理想国家日本の条件 自立国家日本 日本の誇りを取り戻そう! 桜 咲久也

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金正恩体制の終焉 軍事ジャーナル

2013年12月15日 15時52分12秒 | 海外2017年まで

金正恩体制の終焉    軍事ジャーナル

      

軍事ジャーナル【12月15日号】金正恩体制の終焉

http://melma.com/backnumber_190875_5946851/

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル より転載

航空自衛隊出身の軍事ジャーナリストが内外の軍事情勢を多角的に分析する

発行日:12/15
 
北朝鮮のナンバー2、張成沢が処刑されたとのニュースは世界中に衝撃を
与えたが、マスコミで不思議なほど語られないのが中国の影である。
というのも今回の一件は中国抜きにはあり得ない事件なのだ。

 北朝鮮上層部は大まかに言って親中派と独立派に大別される。

親中派とは経済改革派などと呼ばれる場合もあるが、要するに中国の言う事
を聞いて経済支援を貰えばいいと考える人達である。経済優先のように聞こ
えるが、実は軍内部にも共鳴する者が多い。軍は大量の兵員を養わなくては
ならず、破綻した北朝鮮経済の現状では中国からの支援が不可欠なのである。

 独立派とは現在の独裁体制の中枢であり、中国から支援は貰おうとはするが、
独裁体制の独立は守ろうとする。治安部隊である国家安全保衛部もこれに属する。
軍と異なり少数精鋭であり、現体制下で十分な補給を得ている。
 
 金正恩体制はこの二つの派閥のバランスを取って成立している訳だが、北朝鮮
の幹部といえども、経済的に困窮すれば中国からともかく支援を貰えばいいと
考える筈だから、経済破綻の現状ではおそらく8割方が親中派であろう。

 2対8の比率の中でバランスを取るとなれば、必然的に親中派を粛清するしか
ない訳だ。先代の金正日時代から現金正恩体制に至るまで数多くの粛清が漏れ伝え
られたが以上の様な背景であろう。

 張成沢は言うまでもなく親中派である。しかし金正恩の義理の叔父であり、
後見人とも目されていたナンバー2である。単なる親中派というだけで殺される
訳はない。ここで大きく作用しているのは中国の意向である。

 金正恩は金正日の三男であり、長男の正男は現在、中国に在住している。
本来なら長男が継ぐべき所、父、正日は長男を追放し三男を後継に指名した。
何故かと言えば、中国が正男を後継者と見なして早くから取り込み工作を
していたためだ。

 つまり北朝鮮の将来の独裁者を中国が飼い慣らして、北朝鮮を中国の従属国に
しようとしていたのである。それに気付いた金正日は、中国の息が掛っていない
正恩を後継者にした訳だ。

 面白くないのは中国だ。せっかくの取り込み工作が水泡に帰してしまい、
新しい独裁者は父親譲りの意地っ張りで一向に中国の言う事を聞かない。
何とか金正男を北朝鮮に送り返して復権させることは出来ないものかと
張成沢に相談したに違いない。

 これが露見して処刑された訳だが、一説には今回の事件で2万人以上が
粛清されたとも言われる。大規模なクーデタ計画が進行していたと見ても
いいかもしれない。

 さてこうなると、今後注目されるべきは中朝関係だ。中国は当然支援を
減らすであろうが対する北朝鮮は韓国との軍事的緊張を作り出して、
「第2次朝鮮戦争は近い」といって中国に支援の増額を要請するというお定まり
のパターンを繰り返すだろう。

だが果たして中国がそれに乗るかどうか。

むしろ支援が減る事により、北朝鮮上層部にも困窮が広がり、それに応じて
親中派が増えれば、また粛清劇を繰り返さなければならなくなろう。


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産経記事

「皆、おびえている」 北朝鮮の貿易業者証言
 張成沢元国防副委員長処刑で
 
2013.12.15 20:29 [北朝鮮]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131215/kor13121520300005-n1.htm

抜粋
 
北朝鮮との国境にある中国遼寧省丹東市を訪れた北朝鮮の貿易業の男性は、
張成沢元国防副委員長の失脚以降、北朝鮮の一般市民の間で
「これまでにないほど緊張が高まっている」とし、「何か少しでも
(治安機関に)疑われるようなことがあれば、捕まって殺されると、
皆が恐怖でおびえている」と証言した。

男性によると、張氏につながる人脈の一掃を進める動きは中国国内の
在外公館にも波及。男性は北京の北朝鮮大使館や在瀋陽北朝鮮総領事館
などで勤務する職員のうち、張氏に近いと見なされた計約10人が強制的
に帰国させられて調査を受けていると、当局に近い筋から聞いたと述べた。

 




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