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韓国問題-歴史編 第2部 朝鮮近代化に尽くした日本人: 2-1 朝鮮殖産銀行の「一視同仁」経営

2014-03-23 13:14:49 | 韓国問題



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韓国問題-歴史編 第2部 朝鮮近代化に尽くした日本人
2-1 朝鮮殖産銀行の「一視同仁」経営

 朝鮮農業の大発展をもたらしたのは、日本人と朝鮮人の平等・融和のチームワークだった。
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■1.日本統治下の発展■__________


 日帝(日本帝国主義)の支配下で、わが民族はとくに経済的な収奪によってひどい苦痛を受けるようになった。
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と、韓国の歴史教科書は日本統治時代を批判するが、当時の朝鮮経済の発展を定量的に調べてみると、そこに浮かんでくるのは、この文章にはそぐわない逞しい発展の姿である。

 朝鮮半島の人口は1906年(明治39年)の980万人から、1938年の2,400万人と、約30年間で2.45倍に急増した。その原因は、医療制度の確立と、米の大増産だった。後者については併合当初の生産量約1千万石が、20年後には2千万石へと倍増した[a]。

 韓国の歴史学界でも経済史分野では、日本統治を再評価する研究者が3分の1を占めるというが、反日イデオロギーにとらわれない実証的研究の進展を期待したい。

 今回はその一端として、米の大増産を誰がどのように推進したのか、史実を辿ってみよう。


■2.日朝融合の開発を■


 大正7年夏、京阪神、東京を中心に米騒動が勃発し、その責任をとって、寺内内閣が総辞職をした。投機による米価高騰が原因だったが、その根底には人口増による国内の生産量不足があった。

 後継の原内閣は長期的展望に立った食糧問題解決のために、「開墾助成法」を制定し、産米の増大を図った。しかしこの法案は日本内地だけを対象としており、朝鮮殖産銀行初代頭取・三島太郎は大いに憤慨して、これを朝鮮にも施行するよう強く建議した。

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 日本内地と朝鮮とは、幾多の関係に照らして考えれば、これを差別して母国対植民地とみなすのは妥当ではない。・・・ たとえば、今回の開墾助成法に基づく米穀増収計画のような立法精神に照らして、最もその実効を期そうとすれば、むしろまず朝鮮において施行すべきである。

 これまでの(内地からの)移民の招致にあたっては、多くの場合、既成の開墾地を買い入れることを常とした。そのために朝鮮人を圧迫し、その利益を剥奪するような結果を生じ、反感を激成した事実がある。・・・したがって、移民招致の方針と開墾助長の計策とを併せて行ない、もっぱら未開墾地の開墾を促進し、それをもって日本人移住者の安定を図れば、朝鮮人の悪感を誘起することはない。

 朝鮮産業の開発は、交歓をもって隣人関係を保つ日本人と朝鮮人融合のもとに、協同の力によってこそ、有終の効果を発揮できるものといわなくてはならない。
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 三島の建議が奏効して、朝鮮殖産銀行を中心に半島における米増産に本格的に取り組む事となり、突貫作業で「第一次朝鮮産米増殖計画」が立てられ、さらに5年後に見直されて「産米増殖更新計画」が制定された。

 これは大正15年からの12年間で、3億25百万円を投じて、35万町歩の土地改良・農地造成を行い、年産816万石の増産を図り、約3百万石を半島内の消費増にあて、残りを内地販売に向ける、という計画であった。併合当初の年産1千万石と比較すれば、この計画の壮大さが窺われよう。


■3.朝鮮農業の課題■

 増産の主要な柱として水利事業があった。半島での面積あたりの米収量は内地の半分以下であり、これは天水(雨水)頼みで、3年に一度くらいの雨の多い年でなければ、収穫の望めない天水田が過半を占めていたことによる。

 朝鮮半島はもともと雨が少なく、それも6月から8月に集中する。この量と時期が少しでも狂うと米作は大きな被害を被る。大正8年は降雨量が平年の3割に過ぎず、中、西部において大干害が起こって、70万人が流民となって他地方や満洲に流出したほどであった。

 少ない降雨を効果的に利用するには、灌漑施設が不可欠である。しかし朝鮮半島はこの面で大きく立ち後れていた。半島全体の灌漑施設数は2万4千カ所に過ぎず、日本の香川一県と同程度であった。

 また十分な補修もされずに、荒廃して用をなさない施設も多かった。これは李朝朝鮮時代に地主は都市に住んで農業技術も知らず、蓄えができれば高利貸しに回して、利の少ない農業への投資を喜ばなかったからである。


■4.大規模灌漑施設で収量3倍増■


 殖産銀行の水利事業は、灌漑施設の建設により、安定した収穫を上げることをめざしていた。まず農民たちに水利組合を結成させ、その組合に対して灌漑事業用の資金を貸し付ける。資金は担保不要で、朝鮮総督府自体が保証人となっていた。15年から20年の長期返済で、各農民が支払う水利組合費から支払われた。

 灌漑工事の大規模なものを見てみると、益沃水利組合における大雅里貯水池堰堤は、コンクリート堰堤の高さ30.9m、延長254mに及び、ここで堰き止めた貯水を総延長71kmの水路で10キロ四方程度の広大な田に配分していた。

 乾ききった天水田に満々と灌漑水が満たされた時の朝鮮農民の喜びようは大変なものだったという。収穫の安定から生産意欲も向上したことも、大幅な収量増に貢献した。

 昭和11年時点では、このような水利組合が190に上り、実施面積20万町歩、反当たり収量は0.49石から1.49石へと3倍になり、総額において202万石の増収が得られた。反あたりの水利組合費は、益沃の場合4.35円であり、1石の増加は40円程度の売上げ増につながったので、朝鮮農民の収入は著しく増大した。

 水利事業以外にも、朝鮮殖産銀行は農業倉庫の建設、化学肥料の使用、大規模干拓事業などに融資し、朝鮮農業発展の原動力となった。


■5.困難だった内地からの資本調達■

 このように朝鮮殖産銀行は長期的な資本投下により朝鮮農業の近代化に大きく貢献したのだが、その資本はどこから調達したのか? 現代のような開発銀行もODA(政府開発援助)もない時代である。ここに殖産銀行の最大の課題があった。

 産米増殖計画に必要な膨大な資金を調達するには、半島の地場資本では到底足りず、内地の金融市場をあてにする必要がある。しかし、その内地の資本はきわめて臆病で、事情のよく分からない半島での長期事業に投資しようとはしなかった。現在でも開発途上国の国債を喜んで買う人はいないのと同じである。

 2代目頭取有賀はその説得に多大の労力を費やした。その努力が稔って、殖産銀行は、所要資本の60%から多いときで80%近くを殖産債権の形で内地金融市場から調達した。また配当を確実に行って、市場の信用を高めた。これにより大正7年から昭和20年までに貸付量では実に100倍もの成長を支えたのである。


■6.朝鮮の文化伝統に則り、自主自立の精神を鼓舞する■


 殖産銀行による産米増殖計画は、大きな特徴が二つある。一つは市場原理に基づき、金融市場から資本を調達し、朝鮮農民の自立心を刺激しつつ採算のとれる事業化を進めた点。現代日本の公共投資などよりもはるかに市場原理に則った進め方だ。

 もう一つは朝鮮農民の文化的伝統を尊重した進め方である。上述の水利事業では水利組合の結成が重要なテコとなっているが、朝鮮では伝統的に「契」という強力な自治組織があり、これを大いに活用したものであった。

 実は第一次朝鮮産米増殖計画の直前に、「朝鮮農事改良(株)」を設立するという政府案があり、国会にまでかけられた。これは朝鮮に日本の大資本と新技術を投下して、一挙に増産を図ろうという構想だった。三島頭取はこのようなあまりにも植民地主義的な開発方式では、朝鮮の民族感情を著しく傷つける恐れ有り、と論難して、不成立となったという経緯があった。


■7.一視同仁の銀行経営■


 朝鮮農民の文化伝統を尊重し、自主自立の精神を重んずる進め方は、日韓併合時に謳われた「一視同仁(すべての人を平等に見て仁愛を施すこと)」、「内鮮融和(内地と朝鮮との融和)」を初代頭取・三島が現実に朝鮮殖産銀行の経営に生かして行こうとした所から生まれた。

 その具体的な現れとしては、日本人と朝鮮人を完全に同一待遇とした点がある。殖産銀行に勤務した朴承復さんの証言を聞いてみよう。

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 当時の朝鮮人にとっては最も人気の高い銀行は殖産銀行でした。次に朝鮮銀行、次に商業銀行や朝興銀行でした。

 なぜ殖産銀行の人気が高かったのかと言えば、まず第一に給料のよさです。朝鮮に来ていた日本人は、日本にいる日本人より給料が高かったんです。

基本給に外地手当ての加給が60パーセント加えられました。役所や一般の会社では朝鮮人には外地手当ての加給はつきませんが、殖産銀行では日本人と同じに朝鮮人にも60%の加給が加えられるんです。[2,p160]
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 今日でも、日系企業の海外子会社の現地社員と日本からの駐在員とが同待遇というのはまれである。大不況の時には、この点を改めて、費用削減を図るように内外から圧力がかかったというが、二代目頭取・有賀はこの平等待遇を貫き通した。


■8.人材の宝庫■
 

待遇だけでなく、当時の日本人と朝鮮人がまさに一体感をもって仕事に取り組んでいた様子を朴承復さんは次のように語る。

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 戦後までに支店長が三人代わりました。その一人に滝という支店長がいましたが、お酒の大好きな方でした。毎日清酒を一升飲むんです。日本人の独身の男性もいたのですが、滝さんは独身の私を奥さんを通してよく家に呼んでくれました。銀行の風呂に入ってから卓球をやり、それからお酒になるのです。・・・

 行員家族全員で地方の温泉地へ一泊旅行に行ったりもしました。日本人も韓国人も区別なく、みんな仲よく楽しく遊んでいました。

 日帝(日本帝国主義)時代にそんなことあり得ないと言われるかもしれませんが、過激な人や極端な人たちの一部での喧嘩や衝突はあっても、一般の日本人と韓国人のぶつかり合いなんか、見たこともありません。[2,p163]
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 大東亜戦争が始まると、日本人行員は次々と赤紙で徴兵されていったが、朝鮮人は炭鉱などに徴用された。朴承復さんの所にも徴用の赤紙が来たときに、滝支店長は「ばかやろう」と言葉を発するや、知事の所に行って「彼が行ってしまったら、この銀行はつぶれてしまう」と言って、徴用を撤回させた。

 殖産銀行が、朝鮮農民の痒い所に手の届くような事業を進めて大きな成果を上げ得たのも、朴承復さんのような現地人エリートに存分に活躍させたからであろう。朝鮮人で支店長になったり、課長が朝鮮人で部下が日本人ということも当然あった。

 このように殖産銀行は朝鮮の優秀な青年を抜群の待遇で採用し、大きな仕事を任せたので、後に人材の宝庫と言われるようになった。戦後の国家再建委員会の20人の委員のうち、実に12名が殖産銀行出身者で占められていた。朴承復さん自身も国務総理行政調整室長などの要職を経て、世界シェア3位のセンピョ醤油の代表となっている。


■9.有賀光豊の遺徳■


 有賀の四男・敏彦氏は、新日鐵の技術者として、昭和40年から約10年間にわたり、浦項製鉄所の建設指導を行った。同氏はその時の思い出を次のように語っている。

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 私が浦項在任中、父光豊の四男であることが知られるようになり、直接父を知る人、或いは密かに敬慕していた多くの韓国人から非常に親しく付き合って貰うことが出来、難事業であったものの極めて円滑に進捗することができた。[1,p465]
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 この敏彦氏のもとに、昭和40年代にソウル在住の見知らぬ韓国人から手紙が届いた。李廣基というその差出人の父親は、かつて日本統治時代に独立運動で捕まり、死刑の判決を受けたのだが、有賀が助命嘆願して海外追放となり、終戦後に帰国して郷里で余生を過ごしたという。

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 生前、命の恩人である有賀様に一目でもお目に掛かって、お礼を申し上げたかったのだが、その機会を得ず、まことに心残りである、有賀様は既に御存命でないと聞いているが、せめて、お前が有賀様の遺族の方を探して、お礼を申し上げてくれ、と言い続けておりました。

 私は父の遺志を果たすべく、つてを求めてご遺族を探しておりましたが、ようやく今日、ご子息である貴台の住所を知り、御手紙を差し上げる次第です。

 亡父に代わって、有賀光豊様の御鴻恩に対し厚く御礼申し上げます。
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 この「亡父」と有賀光豊がどういう関係にあったのか、有賀は一切語っていないので分からない。しかし敏彦氏はこう述べている。

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 父は、「朝鮮は我々がお手伝いをして立派な国に育て上げ、そのうえで本来の持ち主に返すべきだ」と考えていたことは、ほぼ間違いない事と思う。
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 朝鮮農業の大発展の原動力となっていたのは、このような精神の持ち主であった。

(文責:伊勢雅臣)
■リンク■
a. JOG(056) 忘れられた国土開発
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h10_2/jog056.html

b. JOG(005) 国際交渉の常識
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h9/jog005.htm

■参考■(お勧め度、★★★★:必読~★:専門家向け)
1. 藤田文吉、「朝鮮産業経済の近代化と朝鮮殖産銀行」★、
西田書店、H5
2. 呉善花、「生活者の日本統治時代」★★★、三交社、H12




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