桜の腹黒日記

ヲタ日記。毒吐きまくり。嫌な方は回れ右!責任は持てません!
…更新不定期中。遡ってふいにアップしてたりします。

ブレイブ・ストーリー

2007-09-13 | TV・映画・本・音楽
         ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)
                宮部 みゆき *   


今頃、完読しました。
映画公開時に文庫のはゲットできたのですが、が何故か売り切れてて買えなかったんですよ。
読み始めると一気読み派なんでを買うまで読めなーい、て放置プレイ。
やっとそろえたので・・・・やっぱり一気読み。

宮部みゆきはサイコーだくそぉ。
あらゆるところが上手すぎて、宮部さんはすごい!!としか出てこない。
私のすごいと思う女流作家さんベスト3の一人です。

原作読まず、アニメを先に見たのは正解。
そしてアニメで気になってたデラ・ルベシのシーンやワタルの宝玉がいつの間に4つ集まってるのか?・・・など、多くの疑問がすっきり解消。
アニメを見たときから原作を入れきれなくて、かなり削ってるのは思っていたので、予想通りすぎて・・・・・

個人的にはカッツさんとロンメル隊長の話
ロンメル隊長かっちょいい!!
最後においしいとこ総取り

~次の生を生きる幻界を、私は見守ることになるわけだ。悪くない。ますます悪くない

なんなんですか、この『愛』しかないセリフは!!
どんだけ愛してるのよ
原作読んだあとなら、アニメはこの話が削られていて暴れてたくらい、私的に一番好きなシーン。

アニメにはない”半身”の設定。
宮部さんが描く物語らしい設定で好きです。

人生には理不尽はいっぱいあるんです!

理不尽は理不尽なままというところが宮部作品です。
半身のシステムをよくないと思いながらワタルは無くすことはできなかったし、ミツルは千年柱になる。
全員がHAPPY ENDにはならない。
でも人生てそんなもの。
ワタルが旅をしてわかったように、自分の中には差別はよくないとわかっても差別する心があるし、お父さんを大好きだと思う心もあれば、殺してしまうほど憎む心もある。
そんな人間の暗い部分が書かれているから宮部作品は好きです。
きっとそんなもう一人の自分を受け入れる事で人間は、ワタルのように成長できるんじゃないでしょうか。

幻界の最後でワタルは女神様に願い事を伝えます。
女神様は本当にそれでいいのかと、後悔しないのかとワタルに聞き返します。
しかし結局のところ、たとえ運命を変えたとしても、自分が変わらなければ意味がないことだとワタルは旅で学び、幻界を救うことを願います。
ワタルがどうしても変えたいと願った現世の運命は変わりません。
でも旅で得たブレイブ(勇気)が亘を前に前に進めてくれるはずです。
いつか、お父さんも許せるかもしれません・・・・・・・・・

ブレイブ~には私達の世界にたくさんいる悲しい人たちも出てきます。
ミツルだったり、教王だったり・・・・・・・・・・
自分の目的の為には、どんなことでもする。
誰が傷付いてもかまわない。
自分が負ってしまった傷の深さに、周りが見えなくなって、自分の願いを叶えることしか考えられなくなったり・・・・
待っていたのは、悲しい残酷な結果。
こういうとこの描き方も、やっぱり宮部作品はすごいっす。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。