サモやんの雑記帳

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胸に”じ~ん”ハックマン”

2006年02月11日 22時45分53秒 | 映画
今日はBS2で「フレンチ・コネクション」が放送されています。
もう何回も観た映画だけどブログを書きながら観ることに・・・。


フレンチ・コネクション 71年アメリカ オススメ★★★☆
出演・・・ジーン・ハックマン、フェルナンド・レイ、ロイ・シャイダー
59年に実際に起こった国際犯罪事件(麻薬)を基にしています。
当時、新人監督だったウイリアム・フリードキン(「エクソシスト」)のドキュメンタリータッチの演出がこの映画にリアリズムを生むことに成功しています。
この映画で一番有名なシーンがポパイが電車に乗って逃げた犯人を高架線の下で車で追跡するカーチェイスです。
とても迫力のあるシーンなんですが、なんとこの撮影、レーシングカーを乗り回した経験のあるハックマン自身がハンドルを握っているそうです。
僕はこのシーンも好きですが一番好きなシーンはポパイが1人でシャルニエを尾行するシーンです。
派手さはないんですが2人の駆け引きが緊張感を生み、なかなか味のある見せ場になっています。
あと、ポパイのモデルとなった実在の刑事も警察所長役で映画に出演しています。
この映画は各国で大ヒットし、71年度のオスカーで作品・監督・主演男優・脚色、編集賞を受賞します。
75年には続編(こちらは完全なフィクションです。)も作られました。

この映画でスターの地位を獲得したハックマンはその後も名作に出演することになるわけです。
僕はハックマンの映画で大好きな映画が5本あります。
とっ、言うわけで今日はもう1本、その中から「ミシシッピー・バーニング」をご紹介!!



ミシシッピー・バーニング 89年アメリカ オススメ★★★★★
出演・・・ジーン・ハックマン、ウィレム・デフォー、フランシス・マクドーマンド
実話をもとにアメリカ史の暗部である南部の人種差別問題に鋭いメスを入れたサスペンス映画。
64年、ミシシッピーの小さな町で、3人の公民権運動家の行方不明事件が発生する。
FBIの若きエリート捜査官ウォードと、たたき上げのベテラン捜査官アンダーソンが捜査に乗り出すが、住民は彼らに敵意をもった目を向け、KKK団が執拗に捜査を妨害する。
困難な状況のもと、思想も捜査方法も正反対の2人は、対立しながらも事件の真相をひとつひとつ暴いていく。
鬼才アラン・パーカー監督の実に骨太な作品であり、直球を胸元に投げ込まれたような気分になる。あの時代とはどういうものだったのか、当時の南部社会がどうなっていたのか、実にリアルに描かれている。人間の尊厳、誇り、憎しみ、悲しみ、怒りについて問いかけてくる社会派サスペンス作品。
(amazomのレビューより)

この映画、僕は映画館で10回は観ました。(笑)
当時はシネコンとかなくて入れ替えなしの2本立て上映だったんです。
もう1本の「ペテン師とサギ師だまされてリビエラ」も面白い映画だったので「ミシシッピー~」を2回観れたんですよね。(^o^)
地元での上映終了後、ビデオ発売を待つのがツラくて東京の映画館に観に行ったりもしましたね。
1つの物にのめり込む傾向は当時も今も変わってないなぁ~。(笑)
社会派サスペンスって言うと難しくてとっつきづらいって印象だけど、アラン・パーカーの演出で1級品のエンターテイメントに仕上がっていて面白く観れます。
僕はこの映画は珍しく観る前にノベライズ本を読んでから観ました。
ノベライズ本のほうがアンダーソンと犯人である保安官の奥さんとの間の恋愛感情とかも盛り込んでいて、より面白かったです。
でも映画は脇道的なエピソードは省いて事件を中心に描いて正解だったと思いますね。

この映画は89年度のオスカーで7部門にノミネートされますが撮影賞のみと「レインマン」に惨敗の結果になります。
(実際の事件と違うと黒人団体から抗議を受けたのもオスカーではマイナス要因になったようです。)
僕はこの映画のジーン・ハックマンの演技は彼のベスト・パフォーマンスだと思います。
決して「レインマン」のダスティン・ホフマンに負けているとは思わないです。
人種差別の犯人たちに吐いたハックマンのセリフが「あんた野球は好きかい? 俺は大好きさ。だって唯一、黒人が白人に棒を振り回せる・・・堂々とね。」
ちゃめっ気があり弱いものには優しいが、犯人には全く容赦しない。
そんな役柄を完璧に演じていました。
最後に当時読んだ新聞の映画評のタイトルで締めくくらせてもらいます。
胸に”じ~ん”ハックマン”


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2 コメント

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Unknown (サモやん)
2006-02-12 23:31:50
クリムゾン・タイドも良い映画でしたね。

そのうち紹介したいです!!

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映画評のタイトルにじ~~ん・・ (トトロ(新潟の友達))
2006-02-12 12:43:08
もう30年以上も前の映画になるんですねぇ~・・。

地下鉄の駅で尾行しているシーン、覚えてますよ。

悔しさを体全身で現してましたね。

彼の作品では、「クリムゾン・タイド」が好きです。

あのラストの潔さに感銘しました。
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