そこには司令官がいた
その司令官は侍たちの司令官だった 彼はノートを手にしていた 彼はノートに何かを書いている
ノートに何が書かれているのかは分からない しかし 彼の周りにいた者たちはその後 そのノートに宿った力を知る事になる
侍たちの空母が被弾した 敵の魚雷のうちの1発が命中した
しかし侍たちは諦めなかった 炎を上げ、浸水し続ける空母と共に侍たちは戦い続けた
侍たちが魚雷が発射した . . . 本文を読む
トルネードが生まれた
小さなトルネード
弱いトルネード
トルネードは少しずつ大きくなり 強くなり 周り中を巻き込んだ
多くの人がそのトルネードを観た そして熱狂した
トルネードを消そうとする奴らが現れた
そいつらはこう思っていた 「このトルネードは「不幸のトルネード」だ こいつは俺たちを不幸にする」
そいつらはトルネードの動きを変えようとした トルネードは物理法則を乱され 壊され . . . 本文を読む
「どうだ!。俺の足技。こんなプレーできねぇだろ!。
オラオラ!。そんなスライディングじゃ俺のドリブルは止めれねぇぞ!。お前らそれでもフィールドプレイヤーか!。俺の方がはるかに上手いぜ!。
何?。ウチには手でボールを扱えるキーパーがいるから俺はいらねぇって?。じゃあ手の技術でも勝ってやろうじゃねぇか!。
どうだ!。俺のスーパーセーブ!。お前らこんなプレーできねぇだろ!。
PK?。度胸があったら蹴っ . . . 本文を読む
ついにその時が来た
1905年 6月29日
8回裏 彼は飛び出した 最強のチームの一員として 夢のフィールドに
足にはスパイク 手には「グラブ」という名の「盾」 そして「野球帽」という名の「兜」には最強の証たるエンブレム 月明かりというスポットライトは遅咲きの「月下草」をまばゆく照らしていた
それは彼が夢を叶えた瞬間だった 生まれてから27年経つまで努力し続けた「一人」の美しい月下草が満 . . . 本文を読む
鋭く 優しく まっすぐ 弧を描いて
完璧なタイミングで完璧な所に放たれる白いボール
インサイド アウトサイド ヒール トゥリベーラ
その左足はあらゆる「不可能」を「可能」にした
彼がボールを持った時 誰もが彼を信じて走った そして彼は自分を信じて走ったみんなに歓喜をもたらした
パス シュート フリーキック コーナーキック 全てが完璧だった 彼がいれば誰もが夢を観れた そして彼はみんなの夢を叶え . . . 本文を読む
大阪
そこは都会
人がたくさんいる街
汚い街
道に捨てられた空き缶 たばこ
人の欲につけ込む汚い奴の店 ぼったくりの居酒屋
たまに聞こえてくる喧嘩の汚い言葉 いきなり電話番号を訊いてくる見知らぬ酔っ払い
そんな汚い物や汚い奴らが多い街
それが大阪
そんな大阪も夜景は綺麗
私は行く
高層ビルの上に
梅田の高層ビルの上に
高い所から観る大阪の夜景
どんな街よりも美しい
ニ . . . 本文を読む
「侍」が来た
はるか東の国から来た11人の侍
彼らはこれから11人の「侍」と戦う
元々はお互い見ず知らずの存在
それぞれ違うルーツを持ち 同じ目的を持ち そしてついに出会った11人の侍
ある侍は静岡から ある侍は北海道から そしてある侍はブラジルから
侍たちはみな同じ「鎧」を身にまとっている
侍たちの鎧
それは炎
青い炎
左胸には三本目の足を持った伝説の烏
そして真っ白な . . . 本文を読む
扉を開ける
丸い扉
開けたら入れる
魚のようなそれ
入れたら閉める
その扉
小さな声
交わされる言葉
そして押される
ボタン
たった一つのボタン
レンズ越しの炎
煙
一瞬にして消えた無数の命
その帰りを待ちわびる数多の想い
届かなかった想い
一枚の紙
あなたじゃない
代わりなんていらない
お花もいらない
お金もいらない
何もい . . . 本文を読む
お日様がカーテンの向こうで一休みしていた昼下がり
私はあなたと出会った
よちよち
よちよち
こんにちは
私の足下に寄ってきてよちよち
よちよち
あなた お母さんは?
私の足下をよちよち
よちよち
お母さん 探そっか
胸に抱き上げたあなたはちっちゃい
柔らかい
そして
あったかい
お母さん どこかな?
ふと合った瞳は安心の色
服にかかる爪
大丈夫
. . . 本文を読む
寒風吹き抜ける 空の下
出会った君は 傷だらけ
痛かったはず
怖かったはず
誰も信じられない
もう誰も信じない
そう想うはずだった
他の子だったら
でも 君は違った
人懐っこく寄ってきて
名前を呼べばお返事をして
目が合えば話しかけてくれる
そんな茶髪の君
裏切られ
傷付けられ
病を患った君
それでも人が大好きな君
やっと出会えた優しい人
. . . 本文を読む