【マンガ語り】電波教師

電波教師
作：東毅


お気に入りになった作品を紹介していくのでは、アニメ化とかをタイムリーに追えないので、
まだ、アニメ化されていない一押しの作品を紹介してみる。

本日、Ａｍａｚｏｎから届いた、"電波教師"第三巻。

付属の帯によるとよく、サンデー系のアニメ放映帯で放映される、
少年サンデーのＣＭでアニメ化が決定したらしい！
この道を通ってアニメ化された作品も多々あるから、アニメ化を期待できるかもしれない。

ぶっちゃけ、作品のテンポからすると、あんまり長続きしそうにないけどね……
ギャグ漫画としてはアニメ化に適した部類に入るかな？
イカ娘ちゃんはアニメ化で大ブレイクして、原作派の私は寂しい思いを味わった……
でも、この作品はアニメ化して動かした方が面白くなる作品だと思う。
そんな"動き"シーンが多い。

ちなみに、この"電波教師"の主人公・鑑　純一郎は『やりたいことしかできない人間』。
アニメ・マンガのオタクをやりながらニートしてたけど、妹に無理やり教師にさせられる。
でも、やりたいことのためなら、時限の壁を三枚ぐらい越える超人だよ？
"どこでもドア"を実用化するための理論を証明したり、
宇宙刑事や魔法少女が変身するための理論を十数分で解き明かしたり、
まともに授業するのが嫌だから"ネトゲ"を作ったり、
やりたい事のためなら今までできなかった勉強もできるようになっちゃたりとか……

そんな、やりたいことの為なら、"できる男"。

彼が人間として教師として、他の登場人物に影響を与えていくのがこのマンガ。
基本的には"やりたいことしかできない"ので、ダメ人間扱いされるんだけど。

でも、ある意味、言ってることは正論なわけで、例えば最新刊のこの言葉、
「学校はお前等に色々なことをやらせようとするが、お前達の未来に責任はとらない。
その責任をとることになるのは、お前たち自身だ。」

このあとに、お前たちはやりたいことをやればいいって続くんだけど、
第一巻の最初に出てくる主人公が"アニオタでニート"になっている状態を思い出すと考えさせられる。

主人公の言っていることは正しい、学校での勉強は生徒の未来を保障しない。
だけど、主人公のやって来た道もまた必ずしも正解ではない。
やりたい事をやってきた結果が、自堕落なニート……
(ただし、やりたい事をやる為のスキルは身につけているので、やっぱり超人なのか？）
ここらへん、主人公が壁にぶつかって、成長していかないと、先がきつい気がする。

連載版は読んでないので、最新の状況がわからないけれども、
この作品、やり方次第ではさらに"化ける"かもしれない。

今後にかなり期待！！