作・・・・・・・松原敏春
音楽・・・・・・渡辺俊幸
主題歌・・・・・井上陽水
語り・・・・・・松平定知アナウンサー
時代考証 小野一茂
味噌指導 宮坂健良 嶋崎光秋
方言指導 有賀ひろみ
殺陣指導 林邦史朗
料理指導 土肥綾子
ダンス指導 青木 健
小森千晶 細川直美
本間あかり つみきみほ
花山信太 林 泰文
教頭 内山森彦
演劇部部長 阿部サダヲ
演劇部部員 立石明石
斉藤陽一郎
安蒜 正樹
劇団ひまわり
劇団いろは
日本児童
小森晶乃 岸田今日子
小森友行 石坂浩二
小森晶子 十朱幸代
制作統括 西村与志木
美術 深井保夫
技術 三島泰明
音響効果 石川恭男
記録・編集 阿部格
撮影 熊木良次
照明 関 康明
音声 佐藤重雄
映像技術 沼田繁晴
演出 兼歳正英
解説(副音声) 関根信昭
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
九月も10日ばかりが経ちました。
桜ヶ丘高校も文化祭の準備がはじまっています。
校長室
去年の文化祭で何をやったかを説明する二人
ちあき「タライを使わないで洗濯のできる実験をやりまして
つまり 電気を使って
教頭先生「小森 その話は長くなるのか
ちあき 「全部話すと かなり
教頭 「本間、お前は何をやった
あかり「去年は 音楽部に頼まれて歌劇の一節を歌いました
蝶々夫人です
一昨年は演劇部にかりだされて、劇に出ました。
チェーホフのかもめのニーナ役です 主役です
ちあき「そうなの? すごいのねあかり
教頭 「それはちょうどいい 実は、軍政府? からの提案もあって、
学校としても初めての女子生徒にゼヒ文化祭に積極的に参加してほしい」
まあ男女共学のアピールだな
あかり「積極的にどう参加すればいいんですか?
教頭 「君達二人の活躍の場がないかと思って、
校内の各部に打診してみたんだ
あかり「で、どうでした?
教頭 「んー、音楽部も新聞部も美術部もどの部もどの部も必要ない
間に合うって断ってきちゃった。
ところがどっこい あにはからんや
演劇部が、お引き受けしましょうと言ってきたんだ
ちあき「演劇部ですか
教頭 「今から、実行委員長が演劇部の部室に連れて行くから、話きいたれや
とんとん
「花山くん? 実行委員長?
教頭先生「例年な 生徒会長が実行委員長を兼任するんだ 頼むぞ」
花山 「ハイ 行こう!
演劇部 マキスシ・ゴーリキー作「どん底」
(オルガンで どらそらふぁらみら れしらしそらふぁら・・・
って ハノン風の音楽が聞こえる)
( おお! 阿部サダヲ登場! )
「新制桜ヶ丘高校発足とともに 君達2名の女子生徒が入ってきたのは
われわれ演劇部にとってもかってない朗報です
・・
今回 桜ヶ丘高校文化祭における演劇部公演への君達の参加を
我々は大いに歓迎します!
よろしく ( といいながら 握手を求める )
演劇はカクシンされなければならない、
そしてカクシンされた演劇は
演劇芸術としてあらゆる本質的な要素を具備したものでなければならない
かのマキシム・ゴーリキは かってこう言っている
演劇は説教団である
ここからは世界へむかって有意義なことを数多く述べることができる と
われわれ演劇部は、この非凡なるコトバを心の糧とし
芸術に携わる人間の1人として
なんとかかんとか( 省略 (^^ゞ ごめんねサダヲっち )
一箇所にたちどまることなく 更にに前進したいと思っている
(うなずく花山信太)
前置きはこれぐらいにして、君達も疲れただろう、10分ほど休憩しよう」
座って足を組む 演劇部長
「そうだ 花山 どん底の 実存主義的演出について 話そう」
ちあき・あかり「何言ってるか わかった?
「自分でも何言ってるかわかってないんじゃないの?
「どん底なんて 題だけて滅入ってきそう 私は失礼します
「あたしも失礼します
「あの・・・ただいまのお話は大変勉強になりました、
そしてみなさんの活動はとても有意義なことだと思います
が…、わたしと本間さんには むいてないような気がします
がんばってください 失礼します
教室
「ずるいわ あたしにいわせるなんて
「千晶が言った方が説得力があるのよ
「困るよー 部室に戻ってくれよー」と信太が教室に走ってくる
「あいつら、いままで女が出てくる芝居、男が女形になってやってたんだぜ
やっとホンモノの女でやれるってはりきってるんだ、
実行委員長の顔立ててくれよ」
「花山君が女形やれば?」
吹き出す千晶
「君達の文化祭参加は学校の要請なんだぞ、
いや学校だけじゃない諏訪の人たちだって、君達には注目をしてるんだ」
「じゃ、何かあたしたち二人でやるわ、千晶とあたしで」
驚く千晶
「何かって・・・何・・」
「それは今から考える 千晶、
面白いことやって先生と男子生徒たちあっといわせてやりましょう
「小森。せめて君だけでも頼むよ
「失礼します
研究室
友行は塩田を完成させて、静岡の弁天島から帰ってきている。
千晶が学校から帰ってくる
「組合に出す報告書をまとめているんだ、
松風はさ実用化まで今一歩だったけど
今度はみなさんのお役に立てそうでよかったよ」
「実際の塩つくりはいつからはじまるの?
「今月下旬ってところかなぁ
ま、いまチュウさんが現地で教えているところだよ
「組合長最初の仕事がいよいよスタートするのね
夜 台所
晶子「文化祭 あたちたちの頃、学芸会って言ったわ
懐かしいわねー
千晶「おかあさんなにかやったの?
晶乃「独唱 講堂で全校生徒の前でね、忘れもしない♪埴生の宿
珍しくお父さんも一緒に聞きにきたの
うっすらと涙うかべて …
とっても上手かったわ 歌は私譲りね
千晶「ちょっと歌って見せて?」
晶子「もう忘れました
千晶「ずるいなぁ
晶子「お母さんはスゴイのよ~ 劇の主人公
『アルトハイデルベルド』でしたね?
晶乃「そうですよ 王子と酒場の娘の恋物語
千晶「あるとはいでるべるひー
晶乃「知らないでしょう、ろまんちっく なのよ
晶子「何度もきかされたわ 「おばあちゃんらしいわね
お盆を相手役に、セリフを言う
晶乃「僕たち 一生覚えていようね。(略) ちゅっ」とセリフを言う
「何で断ったの?
「だって 『どん底』よ 『どん底』出演小森千晶なんて気が滅入るわ
「新しい女性だったら何でも挑戦しなくちゃ 古い女性でもしたのよ
「晶子…
「挑戦するわ あかりとふたりで やるものは今から考えるの
「二人だけより、男の子と一緒のほうがいいでしょう
「二人できめたんなら、いいじゃない 千晶 楽しみにしてるわ
「大変、千晶 晶子」 ラジオをつける
「お楽しみの時間 「鐘の鳴る丘」
晶乃たちがラジオの前に正座している
友行
「実際にトンガリ帽子の時計台ある少年の家っていうのが
前橋に完成するんだって
ラバウルから復員した品川さんって人がこれを聞いて感動してね
しーっと言う晶乃
「かわいそうに… カガミシュウヘイ君 シュウヘイ君が目に浮かぶ
玄関から「今晩は 本間あかりです」と声がする
千晶の部屋
ステップを踏み歌うあかり
♪恋は野の鳥 気まぐれ気ままよ 呼べど招けど あちら向くばかり
「どう?
「どうしたの? いきなり歌なんて歌いだして
「これ、歌劇カルメンで カルメンがうたうハバネラっていう曲なの
「文化祭でカルメンやらない?
「東京行った時、日比谷公会堂って言うところで見たのきいたの
背筋がぞくぞくとしちゃって、それで父にねだってレコード買ってもらって
きいてたら覚えちゃった。
千晶 カルメンって知ってるでしょ?
「恋に生きる情熱の女?
「やろ?
「あたしたちだけで?
「あたしはね、放送劇をやったらどうかとさっき思ったの
「え?
「鐘の鳴る丘 ってやってるでしょ?
放送局ではどうやってるのかな? って思って、
それをみんなに見せたら喜んでもらえるんじゃないかなって
「見せる放送劇?
「それに決めた 放送劇でカルメンをやるの
茶の間
台風がきている とラジオのニュースでイっている。
大型で強い勢力の台風が 静岡県に上陸してさらに長野県方面に向かって
北上しそうです・・・
風の音がする中、あかりと千晶は練習する。
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
あかりの歌は、半音の音程のとり方がちょっと不安定 (^^ゞ
★今週のエンディング・カット = かりんの実(おそらく)
音楽・・・・・・渡辺俊幸
主題歌・・・・・井上陽水
語り・・・・・・松平定知アナウンサー
時代考証 小野一茂
味噌指導 宮坂健良 嶋崎光秋
方言指導 有賀ひろみ
殺陣指導 林邦史朗
料理指導 土肥綾子
ダンス指導 青木 健
小森千晶 細川直美
本間あかり つみきみほ
花山信太 林 泰文
教頭 内山森彦
演劇部部長 阿部サダヲ

演劇部部員 立石明石

斉藤陽一郎

安蒜 正樹

劇団ひまわり
劇団いろは
日本児童
小森晶乃 岸田今日子
小森友行 石坂浩二
小森晶子 十朱幸代
制作統括 西村与志木
美術 深井保夫
技術 三島泰明
音響効果 石川恭男
記録・編集 阿部格
撮影 熊木良次
照明 関 康明
音声 佐藤重雄
映像技術 沼田繁晴
演出 兼歳正英
解説(副音声) 関根信昭
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
九月も10日ばかりが経ちました。
桜ヶ丘高校も文化祭の準備がはじまっています。
校長室
去年の文化祭で何をやったかを説明する二人
ちあき「タライを使わないで洗濯のできる実験をやりまして
つまり 電気を使って
教頭先生「小森 その話は長くなるのか
ちあき 「全部話すと かなり
教頭 「本間、お前は何をやった
あかり「去年は 音楽部に頼まれて歌劇の一節を歌いました
蝶々夫人です
一昨年は演劇部にかりだされて、劇に出ました。
チェーホフのかもめのニーナ役です 主役です
ちあき「そうなの? すごいのねあかり
教頭 「それはちょうどいい 実は、軍政府? からの提案もあって、
学校としても初めての女子生徒にゼヒ文化祭に積極的に参加してほしい」
まあ男女共学のアピールだな
あかり「積極的にどう参加すればいいんですか?
教頭 「君達二人の活躍の場がないかと思って、
校内の各部に打診してみたんだ
あかり「で、どうでした?
教頭 「んー、音楽部も新聞部も美術部もどの部もどの部も必要ない
間に合うって断ってきちゃった。
ところがどっこい あにはからんや
演劇部が、お引き受けしましょうと言ってきたんだ
ちあき「演劇部ですか
教頭 「今から、実行委員長が演劇部の部室に連れて行くから、話きいたれや
とんとん
「花山くん? 実行委員長?
教頭先生「例年な 生徒会長が実行委員長を兼任するんだ 頼むぞ」
花山 「ハイ 行こう!
演劇部 マキスシ・ゴーリキー作「どん底」
(オルガンで どらそらふぁらみら れしらしそらふぁら・・・
って ハノン風の音楽が聞こえる)
( おお! 阿部サダヲ登場! )
「新制桜ヶ丘高校発足とともに 君達2名の女子生徒が入ってきたのは
われわれ演劇部にとってもかってない朗報です
・・
今回 桜ヶ丘高校文化祭における演劇部公演への君達の参加を
我々は大いに歓迎します!
よろしく ( といいながら 握手を求める )
演劇はカクシンされなければならない、
そしてカクシンされた演劇は
演劇芸術としてあらゆる本質的な要素を具備したものでなければならない
かのマキシム・ゴーリキは かってこう言っている
演劇は説教団である
ここからは世界へむかって有意義なことを数多く述べることができる と
われわれ演劇部は、この非凡なるコトバを心の糧とし
芸術に携わる人間の1人として
なんとかかんとか( 省略 (^^ゞ ごめんねサダヲっち )
一箇所にたちどまることなく 更にに前進したいと思っている
(うなずく花山信太)
前置きはこれぐらいにして、君達も疲れただろう、10分ほど休憩しよう」
座って足を組む 演劇部長
「そうだ 花山 どん底の 実存主義的演出について 話そう」
ちあき・あかり「何言ってるか わかった?
「自分でも何言ってるかわかってないんじゃないの?
「どん底なんて 題だけて滅入ってきそう 私は失礼します
「あたしも失礼します
「あの・・・ただいまのお話は大変勉強になりました、
そしてみなさんの活動はとても有意義なことだと思います
が…、わたしと本間さんには むいてないような気がします
がんばってください 失礼します
教室
「ずるいわ あたしにいわせるなんて
「千晶が言った方が説得力があるのよ
「困るよー 部室に戻ってくれよー」と信太が教室に走ってくる
「あいつら、いままで女が出てくる芝居、男が女形になってやってたんだぜ
やっとホンモノの女でやれるってはりきってるんだ、
実行委員長の顔立ててくれよ」
「花山君が女形やれば?」
吹き出す千晶
「君達の文化祭参加は学校の要請なんだぞ、
いや学校だけじゃない諏訪の人たちだって、君達には注目をしてるんだ」
「じゃ、何かあたしたち二人でやるわ、千晶とあたしで」
驚く千晶
「何かって・・・何・・」
「それは今から考える 千晶、
面白いことやって先生と男子生徒たちあっといわせてやりましょう
「小森。せめて君だけでも頼むよ
「失礼します
研究室
友行は塩田を完成させて、静岡の弁天島から帰ってきている。
千晶が学校から帰ってくる
「組合に出す報告書をまとめているんだ、
松風はさ実用化まで今一歩だったけど
今度はみなさんのお役に立てそうでよかったよ」
「実際の塩つくりはいつからはじまるの?
「今月下旬ってところかなぁ
ま、いまチュウさんが現地で教えているところだよ
「組合長最初の仕事がいよいよスタートするのね
夜 台所
晶子「文化祭 あたちたちの頃、学芸会って言ったわ
懐かしいわねー
千晶「おかあさんなにかやったの?
晶乃「独唱 講堂で全校生徒の前でね、忘れもしない♪埴生の宿
珍しくお父さんも一緒に聞きにきたの
うっすらと涙うかべて …
とっても上手かったわ 歌は私譲りね
千晶「ちょっと歌って見せて?」
晶子「もう忘れました
千晶「ずるいなぁ
晶子「お母さんはスゴイのよ~ 劇の主人公
『アルトハイデルベルド』でしたね?
晶乃「そうですよ 王子と酒場の娘の恋物語
千晶「あるとはいでるべるひー
晶乃「知らないでしょう、ろまんちっく なのよ
晶子「何度もきかされたわ 「おばあちゃんらしいわね
お盆を相手役に、セリフを言う
晶乃「僕たち 一生覚えていようね。(略) ちゅっ」とセリフを言う
「何で断ったの?
「だって 『どん底』よ 『どん底』出演小森千晶なんて気が滅入るわ
「新しい女性だったら何でも挑戦しなくちゃ 古い女性でもしたのよ
「晶子…
「挑戦するわ あかりとふたりで やるものは今から考えるの
「二人だけより、男の子と一緒のほうがいいでしょう
「二人できめたんなら、いいじゃない 千晶 楽しみにしてるわ
「大変、千晶 晶子」 ラジオをつける
「お楽しみの時間 「鐘の鳴る丘」
晶乃たちがラジオの前に正座している
友行
「実際にトンガリ帽子の時計台ある少年の家っていうのが
前橋に完成するんだって
ラバウルから復員した品川さんって人がこれを聞いて感動してね
しーっと言う晶乃
「かわいそうに… カガミシュウヘイ君 シュウヘイ君が目に浮かぶ
玄関から「今晩は 本間あかりです」と声がする
千晶の部屋
ステップを踏み歌うあかり
♪恋は野の鳥 気まぐれ気ままよ 呼べど招けど あちら向くばかり
「どう?
「どうしたの? いきなり歌なんて歌いだして
「これ、歌劇カルメンで カルメンがうたうハバネラっていう曲なの
「文化祭でカルメンやらない?
「東京行った時、日比谷公会堂って言うところで見たのきいたの
背筋がぞくぞくとしちゃって、それで父にねだってレコード買ってもらって
きいてたら覚えちゃった。
千晶 カルメンって知ってるでしょ?
「恋に生きる情熱の女?
「やろ?
「あたしたちだけで?
「あたしはね、放送劇をやったらどうかとさっき思ったの
「え?
「鐘の鳴る丘 ってやってるでしょ?
放送局ではどうやってるのかな? って思って、
それをみんなに見せたら喜んでもらえるんじゃないかなって
「見せる放送劇?
「それに決めた 放送劇でカルメンをやるの
茶の間
台風がきている とラジオのニュースでイっている。
大型で強い勢力の台風が 静岡県に上陸してさらに長野県方面に向かって
北上しそうです・・・
風の音がする中、あかりと千晶は練習する。
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

★今週のエンディング・カット = かりんの実(おそらく)