされているのかどうか、ということ。早速売店で確認したところ、ちゃんとオランジュリーはオランジュリーの「ピアノに寄る少女」のマグネットでした!

感激し、思わずここでも「ピアノに寄る少女」のマグネットを買ってしまう会長でした。
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8月23日(土)の続き。

凱旋門は間近に見るとデカい。南禅寺の三門が高さ22mに対し、凱旋門は49.5mだそうだ。

凱旋門は内部に螺旋階段があって、屋上まで上がれる。49.5mの螺旋階段をがんばって登ったわけだが、このとき会長はふくらはぎの筋肉を痛めており、そして社長は根っからの高所恐怖症なので、それぞれ大変でした

凱旋門からは道路が放射状に延びている。それらを1本ずつぐるっと撮影。アルバムはこちら。いま見ると、カメラの設定を固定しておけばよかったと思う。オートで撮ると順光と逆光では全然違う。

ちょうど夕暮れにさしかかり、夕日が美しい。夕暮れといっても夜9時ごろなんだけど。サマータイムとはいえ、9時まで明るいのって調子狂うなぁ。

という訳ですっかり遅くなってしまったので、夕食はレストランではなく居酒屋で。ホテルに近いChez Papaというところ。

この店、墓地沿いの薄暗い道に面している。実は初日にも行きかけたんだけど、なんとなく嫌だったので途中で引き返してきた。今日は墓地とは反対側から接近するようにして無事たどり着いた。

店内は狭くて、長いテーブルにぎゅうぎゅうに詰めて座るし、後ろのテーブルとの間隔もぜんぜんなくて人が通るたびに椅子を引いたりしないといけない。しかしそれが地元の飲み屋っていう感じで楽しかった

Salade Chevre Chaud(パンにヤギのチーズを乗せたものが入っているサラダ)、Cassouletなどを食べる。パンにヤギのチーズを乗せたものはどこか別の店でも食べた。

帰りはさらに暗くなった墓地前の道を足早に通り抜けたが、とくに何事もなくてよかった。
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8月23日(土)の夕方。

親しい同僚へのおみやげは、ジャン=ポール・エヴァンのチョコにしようと思い、お店に向かってみた。高級店が並ぶサントノレ通り。きょろきょろしながら歩いてお店を見つけたが、すぐには入る勇気がなくて、一旦通り過ぎてしまった。

ただのチョコ屋じゃない。すごくキラキラしてるんですけど。こんな格好で入っても大丈夫?しかも、お店の前には怖そうなおにいさんがいて、入ろうものならつまみ出されそうです。

おにいさんの顔色をうかがいながらお店の前へ戻り、もじもじしながらショーウィンドウを眺めること、しばし。明日は日曜日でお休みだから、出直しは利かない。みんなにこのチョコを届けたければ、今勇気を振り絞るしかないのだ!と、意を決し、お店に入る。

きゃー、やっぱり場違いじゃありません?この格好。日本人がうじゃうじゃいたら紛れられるかもとちょっと期待してたのに、お客さんもそんなにいなくて、落ち着いた雰囲気。ショーケースにはいろんなチョコがきらきらと並んでいて、店員さんにいろいろ聞きながら選んでいるご婦人がいた。会長にはじっくり見て選ぶ心の余裕なんかありません。2ユーロ程度の薄い板チョコっぽいのがちょっと気にはなったけど、そのまま食べるやつなんかどうかもよくわからないし、質問なんかできないし、頼むのが簡単だから詰め合わせになってるやつにします。

社長に数の言い方を教えてもらい、自分の順番を待ちます。レジのおねえさんは、ちょっと日本人っぽい雰囲気。だったら頼みやすいからうれしい。でも、違うかもしれないし、期待しないでおこうと数の練習をしていたら、別のおねえさんに声をかけられた。

「お伺いしましょうか?」

日本人やん。店員さんは5人くらいいて、そのうち2人は日本人だった。日本人客が多いということなのか。

たどたどしい英語だかフランス語だかわかんない言葉で頼む前に声かけてもらってよかったよー。でも、やっぱり舞い上がったままなんで、詰め合わせを頼んでしまいました。日本語で注文できる喜びに浸ってしまっていたようだ。「ほかにもお伺いしましょうか」と聞かれたが、やっぱり心の余裕がないので、板チョコっぽいやつのことは聞きそびれてしまった。

何とか無事に購入。過酷な条件で輸送したけど、みんなが「おいしい!」と言ってくれたので、よかったよかった。ふぅ。
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8月23日(土)の続き。

ようやくルーブル美術館を見終え、次のベタベタおのぼりさん観光スポットであるエッフェル塔へ。

エレベータ待ちの行列が半端じゃない。まぁそうじゃなくても社長は高所恐怖症なので登らないんですけどね

セーヌ川のほうから見るとEUのシンボルの星の輪が飾ってある。

近くにメリーゴーランドがあった。ここの他にもメリーゴーランドはあちこちで見かけた。パリの街によく似合う。


アルバムはこちら
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