脚本 清水有生
吉行あぐり「梅桃が実るとき」より
音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
作曲 岩代太郎
ヴァイオリン演奏 矢部達哉
語り 堀尾正明アナウンサー
望月あぐり 田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎 野村宏伸 :エイスケの文士仲間
森 潤 森本レオ :エイスケの文士仲間(辻潤がモデル)
太田とめ 細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子 鈴木砂羽 :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子 三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子 笹峰 愛 :陸軍の五十嵐中尉夫人だが別居中。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村。『婦人現代』で働く
川原甚八 東根作寿英 :プロレタリア文学の若き旗手。逮捕され変わり果て静岡の実家に帰る
望月淳之介 柴田卓也 :【子役】あぐりとエイスケの長男(9歳・番町小学校4年~の、じゅんのーちゃん)
高山ヒロシ 秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター
刑事 伴 大介
森潤の行方を追ってきた刑事
中根 徹
森潤の行方を追ってきた刑事
山口真司 :森潤の行方を追ってきた刑事
望月栄希 :森潤の行方を追ってきた刑事
寺田麻子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
中島睦子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
伊藤洋子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
エンゼルプロ
テアトルアカデミー
セントラル子供タレント
望月光代 星 由里子 :望月健太郎の妻
上原世津子 草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
神出鬼没の森潤は、すきやき鍋に豆腐だけで、望月家を訪問してきた
文壇では相反する立場にいた川原甚八だったが、逮捕後の変わり果てた姿にショックを受けたエイスケ…
森潤もそれは知っていて、こんな国家はなくなってしまえばいい とつぶやく
世津子のところにもエイスケのところにも、森潤を連行しに刑事が来た
森潤が書いた『國家幻想論』が、特高の目に止まったらしい
<< 作家がその筆を持てないように 彼の指をたたき折る…
人間が人間として生きられない、
そんなタチの悪い場所になったのかね この国は?
そんな国なら一度消えたほうがいいかもな しょせん国家なんてやつは幻想でしかないんだから>>
<< 森さんはどう生きるんです >>
<< どうって、俺は…そうだな、「国家」ってやつと一緒に消えちまうか?
鍋の中の肉みたくな >>
「お別れに来てたのね」とあぐり
しかしエイスケは「また会えるさ。そういう時代が必ず来る」と言うのだった
吉行あぐり「梅桃が実るとき」より
音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
作曲 岩代太郎
ヴァイオリン演奏 矢部達哉
語り 堀尾正明アナウンサー
望月あぐり 田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎 野村宏伸 :エイスケの文士仲間
森 潤 森本レオ :エイスケの文士仲間(辻潤がモデル)
太田とめ 細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子 鈴木砂羽 :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子 三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子 笹峰 愛 :陸軍の五十嵐中尉夫人だが別居中。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村。『婦人現代』で働く
川原甚八 東根作寿英 :プロレタリア文学の若き旗手。逮捕され変わり果て静岡の実家に帰る
望月淳之介 柴田卓也 :【子役】あぐりとエイスケの長男(9歳・番町小学校4年~の、じゅんのーちゃん)
高山ヒロシ 秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター
刑事 伴 大介

中根 徹

山口真司 :森潤の行方を追ってきた刑事
望月栄希 :森潤の行方を追ってきた刑事
寺田麻子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
中島睦子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
伊藤洋子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
エンゼルプロ
テアトルアカデミー
セントラル子供タレント
望月光代 星 由里子 :望月健太郎の妻
上原世津子 草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
神出鬼没の森潤は、すきやき鍋に豆腐だけで、望月家を訪問してきた
文壇では相反する立場にいた川原甚八だったが、逮捕後の変わり果てた姿にショックを受けたエイスケ…
森潤もそれは知っていて、こんな国家はなくなってしまえばいい とつぶやく
世津子のところにもエイスケのところにも、森潤を連行しに刑事が来た
森潤が書いた『國家幻想論』が、特高の目に止まったらしい
<< 作家がその筆を持てないように 彼の指をたたき折る…
人間が人間として生きられない、
そんなタチの悪い場所になったのかね この国は?
そんな国なら一度消えたほうがいいかもな しょせん国家なんてやつは幻想でしかないんだから>>
<< 森さんはどう生きるんです >>
<< どうって、俺は…そうだな、「国家」ってやつと一緒に消えちまうか?
鍋の中の肉みたくな >>
「お別れに来てたのね」とあぐり
しかしエイスケは「また会えるさ。そういう時代が必ず来る」と言うのだった