ホワイト・バレンタイン こぼれ話

バレンタインのチョコ配りを怠ったため、いたたまれなくなって、会社をそそくそと定時きっかりに退社した著者は、ホワイト・バレンタイン（首都圏でも本気でホワイト・バレンタインとなったよーですね）ツルンツルンスケートリンク横断歩道をスタスタと急ぎ足で渡り切ろうとしました。

・・・とその時！

なんと！元カレが向こうからやってくるではないですか！

リアルファーのフード付白い皮のジャケットに、長過ぎる足のブルージーン姿・・・
１８０ｃｍ越えのひと際長身のシルエットはいやでも目立つのです。

ヤバッ！よりによってこんな日に計らずとも会ってしまうとは・・・
人生って・・・

と思いつつ、ふと隣に人影が。まあ、バレンタインに夜道を一人で歩くのが似合わない元カレです。
連れは男でなくトーゼンながら女でした。

アゲハ系のモリの入った巻髪が水商売風でしたが、真っ白な顔に真っ赤なルージュ・真っ白ロングブーツから細い足が余分にのぞくショートコートもやはりシロ。

これぞホワイト・バレンタインカップル・・・って感じで、圧倒されました。

誰もがふり向くイケてるカップルそのものでした。

元カレながらなんとなくその光景をしっかりとうす眼にした横目で確認しつつ、ちょうど横断歩道の中央近辺ですれ違いました。

・・・とその時！！

ズデ～ン・・・って～もんじゃない、ドス～～～ンと大きな音が著者を条件反射的に振り向かせました。

・・・とその光景にビツクリッ！！！！！！！！

な～んと二人で横断歩道のど真ん中でてっくり返ってる（転んだともゆー）いるではないですか！！

そーです、どっちかがツルッツル路面に足とられて転んだのしょう。
でもって、いい歳して手つないでたのでしょう。もう一方も巻き添えくって派手な手っ転びに付き合ってしまったのでしょう。

一瞬動きが停止しました。

後ろから来たおばちゃんたちが、大丈夫ですか～と二人に駆け寄ります。
そしていや～これは痛いは、ほんとに大丈夫？といってまだ手っ転がってる二人に手を差し伸べて起こそうとしました。

ホワイト・ナイスカップルは痛みに顔を歪めつつも、楽しそうでした。
ホワイト・バレンタインのいい想い出となるでしょう・・・と著者は思いました。
いや、ほろ苦い想い出かなw

チャンチャン。

＜一部脚色入ってます。マジに受け取らんよーに。ただ転んだカップル目撃は真実＞