ポエム（11）ボタン

扉を開ける

丸い扉

開けたら入れる

魚のようなそれ

入れたら閉める

その扉



小さな声

交わされる言葉



そして押される

ボタン


たった一つのボタン



レンズ越しの炎

煙



一瞬にして消えた無数の命


その帰りを待ちわびる数多の想い


届かなかった想い



一枚の紙

あなたじゃない

代わりなんていらない



お花もいらない

お金もいらない

何もいらない



あなた


たった一人のあなた





帰ってきて










この作品ははるか以前に創ったものの、投稿しなかったものです。この作品を創った私も完全に忘れていた作品で、新しいポエムを創ろうと思って今までに投稿したポエムの数を調べた時に見つかりました。この作品を投稿するかもしれなかった日を確認したところ、「2018年7月26日」に投稿しようとしていた事が分かりました。
この作品は少し専門的な知識を持っていないと理解できないだろうと思いますが、その知識は申し上げないでおこうと思っています。

次回は明るいポエムを投稿しようと思っています。