桜の腹黒日記

ヲタ日記。毒吐きまくり。嫌な方は回れ右!責任は持てません!
…更新不定期中。遡ってふいにアップしてたりします。

シネマ歌舞伎 阿弖流為

2016-09-20 | TV・映画・本・音楽

かなーり前に観に行ってきたのを今頃、そっと感想書く。

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古き時代。
北の民 蝦夷は国家統一を目論む大和朝廷に攻め込まれていた。
そこに、かつて一族の神に背き追放された阿弖流為が、運命の再会を果たした恋人 立烏帽子(たてえぼし)と共に戻り、蝦夷を率いて立ち上がる。一方、朝廷は征夷大将軍に、若くとも人望の厚い坂上田村麻呂を据え、戦火は更に激化していく。戦いの中で、民を想うお互いの義を認め合いながらも、ついに2人が決着をつける時が迫り来ようとしていた。

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劇団☆新感線と歌舞伎のコラボだった舞台な上にキャストが

阿弖流為:
市川 染五郎
坂上田村麻呂:中村 勘九郎
立烏帽子/鈴鹿:中村 七之助

ですよ。
これは観るしかない!と。
とはいえ劇場に行けなかったので、シネマ歌舞伎として映画館で見ました。
上映185分。
さすが新感線……なげーよw
衣装の豪華さ、シリアスの中にときよりそっとはさみこまれる笑いがとても新感線らしかったです。
マジ、くま子最高wwww
歌舞伎と現代劇の融合みたいな感じだったので歌舞伎初心者にも見やすかったのでは。
若干途中なかだるみになる部分もありましたが、やはり歌舞伎役者の皆様の迫力がすごかった!!!
スクリーンこしでこれなら実際の舞台の迫力はいかほどだったのか想像に易しくありません。
生で見れなくてほんと残念。
しかしシネマだからこその映像もあり全体を見れたり、役者の表情をよく見れるというよさもあって…うむむ

御霊御前:市村 萬次郎、藤原稀継:坂東 彌十郎の演技はただただ圧巻でした!
迫力と威厳があって、それで貴族らしく品もあってとても見応えがありました。
藤原稀継の悪っぷりがいいのですよー!
悪人はあーでないとさ!

あと終始、蛮甲:片岡 亀蔵が最高におしいところを全てかっさらっていきました。
クズのような男なのに……なのに……
いや~~~ほんとよかった。
くま子と結婚した経緯知りたいわ~~www
くま子とのシーンはシリアスに演じるほど逆になるというww
笑わせる演技ができるって大事!
ほんとキャラだったし、素敵な演技だった。
子悪党ぷりがとてもよかった。
子悪党でクズだからこそラストが引き立つわけ。

中村 七之助さんが妖艶で!妖艶で!妖艶で!妖艶した!!!
本当に美しい。
年々美しさが増しますね。もうなんなん!
あと小道具の扱いのうまさ。
殺陣のときの剣さばきが素晴らしかった
なにげにやってるけど、あれ難しいわよね。すげー
女形としても着々とうまくなってる
鈴鹿の時の可憐っぷりといったら…
同じ容姿でありながら立烏帽子と鈴鹿が全く違って見えた。

そしてなにより中村 勘九郎さんだよ!
ほんとびっくりした!
目を見張るほどうまくなってた!!!
あの年になってからここまで急激にのびるなんて……偉大なお父様が亡くしたこと、中村座を率いていかなきゃいけなくなったこと…きっとそういったことが彼を成長させたんだなぁと感じさせるスケールのある演技だった。
男の人は責任ある立場になると化けるよなー
ヘタじゃないけどあと一歩足りないな感がなくなってた。
そして演じてるときの雰囲気がお父様にそっくりになってて、これが一番驚いた。
お父様が稀にみる”陽”の人で、あれだけの雰囲気を放つ人はいないし、お父様が生きていた時の勘九郎さんの演技からはそういう雰囲気でてなかったのに……
ほんとお父様が亡くなったことで開花したんだなぁと僭越ながら思ってしまった。
坂上田村麻呂の漢気や誠実さなどなど、ついつい好きになってしまった。
とても魅力的に演じてらしたなーと引き込まれました!
ぶっちゃけ、私はエンディングロール観るまで主人公は坂上田村麻呂:中村 勘九郎と思っていたほどです。
エンディングで最初に阿弖流為が出てなんで?ってほんとそう思ったんだよ。
いや、冷静に考えればタイトル「阿弖流為」だし、阿弖流為が主人公って当たり前のことなのに、坂上田村麻呂:中村 勘九郎が主人公と勘違いするぐらいの演技の良さだったんだよ。

はい、さてここからは阿弖流為:市川 染五郎への感想。
辛口になります。
染さん好きは回れ右!読まないで下さい。
OK?ここからは自己責任だからね。

 

阿弖流為:市川 染五郎さんについては、あー残念。すごく残念。
比べたら悪いけど、勘九郎さんとじゃ分が悪いわ。
主人公として喰われた。
良かったところは沢山あるのよ!
でも染めさんの場合は、瞬発力的によいところが出てくるけどそれだけなんだよなー
昔の勘九郎さんみたいにヘタじゃないの。
平均点はとってるけどけ、あと一歩残念って感じなんだよねー。
つうか、この人の演技て生でないとほんと残念に感じる。私は。
正直、ドラマとかの染さんの演技て三文だなーって私は思ってて、昔評価がすごく低かったんだよね。
でも板のうえの染さん観て、板のうえだと輝いてるの!目が行く華があって、あーやっぱり歌舞伎役者さんなんだと感心したし、見直したんだよね。
でもでもやっぱり生でないとその華が半減するんだよねー。なんでなんだろう?うむー。
とりあえず私は”阿弖流為”としてのカリスマ性を染さんの演技から感じることができなかった。私だったあの阿弖流為にはついていこうとは思わないなー
別にヘタじゃないのになー何が足りなんだろう?

 

 

 



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